心配ないさ~

ふくたまの日常生活のつぶやき

リーダー

2010年11月05日 23時29分37秒 | お仕事
「ふくたまくんをリーダーにしてほしい
うちはふくたまくんしかリーダーとして見ていない」

今日お客さんから正式にうちの会社に申し入れがありました。

会社はそれを受け入れ僕の上司の係長から、リーダーを来週からやってほしいと
依頼の電話がありました。

実際に今やっている作業は顧客折衝、稼働管理、納期調整、他会社との作業調整
メンバーサポートが主なものであり、プロジェクトリーダーの仕事をすでに
やっていると言えます。

決してうぬぼれるわけではありません。
うぬぼれるわけではないのですが、メンバーも僕のことをリーダーとして
認めてくれています。


同じリーダーでも名古屋の時とはシチュエーションが全然違うんですよね。


名古屋の時は自分から手を上げリーダーになりました。
「福岡に戻りたいけど、リーダーをやらせてくれるなら名古屋に残ってもいい」と。

結果的に会社は赤字を出してしまいました。

プロジェクトが終わって今年5月に福岡に戻ってきてから東京に行く8月までの間、
この件については会社から何度何度も厳しく指導されてきました。

プロジェクト完了報告書という名の反省文も書かされたりしました。

正直「名古屋のプロジェクトは誰がやっても赤字が出ただろうし、自分がやったから
何とかあれだけの赤字で食い止められた。それなのに会社は認めてくれない…」と
大きな不満を募らせていました。

事実7月には本気で辞職を考えました。

でも今になって思うのは、プロジェクトが失敗したらどんな理由があれリーダーが責任を負うのは
当然だし、リーダーというのはそういうポジションなんだということ。
それが嫌なら、またその覚悟がなければリーダーをやってはいけないということ。
自ら手を上げた自分がリーダーの大変さ、責任の重大さを分かっていなかったということ。
そして、名古屋でリーダーをやっていた9ヶ月の期間、自分は最善の行動を取ってきて
いなかったということ。

東京にきてから2ヶ月間経ちました。

始めの一ヶ月間は完全にメンバーとして自分の作業だけをしっかりこなしていきました。
2ヶ月目は現リーダーの作業場所が離れてしまったこともあり、メンバーの作業を管理し、
お客さん、他協力会社さんと連携を取る場に自ら進んでいきました。

私がこのプロジェクトに乗り気で東京に行ったのは、他でもなくJavaの開発経験がつめるから。

リーダーをやるとなれば、開発作業はできません。

できなくはないのですが、リーダーは顧客、自社、メンバーに対して常に適切な対応を求められるため、
極力作業を持つべきではないと思っています。

何よりそれで名古屋の時は何度も痛い目を見てきました。

リーダーをやるとJavaの開発経験をつめなくなる、経験をつみたくて東京にきたのに…。

名古屋で自ら手を上げリーダーをやった時は、顧客、自社、メンバーは私はリーダーとして
適切ではないという思いがありました。
当時たまたまリーダーをやる人間がいなくて、たまたま私が手を上げリーダーというポジションに
就いた。

ただそれだけです。

今回はその真逆です。

たしか「夜王」という漫画だったかな…。
主人公が周りからリーダーになってほしいと懇願され、主人公は「自分なんかじゃ…」という態度を
見せます。
そこでオーナーから「リーダーってのは自ら手を上げなるもんじゃない。周りからリーダーとしての
素質を認められ、周りから押し上げられなるもんだ。」といったことを言われます。
そしてリーダーをやるという決意を固めます。


今日係長からの電話で私は「リーダーをやります」と答えました。
ふと「夜王」のそのシーンが頭に浮かびました。


名古屋で失敗した後、私は所長・係長へ「今後の自分の方針」という資料を提出しました。

「2年ぐらいはメンバーとして経験をつみ、またいつかリーダーをやりたい」と書きました。

所長・係長は私なんかにリーダーを任せたのが失敗だったと思っており、そういう
「メンバーで数年経験を積み直し、いつか機会があればリーダーをやりたい」といった
文章を書くのは当然だという感じでした。

でも今日その所長達からリーダーをやってほしいと依頼があったのです。
この数か月で所長達の認識を180度変えたことになります。

Javaのプログラミングに携われなくなる、そういったジレンマはあります。

ありますが、周りが期待してくれているならやってみようと思いました。

そして今は「あの失敗を二度としない。汚名返上だ!」と心に火が付き出したところでもあります。

闘志が湧き出てくるのが自分で分かります。

一度燃え出したこの火は消せそうにありません。