ふうちゃんのお城ブログ

お城巡りについての記録、城郭検定試験の体験談

第69回ふうちゃんのお城ブログ 町田市小野路城をゆく

2023-04-26 20:58:31 | 日本百名城

東京都町田市の郊外小野路(おのじ)には里山風景が広がっています。

今、人びとがここで生活を営んでいる風景があります。

この近くに幕末に活躍した新撰組の近藤勇と土方歳三が

剣道の稽古をするために

小野路の小島家(現在は小島資料館)に通った道があります。

関屋の切通です。

調布(近藤)と日野(土方)から小野路に向かったのです。

 

目指す小島家(小島資料館)

 

小野路宿

小野路の歴史について、小野路宿里山交流館で資料をもらいました。

 

小野路の歴史

「小野路」の地名の由来については諸説あります。

『大日本地名辞典』によると、

平安時代の牧場地帯「小野牧」(現在の八王子から日野市・府中市・稲城市・多摩市・町田市北部)を含む地域)への入口、

『武蔵名勝図』によれば、

武蔵七等の一つ横山党の祖である小野氏との関係によるものと考えられ

『鶴川村史』では

「小野郷」(現在の府中市域内)への道筋とも言われています。

 小野路は、長い歴史を通じて交通の要所で、江戸時代に東海道と甲州街道を結ぶ脇往還として、

また、江戸中期以降は埼玉方面から大山詣でに行き来する人びとで賑わ宿場になっていました。

 江戸時代には近隣の三十五ヶ村をまとめる組合村の寄場として見張番屋が置かれ

明治時代には登記所や郵便局などの公共施設がができ、小野路は地域行政の中心的な役割もはたしました。

 

下の地図を見てください。

今日私たちが

目指すは小野路城です。

E小野神社前を出発し小島資料館の前を通りD中宿をへて

旧小野路宿から関屋の切通へ寄り道し、

冒頭の里山風景を目にしてから

目的の①山道に入ります。

山城に向かう雰囲気になってきます。

②から萩生田牧場の牛小屋をみます。

東京ビーフとして、伊豆諸島の最南端青ヶ島などで生まれた牛を飼育し

「東京産黒毛和牛」として出荷しているそうです。

 

なだらかに続く山道を行くと

④近くの小町井戸につきます。

ここで小野小町に出会うとは思いませんでした。

 

そして、

いよいよ小野路城です。

都内の古城址の中でも最も古い物の一つで承安年間(1171から1174年)

平安時代の築城であることがこの説明板から分かります。

郭になっている洞が立つ本丸

郭と思われる平らな空間、周囲は土塁でしょうか。

郭と空堀でしょうか。

 

今で城や城跡ではあまり目にすることがなかった

環境保護地域の看板と

人びとの営みを知らせる管理組合の案内板に興味を引かれます。

わたしもかって(平成3年から8年)町田市の教育委員会に勤務したことがあります。

この掲示板は町田らしさを改めて

わたしに思い出させてくれました。

当時、町田市教育委員会では、

東京都に先駆けて環境教育の副読本の作成しており

わたしもその編集にかかわっていました。

 

今、初めて小野路城跡に来て思うことは

(教育委員会勤務当時小野路城に来ていません)

東京で最古である古城址の

本丸

郭(くるわ)

空堀

土塁が

環境保全地域の中で

静かに眠っている

ということです。

今まで多くの城を訪れましたが、

そこでは感じたことのない

何かがあるのです。

町田の空気の匂いと言ってよいのかもしれません。

 

⑭道祖神をへて小野路宿に下山していきます。

 

万松寺から小野路城を振り返ります。

中央の山のてっぺんが小野路城本丸あたりです。

 

六地蔵です。7つありますが、

 

ゴールの小野神社に着きました。

小野神社の由緒書きにも驚かされました。

平安時代の小野篁、小野道風にここで出会うと思いませんでした。

 

追伸 草木塔って聞いたことがありますか。

草や木などの自然に対して感謝を表す供養塔だそうです。

これも町田らしい環境保全の表れでしょうか。

 



