総評:★★★★☆ 腐敗、腐敗、腐敗
面白い度:★★★★★ 官民の癒着とは
読みやすい度:★★★☆☆ 普通
ためになる度:★★★★★ 実際にこんな感じなんだ
また読みたい度:★★★☆☆ 普通
早くも四巻目。
今までとはまた異なり、今回は企業の腐敗についてがメインとして書かれている。
御巣鷹山の事故を受けて、国民航空は社長が辞任し、新しいトップを政府(厳密には総理大臣)が選ぶことになった。
政府が指名したのは航空業界と全く異なる紡績業の企業のトップである国見氏だった。
国見氏は新たに会長の役職を新設し、会長として国民航空の舵を取っていくことになった。
公明正大な視点で誠意をもって国民航空の内情に向き合う国見会長。
国民航空の4つに分裂している労働組合を1つにまとめることが、今の問題の最重要課題として、解決の糸口を探ろうとする。
その過程で社内に埋もれていた恩地に目をつけ、会長室を新設し、そこの担当者に恩地を据える。
ただし、国民航空のこの改革を快く思っていない社内の一部の人間は会長の行動を阻止すべく、様々な手を打ち改革の壁となるのであった。
この巻では、国民航空の腐敗の構図が描かれている。
実際にかなりムゴい。
民間会社が国の政治家、官僚に取り入り、自分の好きなように情報操作したり、特定の団体、人物に圧力をかけたり、不正な金を使ったりしてやりたい事をやっていく。
企業の闇の面はだんだん大きくなっていく。
それを止められない上層部。そもそもそれを止めようとは考えてもいない。
自分が利権を握っており、甘い蜜を吸っているからだ。
国民航空の安全神話はすでに崩壊している。
御巣鷹山事故の遺族、国民からは安全を一番に守って欲しいとの声がでているが、それを会社として表明しているにも関わらず、それを見返すことなどなしに、上層部は自分の保身、利権によって闇の面を拡大させていく・・・
民と官の癒着。
そんな暗黒面が一巻まるまる描かれていました。
これは今の世の中でも色々な部分で行われていることでもあると思う。
何かとてもやりきれない思いがした。
利権がある所、甘い蜜を吸える所、それを手にしている人たちは、今の状態を崩したくないため、それを崩そうとしてくる人たちに対して妨害工作を取る。
今の状態が正しくない状態だとしても、それを正そうとはしない。
それが腐敗の温床となり、腐敗は更なる腐敗を呼ぶ。
それが権力のある者と結託し、権力のある者を使って、やりたい放題やっていく、もし正そうとする人達がいても、権力を使って、それをもみつぶしにかかる。
正しくないことはそれでまかり通る世の中になってしまう。
それが聖域となり、誰も手が出せない状態になってしまう。
もはやどうにもならないのであろうか。
利権、官民の癒着、腐敗の構造、そのきっかけをこの本から学ぶことが出来た。
色々もやもやするが、最終巻の結末はどうなるのか、とても楽しみである。
面白い度:★★★★★ 官民の癒着とは
読みやすい度:★★★☆☆ 普通
ためになる度:★★★★★ 実際にこんな感じなんだ
また読みたい度:★★★☆☆ 普通
早くも四巻目。
今までとはまた異なり、今回は企業の腐敗についてがメインとして書かれている。
御巣鷹山の事故を受けて、国民航空は社長が辞任し、新しいトップを政府(厳密には総理大臣)が選ぶことになった。
政府が指名したのは航空業界と全く異なる紡績業の企業のトップである国見氏だった。
国見氏は新たに会長の役職を新設し、会長として国民航空の舵を取っていくことになった。
公明正大な視点で誠意をもって国民航空の内情に向き合う国見会長。
国民航空の4つに分裂している労働組合を1つにまとめることが、今の問題の最重要課題として、解決の糸口を探ろうとする。
その過程で社内に埋もれていた恩地に目をつけ、会長室を新設し、そこの担当者に恩地を据える。
ただし、国民航空のこの改革を快く思っていない社内の一部の人間は会長の行動を阻止すべく、様々な手を打ち改革の壁となるのであった。
この巻では、国民航空の腐敗の構図が描かれている。
実際にかなりムゴい。
民間会社が国の政治家、官僚に取り入り、自分の好きなように情報操作したり、特定の団体、人物に圧力をかけたり、不正な金を使ったりしてやりたい事をやっていく。
企業の闇の面はだんだん大きくなっていく。
それを止められない上層部。そもそもそれを止めようとは考えてもいない。
自分が利権を握っており、甘い蜜を吸っているからだ。
国民航空の安全神話はすでに崩壊している。
御巣鷹山事故の遺族、国民からは安全を一番に守って欲しいとの声がでているが、それを会社として表明しているにも関わらず、それを見返すことなどなしに、上層部は自分の保身、利権によって闇の面を拡大させていく・・・
民と官の癒着。
そんな暗黒面が一巻まるまる描かれていました。
これは今の世の中でも色々な部分で行われていることでもあると思う。
何かとてもやりきれない思いがした。
利権がある所、甘い蜜を吸える所、それを手にしている人たちは、今の状態を崩したくないため、それを崩そうとしてくる人たちに対して妨害工作を取る。
今の状態が正しくない状態だとしても、それを正そうとはしない。
それが腐敗の温床となり、腐敗は更なる腐敗を呼ぶ。
それが権力のある者と結託し、権力のある者を使って、やりたい放題やっていく、もし正そうとする人達がいても、権力を使って、それをもみつぶしにかかる。
正しくないことはそれでまかり通る世の中になってしまう。
それが聖域となり、誰も手が出せない状態になってしまう。
もはやどうにもならないのであろうか。
利権、官民の癒着、腐敗の構造、そのきっかけをこの本から学ぶことが出来た。
色々もやもやするが、最終巻の結末はどうなるのか、とても楽しみである。