ホテルに戻り、戦闘服(レッドブルTシャツ)に着替えました。
いざ!決勝へ!
会場は大混雑でした。
私たちは3日間の通しチケットですが、単日でも買えるので、決勝だけ見にくる人もいます。
トイレはたくさんあります。
昨日は並ばず使えましたが、今日は常に行列ができていました。
売店もどこも長蛇の列です。
ビールを買うのもひと苦労。
ビール 14ドル(約1,120円)×4=約4,480円 ※C氏支払い
ハイネケンがF1のグローバルスポンサーなので、会場のビールはハイネケン一択です。
決勝前にコース上で最後のマシン調整が行われます。
私たちのチケットではスタート位置は直接見られませんが、巨大モニターで見ることができます。
セレモニーでは国歌斉唱があります。
観客も全員起立します。
フォーメーションラップが始まりました。
スタート順にコースを1周します。
フォーメーションラップ中は追い越し禁止。
タイヤを温めるため蛇行運転するマシンが多いです。
タイヤは温かくなると柔らかくなりカーブを曲がりやすくなるとか。
20:10、全車スターティンググリッドに着き、シグナルのカウントダウン。
1秒ごとにレッドシグナルが1つずつ点灯し、5つのレッドシグナルが全て点灯した後に消灯したらスタートです。
スタートがあまり上手とは言えないフェルスタッペン(レッドブル)もなんとかポジションをキープし、上位陣に順位変動はなし。
後方では数台接触があったみたいで、パーツ交換などのため早々にピットインしていました。
しばらくはルクレール(フェラーリ)、ハミルトン(メルセデス)、ベッテル(フェラーリ)、フェルスタッペン(レッドブル)、ボッタス(メルセデス)、アルボン(レッドブル)というグリッド順のままレースは進みました。
観客席の様子で昨日と異なるのは、決勝の今日は圧倒的に応援するチームやドライバーのシャツを着ている人が多いこと。
昨日ももちろんいましたけど。
私たちも本当は昨日もレッドブルTシャツを着たかったけど、洗濯が間に合わないと思ったのでやめました。
まぁおそろいのホンダビブスも目立っていたので良かったです。
各チームのシャツがいましたが、中でもレッドブルのシャツを着た人が多かった印象です。
やっぱりホンダエンジンを積んでいるということで日本人ファンが多いですね。
同じ列にも日本人の男性3人組、前の席にも日本人の一人旅らしき男性。
会場でもたくさんの日本人とすれ違いました。
もちろん外国人ファンも大勢います。
フェルスタッペンはオランダ人なのでヨーロッパで大人気だし、アルボンはタイ人なのでシンガポールは近いからとくにシンガポールGPはアルボンファンがたくさん来ていると思われます。
決勝では必ず1回は違うタイヤに履き替えなければいけないというルールがあります。
ソフトタイヤでスタートした上位陣の中で最初に動いたのはフェルスタッペンです。
何周目かは忘れましたがピットインしてハードタイヤに交換。
F1の難しいところがこれなんですよ。
マシン性能やドライビングテクニックもさることながら、ピットインのタイミングとタイヤの選択がかなり重要となってきます。
同じ条件ならハードよりソフトの方が早いけど、上位10台は予選のQ2で使用した中古なので消耗しています。
新品のタイヤに履き替えてライバルが中古タイヤのうちにオーバーテイク(追い越し)するか、今のタイヤをできるだけ持たせて終盤にフレッシュなタイヤに履き替えてオーバーテイクするか。
フェルスタッペンのピットインに即座に反応したのはベッテルでした。
すぐにピットイン。
翌周にルクレールもピットイン。
ピットインでロスするタイムは約20秒。
ピットインしていないメルセデスの2台が一時的にワンツーとなりました。
この後必ず1回はタイヤ交換のためピットインしなければならないのでここでの順位はあくまでも一時的です。
見た目の順位と実質順位は異なるので私のような素人にはわかりにくいです。
ルクレールはベッテルの前の位置でコースに戻るはずが、ベッテルがチームの指示以上にハイペースで走ったのか、ベッテルの後ろになってしまいました。
この2人、チームメイトなのにいつもこんな感じなんですよ。
チームメイト同士で張り合うことはあまりなく、チーム指示でここはルクレールに先に行かせるとか戦略が決まっているはずなんですけど。
その後のレースでも優勝争いに関係ない順位なのにお互い引かず接触して結局2台ともリタイアなんてこともありました。
