El Cielo Azul de YOKOHAMA

青い空 白い雲 どこまでどこまで続く
僕の夢は高く 雲を越えてゆくよ

世界で一番 BONNIE YOKOHAMA

サムライ魂・ガンバ戦0-5

2004-12-12 | 2.試合結果
『頭は低く、目は高く、口狭くして、心は広く、孝を原点とし、他を益す』

平成3年頃まで、土曜日の一般稽古では、大山倍達総裁直々による稽古があった。
池袋の本部道場でのことです。
大山総裁は、よくこの話をされていた。

頭は低くとは、謙虚でいなさいということ。
しかし、その志しは常に高く持ちなさいと。
それが、目は高くの意味だった。

大山総裁から言われたことがあった。
「二瓶君、キミの名前は強かった先輩に似てるね。」
「むかし三瓶啓二という強い先輩がいたよ。」
「全日本を連覇した強い男だったよ。」
「この先輩は、努力したよ。死に物狂いで努力して強くなったよ。」
「キミも三瓶先輩のように強くなりなさい。」

志しを高く持つことの重要さを大山総裁は説かれていました。


四国松山で2004年の横浜の全日程が終了した。
天皇杯5回戦、ガンバ大阪戦です。
結果は0-5。大黒に5失点、菅野の一発レッド退場。
結果しか見ることが出来ない人は、「情けない」と思うんだろうね。

でも、私は思った。
この敗北を見届けることが出来てよかった。
松山の地まで来て本当によかった。
自分の目で、耳で、声で、この今年のチームに別れを告げることが出来て
本当に良かった。
最後の瞬間まで一緒に闘うことができて。

前半1失点目は、大黒の一発に度肝を抜かれた。
だけど横浜もチャンスを作った。
中盤の支配は五分五分
臼井のケアでボランチの遠藤をサイドに引っ張り出し
逆サイドでは大友が仕掛けた。
闘うことが出来ていた。
しかし、前半終了間際の2失点目。
カウンターからだったね。
ガンバのリアクションサッカーにしてやられた。

後半も同様の戦いが続いたが、やはりカウンターからの一対一で菅野が一発退場。
PKを大黒のハットトリックで決められてしまった。

10人の横浜は、しかし点を取りに行く。
この試合、守って終わらせるわけには行かない。
勝つためには得点を狙うしかない。

そこから、30分に渡るサムライ達の最後の戦いが始まった。
いや、後半開始からすでに始まっていたのかもしれない。
サムライはピッチにいた。
ベンチにいた。
そして、スタンドにもいた。

志しの高き者達は、あらん限りの力を振り絞って
自分達の出来る戦いを繰り返した。
あいつらは何点取られても攻め続けた。
俺達も何点取られても、『Magico FULIE』を歌い続けた。
大友は足を攣らせていた。
スタンドには声の枯れる者、涙を浮かべる者もいた。
だけど、戦いを止める者はいなかった。
DFのツイードも攻め続けた。
河野も攻め続けた。

最後の瞬間まで
倒れるなら、闘って、闘って、前のめりになって力尽きよう。

それが志し高き者達の戦いだ。
それがサムライなんだ。

フロントよ
松山の戦いを見てくれ
何かを感じてくれ
これから君達が壊そうとしているチームが、この一年、どんなに成長を遂げたかを
スタンドがこのチームの何を認めていたのかを。

積み上げるのではなく
壊して新しいものを作ることを選択したフロントよ
君達の『志し』を見せてくれ
納得させてくれ。


頭は低く
目は高く
口狭くして
心は広く
孝を原点とし
他を益す


男の生きざまとは、かくあるべきだぜ。


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みなとみらい

2004-12-09 | 1.横浜トップ
ダイジェスト、49ページのサッカータウン構想を見た。
激しく鬱になる。

その全容に驚かされた。
天然芝フルコート×2面
人工芝フルコート×2面
クラブハウス
見学席1200席
駐車場完備

これ、本当なのか?
あと2年間で完成するのか?
私達に生き残る道はあるのか?

埋立地なんかくれてやれ。
横国なんていらないよ。
そう思っていたけど、ここまで圧倒的だと、生き残る道筋が全然見えて来なくなる。

これがフリエだって『色』を持って奴らに対抗しないと、横浜を鞠色一色に塗り潰されそうだ。
生き残る戦略を激しく考えないと。

私の子供が通うサッカースクールは、いつもフットサルコートで練習してます。
小中学校の校庭で練習するスクールもありますが、意外とコートが小さいんですよね。

もし、みなとみらいの良質な天然芝や人工芝のフルコート4面が地域に開放されるようなら、
絶対、参加しますよね。
そして、その場所が好きになると思います。
愛着がわくと思います。

私達の年代が三ツ沢を好きなのも、それに近い理由だと思います。
(見るだけですが・・・笑)

