胃生検の小部屋 Cottage for Gastric Biopsy

胃生検からはじまる消化管病理の美しい世界

SSLD (sessile serrated lesion with dysplasia)

2023-01-12 | 大腸腫瘍
 SSLD (sessile serrated lesion with dysplasia)です(写真クリック!)。異型性のない鋸歯状上皮、少し腫瘍性異型のある鋸歯状上皮、そしてあからさまに腫瘍性異型のある鋸歯状上皮が認められます(Multiple morphological patterns of dysplasia often occur in a single polyp)。しかし、"Stratification of dysplasia into low-grade vs high-grade is not recommended, because it may be difficult and not reproducible due to the heterogeneity of morphological changes and the lack of correlation with loss of MLH1 expression"とDigestive System Tumours (5th)に記載されています。

同じ病変内の別のところです(写真クリック)。

粘膜筋板を越えて浸潤しています。これなら世界中のどこでもadenocarcinomaと言ってくれます。

というわけで、本例は"Tubular adenocarcinoma (tub1=tub2), invasive, in SSLD"というタイトルにしました。pT1bで、Ly1(D2-40)でした。


Heterogeneity in 東北新幹線

どっちもwithout dysplasiaです。
 
 
 
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