仲悪いのかなと思ってしまいますね。
メルセデス勢はボッタスが先にピットイン。
ボッタスは実質5位のままコースに戻れましたが、ボッタスより遅くピットインしたハミルトンはフェルスタッペンの後ろで4位になってしまいました。
このことをアンダーカットといいます。
フェルスタッペンがフレッシュなタイヤに履き替えたことにより、中古タイヤのままステイアウトしたハミルトンとの差を縮め、ハミルトンのピットインのタイミングで逆転したことになります。
あとはタイヤ交換のタイムも関係しているかもです。
マシンがピットレーンに入ってからコースに戻るまで約20秒程度かかりますが、実際にマシンが停止してタイヤを交換する時間は3秒弱です。
中でもレッドブルはタイヤ交換が早くシンガポールGPでは2秒台でしたが、その後のレースでレッドブルが持っていた世界最速記録を自ら更新し、そのタイムはなんと1.82秒。
1.82秒でジャッキを上げてタイヤをはずして別のタイヤをはめてジャッキをおろすんです。
見事のひと言ですよ。
上位陣のコース上でのオーバーテイクはないけど、上位陣がまだピットインしていない中段以下のマシンをどんどんオーバーテイクしていく時はやっぱり盛り上がりますね。
私たちの席は結構抜きどころのようで、目の前で何回かオーバーテイクのシーンを見ることができました。
DRSゾーン(前のマシンとの差が1秒以内になるとDRSというモードが使え、後ろのウィング(?)が開き空気の抵抗が少なくなるためスピードが出ます)の後の急カーブの手前なので、ギアチェンジがあり、直線とはまた違うエンジン音が聞こえます。
直線が「ヒュイーン」(←なんとなくですよ)なら、カーブの手前は「バリバリ」(←これもなんとなくね)かな。
ホンダのエンジン音は独特で「ボンッボンッ」(←だから私の感覚ね)と爆発するような音がします。
この音が楽しくてレッドブルとトロロッソが通過する度に盛り上がってました。
途中、中段以下のマシンに接触があり、壁に激突して停まってしまったマシンがあり、セーフティカーが入りました。
セーフティカーが入っている間は、追い越し禁止です。
前車と開いていたタイム差を縮められたり、この間にピットインしてタイヤを交換したりすることもあり、セーフティカーが入るか入らないかでその後のレースがだいぶ変わります。
私たちはというと、この間にトイレへ行きました。
決勝は一瞬でも目が離せないためトイレに行っている時間がないんです。
なのでビールも控えていました。
当然同じことを考える人はいるもので、それなりに混んでいましたが無事レース再開までに戻って来られました。
セーフティカーは3回入りました。
3回入った割には、上位陣に変動はありませんでした。
結果は、ベッテルが優勝、ルクレールが2位とフェラーリのワンツーフィニッシュ。
私たちが応援するフェルスタッペンは予選からひとつ順位を上げて見事3位、表彰台に上ることができました。
以下、ハミルトン、ボッタス、アルボンという順位。
アルボンもサマーブレイク後にトロロッソからレッドブルに上がったばかりにしてはがんばりましたね。
もちろん優勝が見たかったけど、シンガポールのサーキットは狭くてコーナーが多いため抜くのが難しいと言われていたので、4位という予選の結果から表彰台は無理なのではと思っていました。
周りのレッドブルファンもそう思っていたようでこの結果にみんな喜んでいました。
ゴール後、花火が上がりました。
しかも結構長い間。
ナイトレースならではですね。
モニターで表彰式を見てから会場を後にしました。
広場では有名(らしい)アーティストのライブが行われていてまだまだ興奮冷めやらぬといった感じです。
私たちはホテルまで徒歩10分なのでいいけど、タクシーはなかなかつかまらなそうでした。
MRTも混んでいたでしょう。
ホテル近くの居酒屋へ。
ビールでカンパーイ。
いや~エアコンが効いた中で飲む冷えたビールは最高です。
ビール 7ドル(約560円)×4=約2,240円 ※C氏支払い
ハイネケンと青島という銘柄の違いはあれど、F1会場の半額ですからね。
コンビニでもビールを買ってホテルに戻りました。
値段はまたも控えるのを忘れました。
ビール500ml×12本 ※C氏支払い
ビールの後は羽田空港で買ったシャンパンでカンパーイ。
決勝レースについてあれこれ語り、F1に関係ない話でワイワイ盛り上がり、この日も結局2時近くまで飲んでいました。