今回は、大谷大学4回生(1名)が宮城県沿岸部を視察しました。
①仙台市荒浜
②名取市閖上「閖上の記憶」(宮城県名取市)
③名取市東日本大震災慰霊碑・日和山(宮城県名取市)
④仙台市海楽寺(宮城県仙台市若林区)
現地を訪れた学生は、自身の卒業論文のテーマとして、「震災ボランティアと真宗」ということを課題にされており、自分の目で震災遺構を見て現地の方のお話を聞き、課題に取り組みたいという希望から今回の視察となりました。
「閖上の記憶」での語りべによるお話、また、海楽寺様では前坊守様、坊守様のお話をお聞きしました。学生は「実際に被災された方に対して、真宗ということを語ることが本当にできるのだろうか」と感じていたようでありましたが、海楽寺の坊守様からは「震災後、様々なことに取り組んできたが、結果的に離ればなれになってしまった被災者の方々が集うことのできるコミュニティの中心となる場所をお寺に作ることができたのではないかと思っている。直接的に真宗ということをお話しすることはできず、寄り添うことしかできないかもしれないが、それが大切」とお話しいただきました。
卒業論文の課題のための視察でありましたが、被災地の現状をあらためて知るとともに、災害ということを超えて、「お寺が本来あるべきすがた」というこを考える大切な機会となる視察でありました。