満月と黒猫日記

わたくし黒猫ブランカのデカダン酔いしれた暮らしぶりのレポートです。白い壁に「墜天使」って書いたり書かなかったり。

『奈緒子』

2008-02-06 00:47:25 | 映画

皆様ごきげんよう。朝からファンデーションのパクトを落として割って、不運な一日でした黒猫でございますよ。粉ファンデは割れたらもう持ち歩けないというかポーチの中で粉ハザードを起こしますよね。せつないのう。

そんなことは置いといて。

今日は先日の試写会の感想を。遅くなりましてすいません。

『奈緒子』

小学生の頃、喘息の療養のため、両親に連れられて瀬戸内海の波切島を訪れようとしていた奈緒子は、島に渡る途中の船から転落して溺れ、島民の男性に助けられるが、その人は溺れて帰らぬ人となる。彼には奈緒子と同じ年の息子がいた。
高校生になった奈緒子(上野樹里)は身体もやや丈夫になり、陸上部に所属していたが、ある陸上大会で の息子雄介(三浦春馬)と再会する。少年時代から父に似て走るのが好きだった雄介は、高校陸上界のホープとなっていた。奈緒子は「自分はかつて貴方の父親に助けられた奈緒子だ」と告白。事故のあと線香をあげに行った際は面罵されたのだが、再会した雄介は「もう誰も恨んでいない」と言って去る。

雄介が気になる奈緒子は、その後遠方で行われた駅伝大会をわざわざ見に行く。こっそり陰から見ようと思っていたのだが、佑介の高校の給水要員が足りないということで駆り出され、やむを得ず給水を手伝うことに。しかし雄介は突然現れた奈緒子に動揺したのか、奈緒子の差し出したペットボトルを受け取らず、その結果途中で倒れリタイアする。その様子を見ていた監督(笑福亭釣瓶)はふたりの事情を聞き、夏休みの間、陸上部の合宿にマネージャーとして参加しないかと奈緒子を誘うが・・・?

というようなお話。


青春陸上モノ、とでも言いましょうか。爽やかでした。
原作は同名の漫画だそうで、わたしは未読なんですが結構長いそうです。
個人的にはちょっと最初の設定に無理があるような気がしますが、それさえ気にしなければあとは面白かったです。
6、7人しかいない部で、みんながどう頑張っても雄介には敵わないということを頭ではわかっていながらやっぱり葛藤があったり、なかなか青春でした。

個人的には陸上部の落ちこぼれキャラ吉崎(だっけ?)がよかったです。みんなで走るペースにもついていけず、泣き事を言ったり途中で離脱しかけたりもするんですが、最終的にはちゃんと映画のクライマックスである九州駅伝に出ます。そして自分の区間を走り切って言ったひとことの爽やかさといったら。もうこの野郎!な、泣いてなんかいないんだからねっ!という感じでした(わかりにくい)
この駅伝ではそれぞれがみんないいキャラを出し切っていて、順位のほかにそれぞれのキャラの走りにも注目です。
全体を通して学生時代にしか味わえないであろう仲間との衝突やら和解やら、青春要素が溢れてました。

あと、別の高校に佑介のライバルがいて、ラストに一騎打ちになるんですが、この人が本気になった時の行動に笑いました。なんぞそれ。なんでそれで力が出るの。リミッターですか。一番の山場なのに笑いどころ。どうよそれ。
この人はホントに陸上やってそうな身体つきで、ちょっとむかつくライバル役をよく演じていたと思います。

出演者の演技力がたまに気になりましたが、まあそのへんは青春パワーでカバー、ということで(笑)。

近日中に『ジャガー』のレビューもやりますが今日はこれまで。
コメント
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