ベニバナは紅花と書きキク科ベニバナ属の多年草で紅色染料や食用油の原料として栽培されています。
江戸時代、桶川は紅花をはじめとする農作物の集散地兼宿場町として栄え、特に紅花は幕末になると山形の「最上紅花」に次いで全国二番目の生産量を誇りました。当時は町の至る所で紅花畑が見られたと言われ「桶川臙脂」として全国に知られるようになりました。隆盛を誇っていた紅花も明治期に入って化学染料の影響で次第に衰退して行ってしまいました。
しかし、桶川の歴史に興味を持っていた加納地区在住の加藤貴一さん(個人)が紅花の魅力にひかれ40年以上も前から紅花を栽培していたり、同じように紅花に魅せられた市内の有志の人達が山形県から種子を譲り受け川田谷地区で試験栽培をはじめたりして「桶川の紅花」を復活させました。
例年は6月中旬~7月上旬に桶川市西部の城山公園周辺にある紅花畑で観賞や摘み取りをすることが出来ましたが今年は「新型コロナウイルス」の影響でどうなっているのかわかりません。
この紅花は桶川の施設「紅花ふるさと館」で咲いていました。
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