満月と黒猫日記

わたくし黒猫ブランカのデカダン酔いしれた暮らしぶりのレポートです。白い壁に「墜天使」って書いたり書かなかったり。

ご冥福をお祈りいたします

2014-01-08 01:18:05 | 雑記

皆様ごきげんよう。今日はいささか疲れております黒猫でございますよ。

というのも、今日は仕事帰りにお通夜に参列してきたのです。
中学の頃の部活の顧問の先生のお通夜でした。

1/3に中学の頃の友達からメールが来ました。年末に「来年同窓会やろうと思うので、連絡つく人いたら教えてほしい」というメールが来たのに返信せずにいたので(最低だな)、その催促かと思ってメールを開いたところ、顧問の先生の訃報でした。

わたし自身は完全に没交渉だったものの、病気だという話も聞かなかったし、何よりまだ定年前のお年でしたので、とにかくびっくりしました。

わたしの住む地域は当時ブラスバンドが盛んで、小学校でも鼓笛隊に所属していましたし、その流れで中学校に上がったら鼓笛隊メンバーの半数程度はブラスバンド部に入るのが当時の風潮でした。
小・中ともにマーチングバンドの大会で全国大会まで行くようなところでしたので、とにかく指導が厳しかった。
その一言に尽きます。

小学校の頃も子どもにしてはものすごい時間を費やして練習を重ね、それなりに厳しかったですが、中学はもうね。何もかもが厳しかったです。先輩後輩の上下関係はもとより、顧問の先生はひたすら怖いし、外部からコーチが来てまして、この人がそりゃもう獰猛な人でした。気性が荒いでは済まされない。獰猛。人の性格を評するになかなか使わないよこれ。今日会うの本当に怖かった。

わたしはこの部活動を通して理不尽という概念に初めて触れた気がします。

どんなに真面目にやっていても、同級生が何かミスをすれば連帯責任で怒られ、自分がしでかしたのと同等の処遇を受ける。こんなのおかしいわたし何もしてないのに、と思ってもそこは中学生ですから、先生という偉い人にそんなことを物申すほうがおかしいのでは、などと思う気持ちと、とにかく怖いという気持ちしかなく、逆らうことなどできませんでした。

そんな感じだったので、訃報を受けてその頃のことを思い出してみると、なんとも言い難い複雑な気持ちになりましたが、中学校生活の8割くらいを占めていたような部活の割合を思うと、お通夜に参列すべきなんだろうなと思い、行ってきました。

都合のついた同級生と全部で6人で参列しましたが、ものすごい数の参列者でした。
斎場までの往復の途中や待ち時間にみんなで当時の話をしましたが、みんなそれぞれ印象に残っている事柄が異なるようで、「そんなことがあったこと自体知らなかった」と思うような話もたくさん出てきました。
気になる話がたくさんありましたが、平日の夜ということもあり、お互いの連絡先だけ交換して、今年中に同窓会をやろうね、ということになりました。

率直に言って、先生をお慕いしていたとはとても言いがたいですが、「世の中にはどんなに行儀よくしていても理不尽に不当な扱いを受けることがままある」ということを教えて頂いたと思います。
周囲に甘やかされたまま社会に出て、いきなり容赦ない荒波にぶつかるよりは、事前に身をもって理不尽の意味を知ることができて、よかったのかもしれません。・・・そういうことに、しておきたい。


先生には、継続すること、忍耐すること、礼儀作法、演奏することの楽しさ、音楽を愛する心を教えて頂きました。

謹んでご冥福をお祈りいたします。

コメント
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