財政的に苦しい横浜市が、鞠乃酢にグラウンドや施設をポンと与えるとは思えません。
金銭的には、日産が支えているのでしょう。
浦和の新しく整備された大原練習場のように、日産が資金を出して作り、横浜市へ寄贈。
税金や高額な利用料があまり掛からない状態で鞠乃酢に貸与されるのかもしれない。

とすると、左伴のアホというよりも親会社のゴーン氏の意向が絡んでいるのでしょう。
欧州出身のゴーン氏ならば、こういう理想が理解できるのでしょう。

戦略的ですね。確かに。
長期ビジョンがありますね。
そして理想家ですね。

施設のアイディアは岡田くんだそうです。
この施設の素晴しさ。長期的な理想。
鞠サポ、鞠ギャルはどれくらい、そこに気付いているのかな?

日本のサッカーの根っこにある、ドイツサッカーの理想に近いハードが出来るんだと思うと、ホント、やられたと思いました。
ただ、ソフト。
ソフト面がこの素晴しいハードについて来るかが鍵です。
横浜山手のYC&ACのようなソフトです。

鞠乃酢は、この辺があまり得意ではないと思っています。
そこで横浜市民の登場です。
横浜市民って、アイディア持ち寄って何か企画する人が大勢いるじゃないですか。
「このハードを貴方のアイディアで生かしませんか?」とやれば、
いろいろ、やられちゃうんだろうな。脅威だな。と思ったわけです。

うちは、生き残るために死に物狂いで色々考え、実行していかなければと思います。
もちろん、諦めることなんか出来ません。
鞠の埋立地に対抗して、丘の上に私達の理想を築いて行かなければならないでしょう。

三ツ沢にあるスタジアムと三ツ沢陸上と補助グラウンド、この天然芝3面や補助グラウンド前の売店、裏の施設、こういうものをフルに活用できないかと思います。

『丘の上』VS『港』

空をイメージした私達と海をイメージした彼らとの対決は、
横浜サッカーの象徴になりますよ。

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Forza! Mani

2004-12-08 | 1.横浜トップ
「一流プレーヤー」って何だろうね?
日本代表になって、活躍して、誰もが知ってる名声があって、人気があって・・・。
そうなのかな?
甚だ疑問だ。

私にとって「一流プレーヤーは?」と聞かれれば、いの一番に名前を挙げるのは
「後藤義一」
ゴッサンです。
判りますよね。
22歳~39歳まで、実に17年間もプロとしてプレーし続けた男。
しかも、最後まで運動量が落ちなかった。
凄いよね。
同年までプレーしたラモスやジーコも当然凄いけど、その晩年は、一瞬、キラリと光る凄さ。
ところがゴッサンは、とにかく運動量が落ちない。
最後まで、中盤を運動量で支えていた。
最後の試合、引退を宣言したゴッサンにサポーターから声が掛かった。
「もう一年、もう一年」
ゴッサンは手を振りながら
「いやぁ、無理、無理」
と答えていた(笑)。
尊敬するよ。

そして、2004年の今年、引退を決意した男がいた。
「眞中幹夫」
22歳から35歳まで、13年間もプレーした男。
しかも眞中幹夫の場合、谷あり、絶壁あり、奈落の底あり。
しかし、私に夢を見させてくれるように
必ず、這い上がって来た。
絶対に他の選手には真似できないことを、この男は繰り返し実現して来た。
誰にも出来ないことをやり続ける男。
こういう男が「一流プレーヤー」なんだと思う。

以前、眞中幹夫に手紙を送った。
最愛のチームを解雇され、夢を絶たれた。
しかし、諦めないこの男を、全力でバックアップしようと決心した時だった。

以下は2002年4月の文章です。

---

『人間・眞中幹夫の魅力について』

今や伝説のTV・三菱ダイヤモンドサッカーで本場のサッカー場の雰囲気にあこがれ、Jリーグ発足からは根性でチケットを取り、毎年数十試合をスタンドで見続けて来た。
私の持論は、「サポーターはチームにつくもの」であり、特定の選手に入れ込んではいけないと戒めて来ました。理由は、プロサッカーに移籍はつきものだし、他の競技に比べて選手生命が短いから。
しかし、それをいとも簡単に覆してくれたのが「人間・眞中幹夫」です。

この選手、知れば知るほど奥が深い。
時に喜び、時に怒り、ともに悲しみ、一緒に楽しむことが出来る。そのストレートな感情表現は、試合中のプレーでも練習でも、そしてHP「Mani’s Message Board」でもManiを応援する私に伝わってきます。

最初の怪我では一ヶ月での回復を目指してみんなで激励し、低迷するチームの誰もがManiの復帰を熱望。
2度目の怪我では「なぜ?」とMani本人と応援する誰もが自問自答。

