<ノートの記入例>
パソコンを使って3回楽しい山登り(5):ノート絵から水彩画へ
8.実績の応用例
(1)ノートのメモ絵
①メモ絵から水彩画へ
山行から帰宅しての楽しみの第1は,ノートにしたためた絵から水彩画に仕上げることである.
ノートに認(したた)めた殴り書きを,後からシゲシゲと何回も,何回も読み返す(いや,眺め返す).すると,旅の途中の出来事を,鮮明に思い出すことができる.何回も,何回も旅をしているような気分になる.これがとても楽しい.
さて,ノートのメモ絵を,20号の水彩画に仕上げた事例を一つだけ例示しよう.
下の挿絵の左下が,山行中にノートに画いたボールペン画である.帰宅後,このボールペン画をスケッチブック(6号相当)に水彩画でアッサリと試作画を画いてみる.このときに,記憶していることだけでなく,現地近傍で写した写真や,メモ書きを眺めながら,自分が描きたいテーマに色調などの表現を工夫する.
この段階で没にしてしまう絵もかなりあるが,興が乗ると,腰を据えて,20~40号の大きさの水彩画に仕上げる.そして,仕上がった水彩画の中から,これはマアマアの出来だなと思った作品を然るべき展覧会に出品する.展覧会では入選することもあるし,落選することもある.
②展覧会へ出品
上の事例は,2006年にスイスベルナーオーバーランドのユングフラウ山へ登ったときのメモ絵から20号の水彩画に仕上げた事例である.この絵は幸いなことに昨年(2012年)開催された某協会の展覧会に入選することができた.たまにはこんな良いこともあるものである.
この絵については,すでにこのブログに登録済みなので,二番煎じになるが成り行きで,もう一度,ここで披露することにしよう.
<2011年鎌美展出品作品>
(2)絵はがきを作って楽しむ
もう一つの楽しみ方は,パソコンを使って,現場のスケッチ絵をそのまま絵はがきにして楽しむことである.もちろん,水彩画に仕上げたものもパソコンを使って簡単に絵はがきにすることができる.
この絵はがきは,極々親しい人や親類縁者に差し出す程度にしか使えないが,それでも随分と重宝するし,こんな手造り絵はがきで,親しい方々と情報交換するのはとても嬉しいし楽しい.
(3)まだまだ水彩画にしたいメモ絵が沢山ある
これまで,書き貯めたメモの絵が,まだ沢山ある.これらのメモ絵を逐次水彩画に仕上げたいなと思っているが,なかなか捗らない.その理由は,「画きたいな」とやむにやまれない気分にならないと,なかなか筆を取る気にならないことと,何といっても1枚の水彩画を仕上げるには,応分の労力がいるからである.
これから水彩画に仕上げたいスケッチの内,何枚かを披露してみよう.
※このスケッチ絵は,赤植山から磐梯山をみあげたところ(2002年).
足許のササと磐梯山の残雪が印象的だった.
※磐梯山.雪渓の縁を進む.冷たい風が雪渓を越えて吹き付ける.冷たい風を画きたい.
※五色沼の一つである青沼.広々とした沼が印象的.
※天の庭から猪苗代湖全景を望む.普通のカメラでは撮れない広角の風景.
この開放感.鳥になったような気分を水彩画にしたい.
※アムステルダム;運河を行く遊覧船からビルを見上げる.
※ポーランドのコーク市.
セントアンチャーチ屋上からフランシスコチャーチ方面を望む(2002年).
ボールペン,それにあり合わせの緑,青,茶の3色の色鉛筆で軽く彩色する.
この長閑な雰囲気を是非水彩画にしたい.
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今回は,山行中にメモした絵の楽しみ方に焦点を当てて纏めた.
次回は.メモしたデータの活用が,とても面白いことについて語りたいと思う.
(つづく)
2012年6月7日(木)
本当は,昨日,水曜日に塔ノ岳を往復する積もりだったが,天気が悪かったので,塔ノ岳詣では中止した.
均整の"蝕”を見ようと思っていたが,鎌倉地方は14時頃まで曇.その後,雲間から太陽が顔を出したが,その時は,もう蝕は終わり.折角購入した太陽観測用に眼鏡も,あまり活動しないままだった.
そして,今日.6月7日.
どうやら天気は良さそうだ.今,午前3時30分頃.いくら日の出が速くなったとはいえ,外はまだ真っ暗.風もなく物音一つしない.やけに静まり返っている.
天気が良いのなら,1日遅れで,これから塔ノ岳に出掛けることにしよう.ようやく,今日で,今年29回目の塔ノ岳詣でということになる.
「登山事始め」の前回の記事
http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/987ffd110cfe0d69d562cbf633d19b19
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