東日本大震災 現地復興支援センター

・・・真宗大谷派(東本願寺)の東日本大震災による被災地での支援・復興活動ブログ・・・

2017年11月29日~30日 東京教区東京4組/宮城県仙台市・石巻市、福島県【視察】

2017-12-07 10:09:46 | 活動日記

東京教区東京4組の寺族6名による宮城県沿岸部と福島県の視察です。

今回の視察は、1日目に宮城県沿岸部の仙台市若林区と石巻市、2日目に福島県内を訪問いたしました。現地復興支援センターでは、1日目の視察に同行させていただきましたので、その様子を報告いたします。

はじめに、仙台市若林区の海楽寺様にお邪魔いたしました。海楽寺様では坊守様・前坊守様から、震災当時より今日までの復興の歩みについてお話をいただきました。震災当日の海楽寺の様子、仙台教区をはじめ全国各教区からボランティア活動などで様々な支援をいただいたこと。決して望んではいないが、いつかは必ずどこかで次の震災が起こるのは避けられないので、今回の震災の経験をどのように活かすかということ。そして、お寺が地域にとってどのような場所であるべきかということ。一つひとつのお話をみなさんは自分の身に充てて真剣に聴かれていました。

 

その後、石巻市の大川小学校跡を視察しました。

大川小学校跡では、大川小学校児童の遺族である紫桃隆洋さんに語りべを依頼し、震災前の大川小学校の様子と震災時の大川小学校での出来事についてお話をいただきました。

    

また、その後は仙台市に戻り、震災遺構の荒浜小学校を視察しました。

  

東京4組では、毎年春先に組の主催で震災追弔法会が開催されています。また、義援金についても継続的に被災地へ寄せていただいております。

震災追弔法会では、震災でボランティアなどの活動を実際にされた方のお話を聞くことを大切にされているようです。そのとき、自分に何ができるのか。震災を他人事とせず、寄り添い続ける。この姿勢は、被災者の支援という形のみにとどまらず、一人ひとりの防災意識を高め、いつか起こる次の災害時の支援や自分が被災者となった時の行動に必ずつながっていきます。

参加された方一人ひとりの姿勢から、日頃から被災地に寄り添い、被災者を思い続ける大切さを教えていただいた視察でありました。

※「小さな命を考える会」ホームページ⇒http://311chiisanainochi.org/
※震災遺構 仙台市立荒浜小学校→
 http://www.city.sendai.jp/kankyo/shisetsu/documents/mitsuori_arahamasyo_2.pdf