そして、運命の3度目の膝崩れ・・・。

Mani本人とご家族が一番苦しかったと思いますが、私達Maniを応援するものもホントに苦しみ、深い深い悲しみに涙しました。大のおとなが、涙を流して泣きました。
それでも、また闘う事を選択するMani、決して器用な生き方ではないと思います。でも、何事にも真摯に取り組むManiの姿に、誰もが何かを感じ、大小を問わず私達自身の生き方を見つめ直すきっかけを与えてくれました。

そのManiがまたやってくれましたよ。自身に目標を設定し、慎重に且つ大胆に自分を追い立て、7月6日セレッソ大阪戦に向けて本格的に始動開始。5月からは完全合流が可能と診断されるまでに脅威の回復力を見せ付けています。

凄いじゃないですか、この男は。

横浜のJリーグ元年・仙台戦で見せてくれた奇跡の同点ゴール。
まだまだです。次の奇跡を私達に見せてくれ。

諦めるな Mani!
這いあがれ Mani!
そして輝け! 眞中幹夫!!

私達は、プロサッカー選手・眞中幹夫と、人間・眞中幹夫の人生そのものを応援します。

---

眞中幹夫の復活を目の当たりにした時、信じられないものを見せられた思いだった。
1年間に3度の靭帯の怪我
そして解雇
手術
リハビリ
弟・眞中靖夫が暴漢に襲われ、頭蓋骨骨折
復活
再契約
予告通り、三ツ沢での兄弟同時復帰が実現
雨の平塚でついにピッチに復帰

男の中の男だと思った。

横浜のJリーグ昇格・三ツ沢初の試合で、眞中幹夫は私達に奇蹟を見せてくれた。
仙台との試合で決めた同点ゴール。
さらに、延長の逆転劇。
この試合に勝利した。

そして、引退を決意した三ツ沢最後の試合、湘南戦。
まるで奇蹟を見るかのような、0-2からの逆転勝利。
ロスタイム、城のヘッドがゆっくりと弧を描いて決まったその一番近くに
眞中幹夫がいた。

お疲れ、MANI
長い間、ご苦労さん。
J1昇格の夢は叶わなかったけど、
これからも私達と一緒に横浜を創り続けて行くことに変わりは無いよね。

これからもずっと、ともに歩こう。
Forza! Mani

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横浜の課題

2004-12-07 | 1.横浜トップ
大塚はかなりやるよ。
自治体の全面支援と練習場も含めた設備環境が充実してる。
企業頼りだが安定した基盤がある。
サテライト参加も下部組織育成も問題ないでしょう。
成長したいと願う選手もそういう所に集まる。
あとはファン、サポなど固定客がつけば、かなりやれる土壌があるから、あっという間、数年で上位かもね。悔しいけど。

草津も、サテを戦うアマ契約選手の募集を始めた。
地域の大学やアマと独立リーグを組んだチームもある。
控えや若手に実戦で戦える環境、成長する機会を常時与えないと、選手も集まらないし未来はない。

無理にお金を掛けろと言ってる分けではなく、
お金を掛けずに戦力を充実させる、ベースをアップさせる方法を考えようと言ってます。

今年の反省の一つに、夏場や第三クールでの苦しい戦力事情があります。
当然、お金を掛けた補強は出来ません。
これは毎年のことです。
特に今年のうちのチームはレギュラーメンバを充実させたため、控えや更にその下、若手との間の実力差が大きくなりました。
この時期、故障などで選手が足りないため、そういう控えや若い選手に頼らざるを得ませんでしたが、レギュラーの代わりになれるほどの実力を発揮したとは言いがたいです。
私は、その原因は、控えや若手選手の実戦不足にあると思いました。
たまに行われる練習試合では、成長や向上どころか、ひょっとしたら実戦レベルの維持すら難しいかもしれない。

私が強化担当だったら、この様なことを反省の一つとして今年の総括に加えます。
(当然、判っていることだと思いますが)

控え組みや若手選手に実戦経験を維持させたり成長させる環境としてサテライトリーグがありますが、運営や遠征費用、場所、選手の確保など、費用がかかることも理解できます。
だから、うちが参加していないことも。
でも、いい加減、公式戦に出場しない選手を成長させることが出来ない現状を改善する必要があるでしょう。

このままでは、
「あそこは、設備面でも環境面でも成長が望めないから」と
外部の選手がうちに来なくなるのではないか、
いい原石選手を集められなくなるのではないかと危惧します。

お金を掛けない方法として先程例に挙げた、

(1)プロを目指す選手とサテライトを戦うアマ契約(遠征は自費)を行い、サテリーグを行えるだけの選手を安く確保することで、発掘とプロ選手(控えや若手)の実戦経験維持に努める。
(2)遠征費のかからない地域の大学やアマチームと独立リーグという「練習試合」リーグを設立し、常時実戦を行える環境や機会を与える。但し、基本的に練習試合なので、当然、勝利給や試合給は不要。

など、多少の問題はあるかもしれないが、何かいいアイディア、お金のかからないアイディアを考える努力がいままで以上に必要だと思っています。

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