皆さんこんにちは
藤野商工会青年部の山﨑勇貴です!
いきなりですが皆さん「
にごみうどん」って知ってますか?
「
にごみうどん」は、野菜を具とした汁で直接うどんを煮込んだ津久井地域の伝統料理で、名前の由来は、汁が「濁る」ことからとも、「煮込みうどん」が訛ったからとも言われています。
主に城山地区では醤油、藤野地区では味噌、津久井・相模湖地区では両方が使用されていました。
稲作に不向きな土地であったことから、小麦粉で打ったうどんが、昭和40年ごろまで頻繁に食卓に並んでいたそうです。
つまり、私たちのお父さんやお母さん、お爺ちゃんやお祖母ちゃん、はたまたその先のご先祖様まで、この「にごみうどん」を食していたわけですね!
畑仕事のお昼休憩に畑で取れた野菜を使って「にごみ」、夜の一家団欒の食卓に「にごみ」、残った「にごみ」は次の日の朝に・・・
かつては生活の一部で慣れ親しまれた、言わばこの地域の文化でもあります。
つまり、現代に生きる私たちのDNAにも「
にごみうどん」は染み込んでいるんじゃないでしょうか?
それはもう、まさにこの「
にごみうどん」のように芯までしっかり浸透してるはずです。
ならば現代の私たちの口に合わないわけがない、むしろ細胞レベルで懐かしささえ感じるはずです。
というわけで、私たちのソウルフードを改めて令和に蘇らせよう!ということで、早速作ってみました!
まずはこの料理の決め手となる麺からです!駅前の売店「ふじのね」さんで麺を探してみました。
【食品・飲料】いわ麺
【販売場所】ふじのね
【生産者】佐野川地域おこしの会
藤野の岩地区で育てた小麦と大豆をコラボ。大豆はきな粉にして混ぜ込む。のどごし良く、しかも栄養満点。
【食品・飲料】黒木うどん
【販売場所】ふじのね
【生産者】藤野町椎茸生産組合
藤野産の原木シイタケ粉が入ったうどん。シイタケが香る風味豊かな仕上がり。
早速めちゃくちゃ美味しそうな麺を見つけました!
藤野産の麺がこうして商品化されてるのも中々知らない方もいるのでは・・・
このまま普通に食べたいところですが、今日はにごみます!
次は野菜です!
藤野内には野菜の無人直売所が沢山あります!
直売所をはしごして取れたて新鮮野菜をGET!したいとこですが、
2月ということもあり、直売所の野菜も品数が限られていますので・・・
我らがまちの冷蔵庫!「スーパーまつば」さんで食材を揃えてきました。
大根、ゴボウ、人参、ネギ、舞茸、しめじ、年間通して絶対陳列されているラインナップです!(山﨑調べ)
私の野菜選抜メンバーです。優勝間違いないですね。
さて、次は野菜のカットです。お好みでいいと思いますが、
にごむと野菜が溶けてきます、食べやすい大きさより若干大き目に切ったほうが野菜のおいしさを感じられるのでお勧めです!
鍋にカットした野菜と水を入れて火にかけます!※ここで昆布を入れておくと味に深みが出るのでお勧めです!
次は麺の準備です!
乾麺を使う場合には別の鍋で茹でておきましょう!※市販の生めんを使う場合はそのまま鍋に入れましょう!
麺を投入したら味噌も入れましょう!味噌は一度に入れすぎずに少しずつ味を見ながら!
このとき沸騰しないように注意!沸騰すると味噌の風味が飛んじゃいます!
ではここでなぞかけを、
味噌とかけまして
藤野商工会青年部の工務店と説きます
その心は
どちらも「こうじ」が決め手です。
やまっちです。
味噌をかけたりといたりしてる間にいい感じでにごまれて来ましたね!
ではちょうどいい大きさのお椀によそってみましょう!
めちゃくちゃ美味しそうーー!!
立ち上がる湯気に味噌の香りと野菜の優しい匂いが折り重なって食欲を刺激してきます!
ここでトッピングに柚子胡椒なんか添えちゃうと最高ですね!
では実食です!
麺までしっかり染み込んだ味噌の味に野菜の甘さが加わって、無限に食べれちゃうんじゃないかと錯覚するぐらい食べやすい!
昔は家庭それぞれに独自の味付けがあったんですかね~、野菜もその時その時で旬のものを入れたりとか、
作り方もシンプルで誰でもすぐに作れちゃうってのもポイントですよね、
郷土料理ってそういう地域独自のライフスタイルにあった食材や作り方によって家庭で気軽に作ることが出来るから、
それが習慣となって文化となっていくのかなとしみじみ感じました。
畑仕事を終えたおじいちゃんおばあちゃんが縁側でお茶しながら、
近くで遊んでいる近所の子ども達に
「よー、でこー野菜がとれたからよー、にごみ作ってやっからよばれてけよー」
そんな声をかけていたのかなーと
にごみうどんをすすりながら思いを馳せている令和3年の2月でした。
津久井地域の郷土料理「にごみうどん」皆さんも是非作ってみてくださいね!