2003年J2第28節 対 広島戦
2PKを奪取したのに信義、城彰二がPKを外した試合でした。
小さな広島スタジアム。
物凄い豪雨で前が見えない状態でした。
0-3だったよね。
数々のフリーシュートとPKを止められた城彰二。
この試合の挨拶のとき、サポーターの城彰二に対する罵声は凄かった。
城彰二が横浜FCに入団?
選手でさえも言った。
「城? こんなところに来るわけないよ」
半信半疑、元日本代表への期待、マリノス色の強さ・・・
サポーターも色々、議論したことを憶えてる。
あの試合、サポーターはキレた。
そして城彰二もサポーターにキレた。
「絶対、次、取ってやるよ、おお(怒)」
罵声対罵声
そういえば、あの時、私は「城彰二」の大旗を振ってたっけ。
「そうだよ、やってくれよ、おい(怒)」と、私も応戦したが
彼の爆発した気持ちは嬉しかった。
いつ出て行ってもおかしくないあいつに
「まだやり残したことがある」と多くのサポーターが言い続けた。
あいつもそれに応えようとした。
誰かが言った。
「漢・城彰二」
城彰二は横浜のキング・ジョー・ショージになったんだよね。
あの年を経験して、城彰二は変わったと思う。
城は色々なチームで選手として成長して来た。
多分、嫌なことも多かったと思う。
ただ、この空色の三ツ沢に来てからというもの
毎年違った人間・城彰二を見ることが出来た。
あの頃、鞠臭い城彰二なんか大嫌いだって言い放っていたサポーターが
昨日は号泣していた。
何だよ、お前らも泣いてんのかよ。
私の周りは号泣だらけだった。
横浜FCサポーターはちょっと違う。
選手をプレーで評価する。
ただの結果、ゴールの数だけではない
真摯に
精力的に
自己を犠牲にしてまでも
チームに貢献しようとする選手に対して
惜しみない拍手を送るサポーター。
どん底のチームを先頭になって牽引したのは
城彰二だったよね。
お前と一緒じゃなきゃ意味が無いじゃんか!!
今シーズンの沈黙応援後、城彰二は夢○ちゃんをゴール裏につれて来たね。
第6節・ホーム水戸戦の勝利挨拶の時だった。
城彰二の笑顔は素晴しかった。
上向き始めたチーム
安堵と自信と父親としての笑顔。
ゴール裏からの「ゆ○か」コールに対して
深々とお辞儀をする娘さんの姿
あの娘さんの可愛さは反則だったよね。
あの時はもう決意していたんだね
今期限りということを。
俺はダメだった。
平常心ではいられなかった。
「気負うな」と言い聞かせたが、気負わずにはいられなかった。
おれ自身、この徳島戦は負けていたのかもしれない。
昨日、挨拶に来た城彰二に酔鳥マフラーを投げようとした。
ところがあいつ、首を横に振り、指で数字の2を示した。
「あと二つ、勝ってからだ」
そういうことなんだろうね。
あと二つ。
Last 2 Games
城彰二と一緒に戦えるわずかな時間を
今度こそは、ホント、一緒に楽しみたいと思う。
他の選手もさ
城彰二にわざわざラストボールをプレゼントする必要は無いよ。
逆に、城彰二にプレゼントしてやろうよ。
自分達のゴールをさ。
やろう
やろうよ
愛しのヨコハマ
愛しの城彰二
遥かな空から落ちて来たあいつ
堕天使・城彰二
あいつが来た場所へ
昇ろう
そこへ行くチケットを
俺達の手で
つかみ取ろう
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☆ J2リーグ第50節・徳島ヴォルティス戦の結果 ☆
日時:11月23日(木)13:04キックオフ
会場:三ツ沢公園球技場
結果:横浜FC 0(0-0)0 徳島ヴォルティス
<得点>
なし
<警告>
58分 玉乃
74分 小野
<メンバー>
○横浜FC
<スタメン>
GK菅野
DF小野 早川 小村 中島
MF内田 山口 鄭 滝澤
FW城 三浦知
<サブ>
GK小山
MF崔 吉武
FWアレモン 北村
○徳島ヴォルティス
<スタメン>
GK島津
DF谷池 西河 大森
MF玉乃 岡本 金 小山 片岡
FW小林 大島
<サブ>
GK高橋
DF井手口
MF小野
FW石田 羽地
<交代>
57分 三浦(OUT)→アレモン(IN)
67分 小山(OUT)→羽地(IN)
77分 小野(OUT)→崔(IN)
81分 内田(OUT)→吉武(IN)
85分 大島(OUT)→石田(IN)
<入場者数>
6924人