この間、奈良の三輪山、大神神社(おおみわじんじゃ)に行ってきました。
関西の方はご存知だと思いますが、いわゆる三輪そうめんの「三輪」です。
まずは、有名な三ッ鳥居を見学しました。
多分、サントリーの名前の由来になった所だったと思うのですが・・・。
三ッ鳥居の後ろにはなにもありません。
三輪山があるだけす。
参集殿(拝殿の左)に行って、お願いすると
手を洗って清めたあと、簡単にお祓いをしてもらって
案内してくださいます。
正面からは見せていただけないのですが、
横からの見学です。
それでも充分にそこの威厳のある空気を感じることは出来ます。
気温がそこだけぐんと低い感じがしました。
簡単にこの三輪山を説明すると、この山は太古り神宿る山とされ、
山そのものがご神体であるとの考えから、
常人は足を踏み入れることのできない、禁足の山とされ、
江戸時代には幕府より厳しい政令が設けられ、
神社の山札がないと入山できなかったそうです。
登る方法は、狭井神社の社務所で許可を得て、氏名を記入して300円を納めます。
そして参拝証の白いたすきを受け取り、登るのです。
道中このたすきを外すことは禁止されています。
行程は上り下り約4kmで、通例2時間ほどで下山できるますが、
3時間以内に下山しなければならないという規則が定められているそうです。
また山中では、飲食、喫煙、写真撮影の一切が禁止されています。
午後4時までに下山しないといけないため、
午後2時以降は入山が許可されません。
前回は、1人で行ったのですが、電車を間違って乗ったり、
どこから入山できるのかわからなかったので
アッチこっち、見て回っているうちに
入山できる時刻は過ぎてしまい、そのまま帰えることになりました。
なので今回は姉と約束をし、
下調べをしっかりして(電車を乗り間違えたりしないよう)向かいました。
靴もちゃんと登山用の物を履き、リュックを背負って
ちょっとしたトレッキングです。
入り口で姉の手をとって、エネルギーが全身に回るイメージをしました。
行きは正直、あまりの辛さに泣けてきました。
日ごろの運動不足が祟ってか、ゼッーゼッー息を切らしてε=(-。-ι)
何度もリタイヤしたいと思いました。
後ろから来ている人たちもどんどん抜かしていくので
よっぽど遅かったとのだと思います。
その間も姉が、一生懸命励ましてくれて
なんどもくじけそうになるのを助けてくれました。
姉の方がわたしより10歳も上なのにめちゃ体力あるやん!(@Д@;
6合目くらいまで来た時、
切り株が3つあって、ちょっと休める位の平地がありました。
あまりにわたしが辛そうにしているので
姉が「あの切り株に座って休もう」と言ってくれました。
2人して、座って休んでいると
前からおじさんが(60代?)やってきて、
「ここはね、こうやって休憩が取れるように木を切ってもらったんだよ」
と言ってきました。
「おじさんがそう言ったの?」と聞くと
「わたしはもう何度もここに来てるからね。(奈良?)市の方に頼んだり神社に頼んだりしたんだよ」
「ふ~ん、そっか。こうやって休めるのはおじさんのお陰だね。ありがとう。」
「あんたたちはいったどこからの来たの?」
「兵庫県」
「おじさんは京都から」
「京都?(◎_◎;)」
「神さんに呼ばれると、いつもここに来るんだよ」
「よく呼ばれるの?」
「もう6年くらいかなぁ~、だから何百回と来てるよ」
「フヘッ!!(◎◇◎;)そんなに来てるの?!]
ここでおじさんに、白いたすきの正しい身につけ方を教わります。
恥ずかしい話ですが、わたし達は白いたすきを首からさげさげるのではなく
いわゆるたすきがけ(ランナーのように)して身につけていたのです。
しかしこの白いたすきを身につけるには、穢れをとると言う意味があって、
首からさげる必要があったようです。
思わずアホ姉妹は「(ノ゜ο゜)ノ アラ~~~!!」
でも親切に教えてくださったお陰で、途中からですが、正しい身につけたを知りました。
「じゃ、おじさん行きますね。色々と教えてくださってありがとう!!」と
おじさんを後にして、再び登って行きました。
しかし、斜面のきつさは続き、ついにりり子はボテッとこけてしまい
ズボンがドロドロになりました。
お天気はよかったのですが、前日に降った雨が所々残っていて
ツルッと滑ってしまいました。
すべると言うより、足がつって足が上がらなかったという方が正しいかもしれません。
あっ~情けない (^▽^;)
そんなこんなで、ヨレヨレになりながら頂上の「奥津磐座(おきついわくら)」に着きました。
磐座とは字のごとく、大きな磐がいくつかあるだけの場所です。
磐には白い布を巻きつけ、周囲を縄で囲ってはいますが、
いかにもりっぱな屋根や、建物があるわけでもなく
ただ、そのままの自然な姿の磐が鎮座してるだけです。
姉は「スゴイ、スゴイ![m:66]」と少しコーフン気味だったので、きっと何かを感じたのでしょう。
しばらくそこにボッ~と立って見ていると
磐の後ろに1本の杉の木(?植物の名前も苦手 (^_^;))が気持ちいいくらいスクッと立っていました。
そこ等あたりに何かを感じました。
磐にはイマイチなにも感じませんでしたが、
その辺り一帯にきっと何かが宿っているのでしょう。
本当の所は、よくわかりませんが。
いわゆる自然崇拝なんですね。
こんなに自然のままの形で残しているのは面白いと思いました。
考えてみれば、日本古来の神様はこんな感じでみんな拝んでいたのだと思うと
少しだけ、日本人のアイデンティティーを感じました。
やっぱり日本人って素敵!
そしていよいよ下山です。
2人して、この先の辛い道中を考えるとすこしうんざりしながら歩いていると、
本当に不思議なことに帰りは、どんどん足が進みます。
あんなに登るのが辛かったのにです!!
帰りの方が行きより絶対疲れるに違いないと思い込んでいたので
少々拍子抜けしながら、降りていくと、
やはりわたしの様に、辛そうにしている人にたくさん会いました。
そういう人たちはみなさん、同じ事を聞かれます。
「あとどれ位で着きますか?」
その度に、「まだ少し急斜面が続きますが、降りてくる時は嘘のように楽ですから、頑張ってくださいね。」と
同じ答えを繰り返しながら、帰りは一度も休まず降りて行きました。
出口(登山口)に着く少し前から、ものぐごい達成感が沸き起こり
姉と2人で「やったぁ♪、やったぁ~♪」と言って降りていると
同じく前を歩いている人たちも振り返り
「やった、やった♪~」と同じように声を上げて喜びあいました。
出口に着くと、思わずみんなで拍手をしながら
「お疲れ様です!そしてありがとございました!」
と三輪山にご挨拶して、別れて行きました。
この変な一体感はなんだったのでしょうね?
この大神神社には2度目ですが、
前回同様、とても人懐っこい空気を感じます。
とくに参堂はそうです。
こんなに歴史があって、重々しく(威厳?)があるのに
この人を受け入れる空気はなんなんでしょう?
ちっとも偉そうじゃないんです。
奈良という土地柄なんでしょうか???
それとも人間が好きな神様なんでしょうかね?
でも、とても強いエネルギーも感じますよ。
それとあの三輪山は、行きのつらさが帰りの達成感で打ち消されてしまうのが不思議です。
性懲りも無くまた登ってみたいと思うりり子でした。
≪大神神社≫
祭神 大物主大神(おおものぬしのおおかみ)
配祀 大己貴神(おおなむちのかみ)
少彦名神(すくなひこなのかみ)
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