ロシア軍への反攻作戦を進めるウクライナのマリャル国防次官は22日、ウクライナ軍部隊が南部ザポロジエ州で露軍の支配下にある集落ラボティノに入り、住民の避難作業を開始したとSNSで発表した。マリャル氏は、集落内ではなお戦闘が続いているとしている。 ラボティノは、ウクライナ軍が奪還を目指す同州の主要都市メリトポリなどへの進出ルート上にあり、ウクライナ軍の一定の前進が示された形だ。 米シンクタンク「戦争研究所」も21日付の戦況分析で、ウクライナ軍がラボティノ付近で「戦術的に重要な前進」を達成したと指摘。ラボティノを奪還すれば、ウクライナ軍には同州内の露軍の地雷原を突破できる可能性が生じるため、ラボティノを巡る攻防は重要だとの見方も示した。
産経新聞
全国で相次いだ広域強盗で、東京都足立区で1月に起きた空き巣事件を指示したとして、警視庁捜査1課は22日、窃盗未遂容疑などで、フィリピンを拠点とする特殊詐欺グループのリーダー格、渡辺優樹容疑者(39)と幹部今村磨人容疑者(39)ら4人を逮捕した。同課は認否を明らかにしていない。今村容疑者以外が一連の事件の指示役として逮捕されたのは初めて。 警視庁は、渡辺容疑者らが「キム」「ミツハシ」「ルフィ」などと名乗り、フィリピンの収容所から各地の強盗事件を指示したとみて、役割の解明を急ぐ。 ほかに逮捕されたのは、グループ幹部の藤田聖也(39)とメンバーの山田李沙(27)両容疑者。 逮捕容疑は1月20日昼ごろ、バールで窓ガラスを割って足立区の80代男性宅に侵入し、金品を盗もうとした疑い。奪われたものはなかった。 同課によると、山田容疑者は同月19日夕、男性宅に電話をかけて資産状況を聞き出す「アポ電」をしていた。当初は強盗を計画したが、警察に相談した男性が避難して不在だったため、空き巣に切り替えたとみられる。 実行役として逮捕された永田陸人容疑者(21)らはイヤホンを装着し、遠隔で指示を受けながら動いていたとされる。
時事通信
高く掲げたカバンで殴り付け、そのうえ何度も投げ付ける暴挙。突如、列車内で起こったトラブルはますますエスカレートしていきました。
列車内でカバンを振り回して暴れる男性、それを制止しようとする黄色い服の男性に執拗(しつよう)に攻撃を繰り返します。カバンを投げ付けても気の収まらない男性はついには拳を握り、懸命に防ごうとする男性を何度も殴り付けました。
トラブルがあったのは20日午前11時40分ごろ、北海道のJR室蘭線有珠駅と洞爺駅の間を走行していた特急北斗8号の車内でした。
撮影者:「ドアを蹴る音などがして入ってきて暴れ始めた。言ってることは支離滅裂だったんですけど、『降ろせ』とか罵声をひたすら叫びながらスーツケースで殴り掛かる感じ」
乗客や乗員がなだめようとしたものの、男性はその後も暴れ続けたため、洞爺駅で降ろされて駆け付けた警察官に引き渡されました。
車内で暴れていたのは北海道在住の60代の男性で、かなり酒に酔った状態だったということです。一方、乗り合わせていた人たちも…。
撮影者:「私は新幹線に乗り遅れましたし、居合わせた人は東京まで新幹線で行くつもりだったが、間に合わなさそうだから函館に1泊するかなと言っていた」
JR北海道によりますと、乗客乗員にけが人はいませんでしたが、最大42分の遅れが出るなど約150人に影響が出たということです。
テレ朝news
背中を丸め、うつむいたまま警察署の階段を下りる男。
詐欺の疑いで逮捕された住所不定・無職の松尾将吾容疑者(27)。
2021年4月、広島市内の駐車場で、会社役員の男性(50)に高級時計ロレックスを仕入れる名目で「定価で買ってすぐに売れば利益が出るけどやりませんか」などと言って、現金868万円をだまし取った疑いが持たれている。
この松尾容疑者は、福岡市内を走るタクシー運転手の間では「挟まれ屋」と呼ばれ、警戒される要注意人物だった。
ドアを閉める際に「靴がドアに挟まった」と迫り、修理代を要求する行為を繰り返していたとみられる松尾容疑者。
詐欺行為はほかにもあった。
中洲の飲食店で働く女性「あっ、この人間違いないです、めっちゃむかつく。『エルメス好きなの』という話になって、『好きです』という話から、(エルメスのバッグが)定価で買えることはあまりないので」
松尾容疑者は、高級ブランド・エルメスのバッグなどを「定価で手に入る」、「転売したら利益が出る」などと持ちかけ、代金をだまし取る詐欺行為を全国で繰り返していたとみられている。
被害に遭った知人男性が、松尾容疑者に金の返済を迫るやり取りも残されていた。
知人男性「物を買ってへんのやろ?」
松尾容疑者「いや物は買うてますよ」
知人男性「お前ほんま真剣にせいや」
松尾容疑者「はい、真剣にしています」
知人男性「お前が言っているのは全部うそやから、詐欺やから。詐欺やないかアホンダラお前」
松尾容疑者「いや詐欺じゃないです」
詐欺の疑いで逮捕されるのは、今回が初めてではない。
大阪市の会社役員の男性に代金を支払うとうそをつき、ウイスキー84本、販売価格およそ220万円をだまし取った疑いで、2022年4月にも逮捕されている。
これまでに、いったいどれほどの詐欺行為を重ねてきたのだろうか。
広島での詐欺事件で今回新たに逮捕された松尾容疑者は、警察の調べに対し黙秘。
