週末からお葬式のため
福島県へ行って来た。
久しぶりに懐かしいお葬式だった。
不謹慎と言われるかもしれないが・・・・
『六道輪廻』の立て札
地獄道、餓鬼道、畜生道
修羅道
人間道
そして天上道
がある
さらに盛大な銅鑼♪
ここは本当に日本か???
と思うような
銅鑼のような
鉄兜のような
黒いシンバルのような
それを左右両手で重ね合わせ
すり合わせ
盛大に叩き合わせ
ジョワンジョワンジョワン
ジャジャーン
ジャワンジャワンジャワン
喝ーーーーーっ!!!
という具合です。
そりゃ、初めて見た時(参列した時)はびっくり仰天
驚いたの何の
お墓まで、坊さんを先頭に行列で練り歩き
墓地の前の大きな石の台の上に遺体を置き
グルグルと周りをまわって練り歩き
ところどころに六道輪廻の札が立っていて
それから墓所の大きな穴の中に
御棺が徐々に下げられて行き
やがては山盛りの土が被せられる。。。
毎年、お盆の帰省時、夏の早朝には墓地でカブトムシを採取した
あの大きなクヌギの木の下は
土葬の墓所だった・・・・。
何も知らずに土の上をカブトムシを追いかけて走りまわっていたが
そう、たまに足が土の山に取られて
ズボッとはまったこともあったが・・・・
あれは土葬だったからなんだね
埋葬が終わると墓所から出るときに
左回り?に
グルグル六回まわされて
これで人間界に戻って来る・・・・らしい。
おっかない葬式だったガキの頃の思い出。
そう言えば祖父さんの土葬の時は、オロナミンCを入れたんだっけ
それで祖母さんの土葬の時、埋葬用の穴を掘っていたら
スコップが固い物にカチンと当たり
骨が残ってるのかと恐る恐る覗いたら
祖父さんのオロナミンCだった・・・・とか
色々、思い出した。
墓所の前には大きな湖水があり
良く泳いだもんだったけど
日常と彼の世の境界線がこんなに近くにあったんだ
と、気付かされてからというもの
夜の湖水っ端キャンプがちっと怖くなったもんです。
そうそう、そのキャンプ場、『恐怖の○○マップ』にも出てたっけ(大汗)
テントの周りを何かが歩く音なんかは日常茶飯事で
タヌキ? キツネ?
くらいにしか思わなかったが
ありゃ六道輪廻を回る道筋にあったということか・・・・。
さすがに今回は市中までご遺体を運んで葬儀を行ったため
当時のような!!!な発見はなかったが
懐かしい六道輪廻の立て札が祭壇脇に飾ってあったり、
新幹線の駅からほど近い市内にも関わらず
高らかに銅鑼の音がなったり、当時の面影が随所に。
また、今回の葬儀は土葬ではなく、火葬場でちゃんと荼毘に付したのですが
土葬の頃の風習なのか
御棺の中には個人が好きだったもの沢山入れました。
沢山のバナナとか
お盆の時に墓地の入口の大灯篭に張り付けて
帰りに良く食べた御団子とか
あまりに多くの生ものを入れるので
火葬にとても時間がかかった
・・・・火葬設備、大丈夫か?
火葬場に行く道すがら
道筋の家屋を見ていると
多くの家が屋根をブルーシートで覆っていた。
瓦屋根の多くが地震で崩れたんだね
しかも、修復がままならない様子。
大きな川に近いところでは
鉄筋コンクリートの建物も大きく損壊
確か割と近いところのダムが決壊して
多くの人が呑み込まれた。
海岸線を襲った津波による犠牲の方が大きく報道されていたけど
良く通った勢至堂峠の方、内陸部でも
大きな水害が発生し、多くの犠牲者が出ていました
犠牲になったある女子中学生はかなり下流まで流され
月日がたってから二本松の方で発見されたという記事を
最近読んだ気がする。
ダムが決壊するなんて、想像つかない・・・。
到着した火葬場の壁面もところどころ石面が崩れていた。
しかし、この地域では、やはり地震の話しよりも
「原発がなぃ・・・・」と
暗い影を落としている。
タクシーの運転手は
『年寄りばかり』といい
乳幼児連れはあまり見ない
失われた人の命は別として・・・
地震からの地域復興、大変だけど、
口で言うほど
ホント、簡単ではないけど
復興に向けて歩き出せるだけ
まだ、前を向いて生きて行ける
でも、原発事故からの地域復興は
この先、いったいいつから本当の復興が始められるのか
あまりの時間軸の長さに
ちょっと想像がつきません。
何でも国に頼っていてはいかんのだが
この問題は、個人やいち地域で負い切れるものではないですね
地域の国家による直轄化
福島県からの被害地域の分離
数十年後、安全宣言後の県政復帰
そういう大きな発想の転換が必要なのかもしれない。
東北県民は、大陸、満州への開拓団も多く
敗戦とともに全てを失って引き上げて来た。
今、まさに、あの時と同じような
今度は故郷の大地が、『放射能』によって失われ、
戻ることもかなわないということが
この福島県には起きている
葬儀の振る舞い酒で
みな酔っている
「いいから、のめぇ」「ほれ、のめぇ」
酔い、笑い
酔い、偲び
酔い、沈黙し
酔い、遠くを見つめ
また、酔い、笑おうとする
強い民
本当に甦って欲しいと
心から思う。
葬儀が終わり
遺骨は三森峠を越えて
湖水端の墓所へ向かう
5人組制度、共同
この地域に残る人と人との強いつながり合いは
どうなるんだろう?
浜通り側では離散・・・
無くなってしまうのだろうか?
新幹線に飛び乗り
東京駅で東海道新幹線に乗り換え
横浜まで、思ったよりも早く到着する
身体よりも
心の疲れの方が大きかった
郡山の駅ナカにあった無印良品で
アロマのエッセンシャル・オイルとディフューザーを購入した
ラベンダー、ローズマリー、それと、部下の女性から勧められたベルガモット
心の疲れ
これで癒されるかな??
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