*消える地名変わる地名
去年の三月末で第一期の併合特例が終わり、新法が去年の四月から動いています。今回の併合は西高東低でしたが、岩手県などの東北各県や北海道などが現在併合促進を検討中です。そんななかで現在どんどん消えていくのが郡の名前です。平成合併の第一号は兵庫県笹山市ですが、四つの町が併合して、多紀郡という郡名が消えてしまいました。それから中越地震で有名になった古志郡山古志村、これも古志郡のすべての町村が長岡市に吸収併合されていました。これからも第二期の併合が進む中で、多くの郡の名前が消えていくのではないかと思います。それから片仮名・平仮名の名前が増えています。有名な地名を平仮名にするというならわかるのですが、栃木の さくら市 群馬の みどり市 などというのはどこの地名かわからないという意見もあります。山梨県にも四国にも中央市という自治体がある。地名は人名と同じく重要なものですから,安易に観光的な効果をねらってつけるのは、慎重に考える必要があると思います。 つづく
*生き残りのための方策
フランスでは小さな自治体が周辺の20も30もの自治体と都市連合を作って、大きな財政規模の活動しているという状況があります。3万数千ある自治体の八割以上が参加しているといわれています。日本の自治体も生き残りのためのにはそういうかたちが必要かもしれません。長野県の下条村では、若者向けの公営住宅の建設や、中学生までの医療費を無料にして、若い夫婦が定着してこの10年人口が増えています。もちろん、そのためには行政経費も大変ですから、ここでは公共事業の一部を業者に発注しないで村人たちがやってしまうというユニークな方法を採用しています。 つづく