選挙を所管する寺田稔総務相(64)が、昨年の衆院選(10月31日投開票)を巡り、「選挙運動費用収支報告書」に自らが選挙費用を支出していた旨を記載していながら、実際には、自身とは異なる第三者の口座から一部を支出していたことが「 週刊文春 」の取材でわかった。公職選挙法違反(虚偽記載)の疑いがある。寺田氏は元財務官僚で、岸田文雄首相率いる宏池会の創設者・池田勇人元首相の孫娘・慶子氏と結婚。今年8月の内閣改造では、首相の右腕として重要閣僚である総務相に起用された。寺田氏は元財務官僚で、岸田文雄首相率いる宏池会の創設者・池田勇人元首相の孫娘・慶子氏と結婚。今年8月の内閣改造では、首相の右腕として重要閣僚である総務相に起用された。さらに、 10月27日発売号 では、関係政治団体の「寺田稔竹原後援会」が故人を会計責任者とし、収支報告を行っていた問題を報道。 11月2日発売号 では、同後援会が「寺田稔」宛の領収書を受領しており、実質的に寺田事務所と一体となって運営されていた疑いを報じた。 11月10日発売号 では、領収書の宛名欄の筆跡が酷似しており、寺田氏側で記入していた疑いなどを報じている。昨年の衆院選について、寺田氏は当選後、広島県選挙管理委員会に選挙運動費用収支報告書を提出している。選挙運動費用収支報告書とは、候補者本人が集めた収入とそこから使った支出を記載するものだ。収入については、自己資金のほか、政党支部や後援会など第三者からの寄附などがあれば、その旨を記載することになる。寺田氏の選挙運動費用収支報告書によれば、「収入の部」欄には、自己資金300万円と、寺田氏が代表の政治団体「自由民主党広島県第五選挙区支部」による1200万円の寄附が記載されている。今回の場合、選挙費用はこの1500万円のうちから支出しなければならない。一方で、「支出の部」欄には、寺田氏が支出したとする会場使用代や有料道路代、弁当代など様々な選挙費用が記載されていた。候補者本人ではなく、後援会が選挙費用を支出する行為について、広島県選挙管理委員会の担当者はこう語る。「後援会による支出が、候補者個人の支出として記載されることなど想像もつきません。基本的に、選挙運動費用収支報告書は候補者個人の収入と支出を全て記載して提出してもらうもの。後援会などの政治活動にかかった費用とは全くの別物です」 政治資金に加え、総務省のトップとして選挙も所管する寺田氏。本来であれば、民主主義の根幹であり、高い透明性が求められる選挙に関する資金について厳しく監督・指導する立場だ。にもかかわらず、自らの選挙において、違法の疑いも強い不透明な資金の流れが発覚した。政治資金の疑惑を巡っても不十分な説明を重ねてきた寺田氏だが、選挙に関する疑惑についてはどのような説明を行うのか、注目される。11月16日(水)10時配信の「 週刊文春 電子版 」および11月17日(木)発売の「週刊文春」では、約106万円の裏金を巡る公選法違反疑惑の詳細のほか、選挙運動においても77枚の“偽造領収書”を寺田氏側で作成していた疑い、さらに、選挙運動に従事していた地元市議らに違法な金銭を支払っていたとする運動員買収疑惑など、寺田氏の衆院選に関する様々な違法疑惑を中心に5ページにわたって詳報している。 「週刊文春」編集部/週刊文春
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