80ばあちゃんの戯言(2)

聞いてほしくて(つづき)

借金大国日本(3)

2015-10-04 18:25:44 | 最近の出来事
池上彰さんのニュース解説よりの抜粋(テレビ朝日)

ところが、90年代の初めバブルの崩壊があって、それをきっかけに日本の借金

は雪だるま式に増えていった。

現在の日本の国の借金高は1057兆円。

ギリシャでは今年借金を返せない“デフォルト”と言う状態に陥った。

では、日本の状態はどうなのか 、実際はどういう状態かを知る必要が

あるが、国の収入である歳入は、消費税、所得税、法人税、その他で、60兆円、

一方使うお金である歳出は96兆円。その差額36兆円。では国はどうやって借

金をしているのか。

国は国債という券を発行し、其れを殆ど日本の銀行に買ってもらってお金を手

に入れているのだが、銀行が払っているお金はもともと国民の預金したもので

あるから国民からお金を借りていることと同じである。 では借金をしていると

いうことは利子を払わなければいけない。つまり、その利子も国の歳出に含ま

れている。 

日本の国は、毎年のように新たに約20兆円の借金を増やしている。

国債費というのは、利子や満期になった国債の償還費で、2015年は23兆円、

で、36兆円の借金の大きな部分を占めている。

利子と言うものは借りれば借りるほど増えて行くわけで、毎年借金を増やして

行くと、そのうちには、今90.6%の国債を買ってくれている日本の銀行のお金

が足りなくなり、買えなくなる状態になると、現在9.4%をしめている海外の投

資家や銀行は不安がって日本の国債を買わなくなり、買ってもらうためには、

金利を上げる外なくなる。また借金が増えると、返済が増え、借金をするため

には、また金利を上げて行くことになって、どんどん負のスパイラルに落ち込

んでしまうことになる。

今のギリシャの状態は、デフォルトといってもいい状態で、銀行にお金がなく

なり、個人の預金が引き出し制限になったり、引き出せなくなり、暴動が多発

し、生活が不安になっている。

公務員の給料が払えなくなり、最終的には警察や学校などすべての機能が麻痺

してしまう可能性もある。

(つづく)