最新の画像もっと見る

10 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (ツッキー)
2023-04-27 10:20:17
わが町、町田の小野路城を取り上げていただき、本当に有り難うございました。
小野神社は、毎年正月に初詣に行っています。小野路城の位置もだいたい分かっていましたが、恥ずかしながら、行ったことはありませんでした。
 今回、ブログを読ませていただき、その由緒や魅力、環境を大切にしようとする地域の方々の想いが伝わってきました。ぜひ、今度のゴールデンウィークに足を運んでみます。ありがとうございました😊
返信する
Unknown (fuhchan2399)
2023-04-27 13:14:14
ツッキーさん
町田にお住まいでしたか。わたしは4年前まで、町田に大田区から通勤していました。でも、小野路城に行ったことはありませでした。自然豊かないいところです。
返信する
Unknown (trpnd6368)
2023-05-08 09:53:34
良いね等有り難う御座います。ふぅちゃんはお城巡りが好きなんですね。お城巡りと言えば私が中3の2003年度に佐賀県嬉野市の嬉野中学校で一緒だった1年3組担任の数学の男性の先生を思い出します。其の数学の男性の先生は2003年度は大学を卒業されて5年後の28歳(今の現状では再来週5月24日(水)で48歳)ながら新人教諭(正教師1年目)だった訳で数学の男性の先生と同じく2002年7月に佐賀県の中学校の職員採用試験に合格されてる16年振りの再教諭だった3年2組の副担任の女性の国語の先生(大学4年生の1986年7月以来37歳11ヶ月で16年振りに佐賀県の中学校の職員採用試験に合格)と一緒に2003年4月1日(火)から嬉野中学校に異動して来られてますが其の数学の男性の先生は20代迄の間に既に九州のお城全部と沖縄の首里城を巡られてるらしくて数学の男性の先生の故郷の佐賀県唐津市(福岡市西区や福岡県糸島市と県境で嬉野から車で1時間位掛かる所)の唐津城も勿論生で見物されてます。私は一昨年2021年12月17日(金)に当時利用者として仕事に行ってた嬉野の障害者の皆んなで佐賀市城内(フジ系列佐賀放送のサガテレビやNHK佐賀放送局や佐賀西高校や佐賀大学教育学部付属中学校が有る所)の佐賀県立美術館に障害者の文化作品展を見に行ったついでに同じく佐賀市城内の旧佐賀城跡の本丸歴史館に行きましたし本丸歴史館では江戸時代の佐賀市をリアルに再現されてもような感じでした!!
返信する
Unknown (fuhchan2399)
2023-05-08 11:02:48
@trpnd6368 trpnd6368さん コメントありがとうございます。佐賀県は、佐賀城もちろん本丸歴史館にも行きました。あと名護屋城、唐津城、吉野ヶ里もに行きました。本丸歴史館では、当時の開明君主が連絡を取り合い情報交換していたことを知りました。本丸歴史館や名護屋城の博物館もあれだけのものが無料公開されていることが驚きです。閑叟の心意気が今に通じていると思いました。
返信する
Unknown (trpnd6368)
2023-05-08 12:50:04
ふぅちゃんも佐賀県に来られた事が有るなんて光栄です!!。名護屋城も佐賀市内ですし唐津城(唐津市鏡山)は有料で有るものの佐賀市内のお城関連は何故か無料ですね(笑)。本丸歴史館は中に入れば意外な迫力ですね!!
返信する
Unknown (fuhchan2399)
2023-05-09 16:33:55
佐賀城、そして、図書館を始め武雄市内見学、そして、武雄温泉泊。翌日レンタカーで平戸城(これは長崎県)と名護屋城を周り武雄温泉に戻りました。唐津城は別の機会に訪れました。
返信する
Unknown (sakurako62)
2023-05-15 07:25:41
🌸おはよう👋😃ございます🙇

初めまして🌸さこと申します😊
この度は暖かいリアクションとフォローしていただきましてありがとうございます🙇

私もフォローさせていただきました🙇🐰🌸

これからも宜しくお願いいたします☺️

       🌸さこ
返信する
Unknown (fuhchan2399)
2023-05-15 09:36:38
さこさん
コメントありがとうございます。こちらこそよろしくお願いいたします。
返信する
Unknown (小米花)
2023-09-08 17:04:28
初めまして。日野市に越してきて40年程経ちます。
以前柴犬(2020年逝く)と暮らしており、犬仲間3名4頭で小野路を隈なく歩きました。
一本杉公園、野津田公園、小山田緑地に車を停めて2~3時間の散策を何度も楽しみました。
今ではそのワンコ達も皆逝ってしまい、心の宝物になっています。
小野路の記事に思わず見入りました。
返信する
Unknown (fuhchan2399です。氏真についての情報です。今川町の近くの学校に務めていました。)
2023-09-11 22:46:44
小米花さん
コメントありがとうございます。わたしの知らない小野路を味わい記事にしました。観光地化しない自然の中の小野路城素敵です。
返信する

コメントを投稿