総評:★★★★☆ 沈まぬ太陽の核心部
面白い度:★★★★☆ 悲しい
読みやすい度:★★★☆☆ 普通
ためになる度:★★★★☆ 123便事故の詳細が語られている
また読みたい度:★★★★☆ 機会があれば
三巻はこの物語のある意味一番の核心ともいえる123便墜落事故について書いてある。
事故が起った経緯から、事後現場、救出活動、犠牲者、後に遺された遺族達、そして航空会社側の対応、その後の調査などの話が書かれている。
この巻では、事故について様々な関係者からの話が書かれており、恩地はこの巻では一人の登場人物的な扱いでしかない。
自分が3歳くらいの時に起った話だったが、史上最悪の航空機事故とあって、その悲惨さが伝わってきた。
突然大切な人を亡くし、遺された遺族たちが味わった苦しみ。
何回も安置所に訪れ、せめて一部分でもと、大切な人の遺体を懸命に探す人。
大切な人を突然奪われ、生きがいを亡くし、どん底の生活を送る人。
墜落している飛行機の中で、最後の時と知りながら家族に言葉を残す人。
夫を亡くした上、遺族交渉のお金について相手家族から執拗に干渉を受けてしまう人。
被害者の家族達のとても苦しい心情が書かれていた。
これからは癒えない傷を持ちながら頑張って生きていかなければならない。
遺族交渉で、事故で死んだ人がお金に換算されるという悲しみ。
会社にいくら怒り、悲しみをぶちまけてもそれでも全然癒えない傷。
そんなどこにも行き場の無い悲しみ、苦しみが詰まった巻でした。
ちなみに、4人の生存者はなんと実名で書かれていた!
航空会社はフィクションなのにこの巻は一巻丸々ノンフィクションなのだろうか。
よりにもよって墜落した所が山の中でも秘境とも言える難所になってしまうとは。
救出活動や事故調査に当たった人たちの苦労も大いにあったのだろうと思う。
会社側として遺族の方達とあたる恩地も辛い。
それでも恩地なりに誠心誠意を尽くして遺族の方達と向き合っていく。
国民航空の社長は辞任を表明し、未曾有の大事故を引き起こしたことで、「安全」が一番に語られるようになった。
国民航空が変わるきっかけになるか。
次巻もまた楽しみです。
面白い度:★★★★☆ 悲しい
読みやすい度:★★★☆☆ 普通
ためになる度:★★★★☆ 123便事故の詳細が語られている
また読みたい度:★★★★☆ 機会があれば
三巻はこの物語のある意味一番の核心ともいえる123便墜落事故について書いてある。
事故が起った経緯から、事後現場、救出活動、犠牲者、後に遺された遺族達、そして航空会社側の対応、その後の調査などの話が書かれている。
この巻では、事故について様々な関係者からの話が書かれており、恩地はこの巻では一人の登場人物的な扱いでしかない。
自分が3歳くらいの時に起った話だったが、史上最悪の航空機事故とあって、その悲惨さが伝わってきた。
突然大切な人を亡くし、遺された遺族たちが味わった苦しみ。
何回も安置所に訪れ、せめて一部分でもと、大切な人の遺体を懸命に探す人。
大切な人を突然奪われ、生きがいを亡くし、どん底の生活を送る人。
墜落している飛行機の中で、最後の時と知りながら家族に言葉を残す人。
夫を亡くした上、遺族交渉のお金について相手家族から執拗に干渉を受けてしまう人。
被害者の家族達のとても苦しい心情が書かれていた。
これからは癒えない傷を持ちながら頑張って生きていかなければならない。
遺族交渉で、事故で死んだ人がお金に換算されるという悲しみ。
会社にいくら怒り、悲しみをぶちまけてもそれでも全然癒えない傷。
そんなどこにも行き場の無い悲しみ、苦しみが詰まった巻でした。
ちなみに、4人の生存者はなんと実名で書かれていた!
航空会社はフィクションなのにこの巻は一巻丸々ノンフィクションなのだろうか。
よりにもよって墜落した所が山の中でも秘境とも言える難所になってしまうとは。
救出活動や事故調査に当たった人たちの苦労も大いにあったのだろうと思う。
会社側として遺族の方達とあたる恩地も辛い。
それでも恩地なりに誠心誠意を尽くして遺族の方達と向き合っていく。
国民航空の社長は辞任を表明し、未曾有の大事故を引き起こしたことで、「安全」が一番に語られるようになった。
国民航空が変わるきっかけになるか。
次巻もまた楽しみです。