新型コロナウイルス感染症において、高齢者は特に死亡リスクが高い傾向がある。ただ、世界一の高齢者大国である日本は、新型コロナによる死亡率の増加が最も少ない国の一つだ。なぜ、日本は他国よりもパンデミック(世界的大流行)の影響を低く抑えられているのか。背景の一端を、東京慈恵会医科大の研究チームが各国のコロナ禍前の指標をもとにしたデータ解析により明らかにした。
高齢化率世界1位の日本がなぜ
「超過死亡」は、新型コロナの影響を受けた死者の全体像を知るための指標で、ある集団における実際の総死亡者数と、新型コロナ前のデータをもとに予測される死亡者数の差で表される。新型コロナ感染による死者だけでなく、医療体制の逼迫(ひっぱく)による影響など新型コロナが間接的な原因になった死者なども含まれ、世界保健機関(WHO)などが統計データに用いている。 産経新聞
ウクライナ国防省情報総局は11日、同国軍部隊の一部がロシア軍の占領下にあった南部ヘルソン州の州都ヘルソン市に入り始め、市内の統制を取り戻しつつあると明らかにした。ウクライナメディアが伝えた。これに先立ち、露国防省は同日、ヘルソン市を含むドニエプル川西岸地域から東岸地域への露軍部隊の移送が同日未明に完了したと発表していた。同情報総局は「露軍は兵士に民間人の服装に着替えて自己責任で逃げるよう命じていた」とし、市内に置き去りにされた露軍兵がいると指摘。逃走は不可能だとし、投降を呼び掛けた。ヘルソン市はウクライナ侵攻直後に露軍が制圧。ロシアが一方的に併合を宣言したウクライナ東・南部4州の州都のうち、侵攻後に制圧した唯一の都市だった。同市を喪失した場合、ロシアが政治的・軍事的打撃を受けるのは確実だ。一方、ロシアとウクライナのメディアは同日、ドニエプル川の両岸を結ぶアントノフスキー橋の一部が崩落したと報じた。橋は東岸地域に駐留する露軍の主要な補給路となっていた。露メディアの従軍記者は、露軍がウクライナ軍の追撃を防ぐために橋を破壊したとの見方を示した。 産経新聞