池上彰さんのニュース解説よりの抜粋(テレビ朝日)
ところが、90年代の初めバブルの崩壊があって、それをきっかけに日本の借金
は雪だるま式に増えていった。
現在の日本の国の借金高は1057兆円。
ギリシャでは今年借金を返せない“デフォルト”と言う状態に陥った。
では、日本の状態はどうなのか 、実際はどういう状態かを知る必要が
あるが、国の収入である歳入は、消費税、所得税、法人税、その他で、60兆円、
一方使うお金である歳出は96兆円。その差額36兆円。では国はどうやって借
金をしているのか。
国は国債という券を発行し、其れを殆ど日本の銀行に買ってもらってお金を手
に入れているのだが、銀行が払っているお金はもともと国民の預金したもので
あるから国民からお金を借りていることと同じである。 では借金をしていると
いうことは利子を払わなければいけない。つまり、その利子も国の歳出に含ま
れている。
日本の国は、毎年のように新たに約20兆円の借金を増やしている。
国債費というのは、利子や満期になった国債の償還費で、2015年は23兆円、
で、36兆円の借金の大きな部分を占めている。
利子と言うものは借りれば借りるほど増えて行くわけで、毎年借金を増やして
行くと、そのうちには、今90.6%の国債を買ってくれている日本の銀行のお金
が足りなくなり、買えなくなる状態になると、現在9.4%をしめている海外の投
資家や銀行は不安がって日本の国債を買わなくなり、買ってもらうためには、
金利を上げる外なくなる。また借金が増えると、返済が増え、借金をするため
には、また金利を上げて行くことになって、どんどん負のスパイラルに落ち込
んでしまうことになる。
今のギリシャの状態は、デフォルトといってもいい状態で、銀行にお金がなく
なり、個人の預金が引き出し制限になったり、引き出せなくなり、暴動が多発
し、生活が不安になっている。
公務員の給料が払えなくなり、最終的には警察や学校などすべての機能が麻痺
してしまう可能性もある。
(つづく)
ところが、90年代の初めバブルの崩壊があって、それをきっかけに日本の借金
は雪だるま式に増えていった。
現在の日本の国の借金高は1057兆円。
ギリシャでは今年借金を返せない“デフォルト”と言う状態に陥った。
では、日本の状態はどうなのか 、実際はどういう状態かを知る必要が
あるが、国の収入である歳入は、消費税、所得税、法人税、その他で、60兆円、
一方使うお金である歳出は96兆円。その差額36兆円。では国はどうやって借
金をしているのか。
国は国債という券を発行し、其れを殆ど日本の銀行に買ってもらってお金を手
に入れているのだが、銀行が払っているお金はもともと国民の預金したもので
あるから国民からお金を借りていることと同じである。 では借金をしていると
いうことは利子を払わなければいけない。つまり、その利子も国の歳出に含ま
れている。
日本の国は、毎年のように新たに約20兆円の借金を増やしている。
国債費というのは、利子や満期になった国債の償還費で、2015年は23兆円、
で、36兆円の借金の大きな部分を占めている。
利子と言うものは借りれば借りるほど増えて行くわけで、毎年借金を増やして
行くと、そのうちには、今90.6%の国債を買ってくれている日本の銀行のお金
が足りなくなり、買えなくなる状態になると、現在9.4%をしめている海外の投
資家や銀行は不安がって日本の国債を買わなくなり、買ってもらうためには、
金利を上げる外なくなる。また借金が増えると、返済が増え、借金をするため
には、また金利を上げて行くことになって、どんどん負のスパイラルに落ち込
んでしまうことになる。
今のギリシャの状態は、デフォルトといってもいい状態で、銀行にお金がなく
なり、個人の預金が引き出し制限になったり、引き出せなくなり、暴動が多発
し、生活が不安になっている。
公務員の給料が払えなくなり、最終的には警察や学校などすべての機能が麻痺
してしまう可能性もある。
(つづく)