【ソウル時事】韓国統一省関係者は19日、北朝鮮について「最近、餓死者が続出するなど深刻な食料難にある」との認識を示した。
北朝鮮は今月下旬に農業問題を討議する朝鮮労働党中央委員会総会を開く予定。昨年の新型コロナウイルス流行に伴う地域封鎖に加え、食料の流通で国家の管理を強める措置を取った影響で、食料事情が悪化しているとされる。韓国の聯合ニュースは先に、南北軍事境界線付近の比較的裕福な都市である開城でも1日数十人の餓死者が出ていると報じていた。
統一省関係者は、米韓合同軍事演習などに対抗して軍事的緊張を高める意向を示唆した金与正党副部長の談話に関し「現在の情勢悪化の原因が自らの核・ミサイル開発にあるという点を忘れ、韓米に責任転嫁している」と批判。「住民の生活と人権を度外視して挑発と脅しを続ければ、国際社会からの孤立を深めるだけだ」と強調した。