いくつになっても親は親②

いくつになっても、親との関係性は、その人の重要な構成要素です。

側にいる親に愛されないことほど、辛い事はないですものね。

出来たら、小さい頃から感じていた親に対しての思いは

親御さんが亡くなる前にちゃんと伝えて欲しいです。

例えば、「妹ばかり可愛がって淋しかった」とか。

それは、耳が遠くなっていたり、認知症になっていたとしてもです。

顕在意識では、理解できていなくてもちゃんと魂のレベルでは理解してくれていますので大丈夫です。

あなたが、60歳でも70歳でも、親御さんが生きておられるならぜひ実行してください。

ある意味、認知症になったからこそ話せるという事もあるかもしれません。

勿論、感謝の気持ちを伝える事も素晴らしいですが、

心に漂っている「濁り」がある限り、それを優先して伝える事で親御さんの魂は最後の訓練として受け止め

それを昇華しはじめます。

母が入院していた時（それこそ、何度も入退院を繰り返しているので）

隣のベットに認知症で寝たきりのおばあさんがいました。

50代位の独身の息子が一人いて、いかにも引きこもり？な感じの人で、

「こんにちは」と声をかけてもまとに返事できないような感じの人でした。

その人は、お母さんが入院したので食事もロクに出来ていなかった様で

看護師さんも心配して彼にはよく声をかけていました。

食が細くなっているのか、なかなか食事をしてくれないので、息子さんがいつも側について一生懸命に食べさそうとしていました。

しかし、ある時、ふっつりと息子さんの姿を見かけなくなりました。

「頼むから食事をしてくれ！」というような息子さんの悲鳴のような、懇願のような声が毎日、聞こえていたのでどうして何も聞こえなくなったのか不思議に思ってました。

わたしの母は娘が来ない日があると機嫌が悪くなるので、毎日通っていたからわかるのですが。

そして息子さんが来なくなったなぁ～と思うようになってから数日後、隣のそのおばあさんは亡くなりました。

余計な事とおもいつつ看護師さんに尋ねると、息子さんはすでに亡くなっているとのこと。

ふっつり見舞いに来なくなったのは、そのせいだったのです。

何ていっていいのかわかりませんが、

あ～、こういう事もあるんだなぁ・・・と思いました。

※息子さんが亡くなった原因は知りません。

きっと最後に、今まで面倒見てきた息子に毎日看病されるのが、この方の最後のご褒美（体験）だったのかもしれません。

みなさんは、思い残す事なく親御さんを見送れますか？

二埜り音（.ﾟーﾟ）でした。

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