卯月四日
御成道の宿場、岩槻へ行く。
江戸から来た将軍は、岩槻城に宿泊したという。
白鶴城は、岩槻城の別名。
今はすっかり変わってしまったが、かつては水に囲まれた城だった。
町には城の名残が点在し、本丸跡は、なんと、ガソリンスタンドの中。
岩槻駅の近くに、遷喬館という藩校跡がある。
儒学者の児玉南柯による私塾であったが、後に藩校となった。
駅前通り付近は、人形の町をうたい文句に、人形店が点在していた。
街道や川が通り、要衝だった城下町の岩槻。
その土地柄のせいか、どことなく奥州市辺りの城下町と雰囲気が似ている気がした。
なんだか落ち着く場所だった。