21世紀航海図;歴史は何も教えてくれない。ただ学ばない者を罰するだけ。

個人の時代だからこそ、個人を活かす「組織」が栄え、個人を伸ばす「組織」が潤う。人を活かす「組織」の時代。

アル・ゴアの不都合な真実

2007年05月30日 07時57分50秒 | Weblog
確かそんな題名のドキュメンタリーがあった気がする。よく覚えていないけど、アル・ゴアは毎月数十万円規模で電気代を払っている、って言う内容だった気がする。つまり「不都合な真実」で地球温暖化の危機を訴えた主人公の‘不都合な真実ってわけだ。と言っても、副大統領だったわけだし、監視カメラ等、彼はセキュリティーにも電力と金をとられている。電気を無駄に使っているだけの一般人と一緒にしてはいけない。しかも、彼の電力は太陽電池や風力発電等、環境に優しい技術を使って発電している民間の会社から供給されているらしい。もちろん、発電に手間がかかっている分、同じ量の電気代だって高くなる。だから、いくら電気代が高いって言ったって、別にそんなに大量に電気を使用しているわけではない。

ここで一つ思うことは、「化石燃料の無い生活」ってヤツだ。一応、アル・ゴアは‘環境に優しい発電に頼って生活していて、例え化石燃料が底をついたとしても、彼の生活習慣には大した違いはでない。暖房も冷房もいつも通り動くし、洗濯機も食器洗い機も止まることが無ければ、掃除機も使い続けられる。多分、彼なら数百万円もする電気自動車だって購入できるだろう。その一方で、貧乏な一般人は化石燃料が無ければ現代的生活ってヤツを諦めなければならない。通勤も自転車か徒歩になるし、電気製品は全く使えなくなる。もちろん、誰もこのブログを読めなくなるわけだ(笑)。。。。。

‘地球温暖化なんてどうでも良い。そもそも環境観測なんて実際に始まったのはここ数十年の話だ。その程度の研究成果で、先数十年規模で起きることなんてだれも証明できないし、起きているとしても、誰も結果を正確に予測できない。その一方で、’化石燃料の枯渇ってヤツはいつか起こる。そして、次なるエネルギー革命(核融合発電の実用化?)もいつ起こるか分からない。原油価格は上昇してきた。それに伴って、他の天然資源価格も高騰している。 原子力発電に使われるウランもその例に漏れていない。太陽発電も高いし、風力発電も高い。だから、いつか必ず、電気代は暴騰する。

その時、現代の生活を継続できるのは「金持ち」だけだ。しかも、「小金持ち」では生半可じゃない電力価格高騰を乗り越えられない。個人で風量発電用のタービンと土地を確保できるぐらいの「超大金持ち」じゃないと。。。。。。屋根に太陽電池を取り付けた家を持っている程度の電気力じゃ豊かな現代生活は維持できない。。。。。。。。。

参考までに言わせてもらうと、トラクター/耕作機に依存している日本の農業は化石燃料の消滅とともに維持できなくなる。日本の食料自給率は10%を割り込み、安定した輸入元を確保できなければ、日本の人口は半分以下になる(大量に食料移民が海外に移住していくだろう)。日本に残された(移住チケットを買えなかった貧乏人)もほとんどは農地を持っている地主の元で小作人にならざるを得ないだろう。。。。

化石燃料が枯渇した世界がどんなんになるか、世界恐慌中の社会学を学びなおしてもらえれば想像できると思う。別に全ての人が貧しくなるわけではない。日本では「身売り」をしなければならなかった貧乏人もいれば、「人を買う」ことができた金持ちも、世界恐慌当時に同時に存在したことを忘れてはならない。アメリカはニューディール政策のもと、国債を大量発行して、公共事業を拡大するところから経済を回復させようとした。。。。つまり、日々の食事にも困る人もいた中で、国債が購入できたような金持ちもいたわけだ。。それを忘れてはならない。

‘格差社会と言う表現があるが、今は心配しなくても良い。世界経済が好調な現在は深刻な格差社会は生まれない。。。。いつか(化石燃料が枯渇するなりして)世界経済が停滞した時、、、、その時の話です――――.