19時、フリー走行3回目が始まりました。
フリー走行とは、通称FPと呼ばれフリープラクティスの略です。
練習走行ですね。
初日のFP1、FP2、2日目のFP3と3回走ることができます。
F1マシンはバラバラの状態で運ばれ現地で組み立てられるため、FPで様々なチェックが行われます。
ギアチェックとか空力とかバランスとか。
もちろんタイヤも。
F1には様々なルールがありますが、中でもちょっとややこしいのがタイヤルールです。
私も完ぺきに理解しているわけではないので間違っていたらすみません。
F1ではピレリというタイヤメーカーから提供されたタイヤを使います。
タイヤは最も硬いC1から最も柔らかいC5まで5種類あり、レース毎にピレリが3種類を指定します。
基本的に硬いほど長く持ち、柔らかいほどスピードが出ますが、状況によるので絶対ではありません。
シンガポールGPではC3(ハード)、C4(ミディアム)、C5(ソフト)の3種類でした。
各チームはその中から13セットを選択します。
ただし各タイヤ1セットずつ計3セットは決められています。
残り10セットは自由です。
決勝では必ず2種類以上のタイヤを使わなくてはなりません。
例えばソフトタイヤでスタートしたら最低1回はミディアムタイヤかハードタイヤに履き替える必要があります。
予選はQ1からQ3まで3回あり、Q1で下位タイム5台が、Q2でさらに5台が敗退となるノックアウト方式で、Q3に進出できるのは10台です。
Q3に進出したマシンはQ2で最速タイムを出したタイヤで決勝をスタートしなければいけないルールです。
Q1とQ2で敗退したマシンは自由に選択できます。
FP1からFP3ではそれぞれ2セットずつタイヤをピレリに返却しなければいけません。
予選のQ3で履いたタイヤも返却します。
決勝ではQ3に進出した10台は残り6セットのタイヤを使うことになります。
(Q2までの10台は残り7セットを使えます)
タイヤの話ばかりしましたが、結局のところFPで何をテストしているか、3回がどう分けられているのか細かいことはわかりません。
テレビカメラが作業中のマシンに近づくと「映さないで」と隠すシーンもあります。
私のFPの楽しみ方は、各チームのマシンが随時走るので、1台1台じっくり見られるというところですかね。
決勝ではどうしても応援するチームだけに目が行きがちですから。
今シーズン、しかもGW明けからF1を観始めた私はまだ全チームを知りません。
応援するレッドブルとトロロッソ、そして上位チームのメルセデスとフェラーリぐらいはわかりますが。
他のチームのことは隣りのB氏に「ピンク」とか「黄色」とか車体の色で説明してもらっていました。
現地でもスマホでDAZNを観ながら日本語解説を聞く予定でしたが、なんと観られませんでした。
「あなたが滞在している国ではサービスを提供していません」ですって…
えーこのためにWiFiルーターを容量無制限にしたのに。
現地のモニターで流れる解説は当然英語なのでこれには困りました。
もうB氏の解説が頼りです。
B氏は英語はできませんがF1に詳しすぎて普段もDAZNの解説より早く解説してくれてしかもそれが合っています。
「そろそろタイヤが限界だからピット入るよ」とかね。
レッドブル。
遠くてよくわからないけど、マックス・フェルスタッペンかな。
各チームに2人のドライバーがいて、頭上の棒(←何なのかわからない…)が黒いのがチームのファーストドライバーで、黄色がセカンドドライバーです。
トロロッソ。
多分、ピエール・ガスリー。
写真は結局あまり撮れませんでした。
というかせっかく現地に来ているので、写真なんか撮るより生で見たくてやめました。
1時間のセッションが終了しました。
FP3の結果は、1位ルクレール(フェラーリ)、2位ハミルトン(メルセデス)、3位ベッテル(フェラーリ)。
応援するホンダ勢は5位アルボン(レッドブル)、6位フェルスタッペン(レッドブル)、12位ガスリー(トロロッソ)。
クビアト(トロロッソ)はマシントラブルでタイムなし。
まぁFPは練習走行ですから。
これがそのまま決勝に反映されるわけではありませんので、この後の予選が大事です。