警察は、同様の被害が全国で相次いでいることなどから、余罪についてくわしく調べる方針。
(テレビ新広島)
(テレビ西日本)
FNNプライムオンライン
韓国政府は22日、日本が24日の開始を決めた東京電力福島第1原発処理水の海洋放出について「科学的、技術的問題はないと判断した」と表明した。尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領は18日の日米韓首脳会談後の共同記者会見でも、放出計画に対する国際原子力機関(IAEA)の検証結果を「信頼している」と述べるなど、事実上容認する姿勢を示してきた。
産経新聞
ヨーロッパの人たちにとって人気の観光先となっているアルバニアで、イタリアからの観光客が無銭飲食をしたとして両国のメディアが取り上げた。そこで弁済に動いたのは、休暇中にアルバニアを訪れていた意外な人物だった。 事の発端は、アルバニア屈指の観光地ベラトで、イタリアからの観光客のグループが食事代を払わずにレストランから逃げたことだった。 この犯罪を耳にしたのが、家族と一緒にアルバニアのエディ・ラマ首相に客人として招かれていたイタリアのジョルジャ・メローニ首相だった。 メローニ首相が自国の大使に「愚か者たちのために、食事の代金を払っておいて」と頼んだとラマ首相が取材に打ち明けたと報じている。 アルバニアにあるイタリア大使館は公式Facebookアカウントで経緯を説明している。大使館は「首相の指示で、イタリアの観光客グループが払わなかった代金を清算しました。イタリア人はルールを尊重し、借金を返します。同じことが再び起きないことを願っています」とし、メローニ首相のポケットマネーで支払いがなされたと追記している。 BBCによると、食事代は80ユーロ(1万3000円)ほどだったという。 メローニ首相の側近のフランチェスコ・ロッロブリージダ農相はロイターの取材に、「首相が食事代を払うと提案したのは、国の威信の問題。数人の不誠実な個人のために、善良な人から成る国を辱めることはできない」と語った。
ハフポスト日本版
[東京 22日 ロイター] - クレハは22日、車載用リチウムイオン電池向けの需要が拡大しているフッ化ビリニデン樹脂(PVDF)の生産設備を増強すると発表した。福島県いわき市内の生産設備に約700億円を投じ、年産8000トン規模を増強する。完工予定は2026年3月。 クレハは現在、いわき事業所で年産6000トン、中国子会社で同5000トンの生産設備を保有している。中長期経営計画では2030年度に3万─4万トンへの生産能力拡大を想定しており、今回の設備増強は第一弾と位置付け、今後もさらに能力拡大を検討していく。
Reuters
詐欺で得た約9千万円を暗号資産に換金し、海外の取扱業者に送り「資金洗浄(マネーロンダリング)」したとして、埼玉、京都、福岡などの9府県警は22日、男女5人を組織犯罪処罰法違反(犯罪収益等隠匿)の容疑で再逮捕した。捜査関係者への取材でわかった。マネーロンダリングの流れは、警察庁が昨年4月に新設した「サイバー特別捜査隊」が最新技術を活用して解明したという。 捜査関係者によると、逮捕されたのは宮城、滋賀、京都、福岡、熊本の5府県の20~40代の男女5人。5人は別の人物と共謀し、2021年8月~22年1月ごろの間に複数回、詐欺行為で得た犯罪収益を国内で暗号資産に換え、海外の取扱業者の口座に送って隠した疑いがある。9府県警は今後、サイバー特別捜査隊と連携し、暗号資産の行方を解明する方針。 捜査関係者によると、暗号資産に交換された現金は、詐欺事件の被害金の可能性が高いという。警察は5人の上位に指南役がいるとみて調べている。 警察は7月、フリーマーケットアプリ「メルカリ」と「ヤフオク!」のアカウントを持つ人をウェブ上の「闇バイト」で募ってメルカリの約150のアカウントなどを悪用して架空の取引を繰り返し、出品者に支払う代金を運営者に立て替えさせて詐取し、他人名義の多数のクレジットカード情報で商品を買って転売したなどとして5人を電子計算機使用詐欺容疑で逮捕。被害総額は計約1億800万円に上るとみている。 (野口駿、仁村秀一) 朝日新聞
警視庁は、2023年上半期(1~6月)の東京都内の特殊詐欺被害の状況を公表した。認知件数は1402件で前年同期比で30件減ったが、被害額は約37億7000万円(同約10億7000万円増)と約1・4倍に増えた。「資産を安全な場所に移動させる」「資産に犯罪収益がないか確認する」などの名目で全財産を振り込ませる手口が横行し、1回の被害額が高額化しているという。 類型別では、実態のない利用料などを請求する「架空請求詐欺」が約14億1000万円、息子や孫を装い現金をだまし取る「オレオレ詐欺」が約13億1000万円と続いた。 23年から統計を始めた、パソコンに「ウイルスに感染した」と偽の警告を表示し、復旧名目で金銭を要求する「サポート詐欺」の被害件数は140件、被害額は約1億1000万円だった。 警視庁によると、犯行に使われる電話番号は、22年は「03」や「06」の市外局番で始まるものが半数以上を占めていたが、23年は約9割が「050」から始まるIP電話の番号になったという。【林田奈々】 毎日新聞