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帰らざる日々
1978年(昭和53年)の作品である。
この頃を振り返ると、いろいろとあったなぁと、立ち止まってしまう。
仕事も忙しかったし、恋愛もした。将来もまだ、右に行こうか左に行こうか迷っていた。
まさに「帰らざる日々」である。
おそらくは当時、アリスのヒット曲「帰らざる日々」にあやっかた歌謡映画だと思い、敬遠してリアルタイムに観ることがなかったのだろう。
だがどうして、今観ると素晴らしい脚本であった。気になって調べてみると某映画脚本賞の受賞作であり、題名も別物であった。
アリスの曲と題名を借りたのは商業主義の為か、仕方のない事であるが内容は合っているので許すところである。
曲はアリスの方が先であるが、どうして今観るとアリスがこの映画の為に曲を書き下ろしたように思える。
古い映画を観る楽しみのひとつに当時の時代背景がある。この映画も自身の青春時代の古いアルバムを見るようで懐かしかった。
出演の主人公の母親でバーのママ役の朝丘雪路さんが綺麗でした。
そのバーの壁に飾られていたのは朝丘さんの御父上の伊東深水氏の絵ではないでしょうか。
一秒あるかないかの、そのカットを何回も見て溜息をつきました。
額絵にしては大きいな。いや屏風絵かな。美術さんが写真に撮って引き伸ばした物を表具したのかな。いやそれならコストがかかるだろう。今なら大型プリンターもあり安価にできるだろうが。
やはり本物を飾ったんだろう。
ここはひとつ、朝丘さんのきもいりで「父の絵をバックに飾りたいわ」などと進行して。
いや待てよ、カット割されているから違う場所での別撮りか。バーのシーンとのつながりはないからな。持ち出し厳禁か。そうか監督の粋な演出か。
最初シーンの壁に飾られた絵はどなたの絵かな。伊東深水氏の物なのかな。画風が違う気もするし。
などと妄想しながら、何度も何度もその絵を見ました。
本当に素晴らしい芸妓さんの絵でした。
なんだか、この映画の本当の価値から、はずれてしまったようです。
スタッフ
監督 藤田敏八
脚本 藤田敏八 、 中岡京平
原作 中岡京平
音楽 アリス
キャスト
黒岩隆三 江藤潤
野崎辰雄 永島敏行
野崎加代 朝丘雪路
西螢子 根岸季衣
竹村真紀子 浅野真弓
平井由美 竹田かほり
戸川佐吉 中村敦夫
野崎文雄 草薙幸二郎
平井ふさ 吉行和子
田岡 丹波義隆
製作年 1978年
1978年(昭和53年)の作品である。
この頃を振り返ると、いろいろとあったなぁと、立ち止まってしまう。
仕事も忙しかったし、恋愛もした。将来もまだ、右に行こうか左に行こうか迷っていた。
まさに「帰らざる日々」である。
おそらくは当時、アリスのヒット曲「帰らざる日々」にあやっかた歌謡映画だと思い、敬遠してリアルタイムに観ることがなかったのだろう。
だがどうして、今観ると素晴らしい脚本であった。気になって調べてみると某映画脚本賞の受賞作であり、題名も別物であった。
アリスの曲と題名を借りたのは商業主義の為か、仕方のない事であるが内容は合っているので許すところである。
曲はアリスの方が先であるが、どうして今観るとアリスがこの映画の為に曲を書き下ろしたように思える。
古い映画を観る楽しみのひとつに当時の時代背景がある。この映画も自身の青春時代の古いアルバムを見るようで懐かしかった。
出演の主人公の母親でバーのママ役の朝丘雪路さんが綺麗でした。
そのバーの壁に飾られていたのは朝丘さんの御父上の伊東深水氏の絵ではないでしょうか。
一秒あるかないかの、そのカットを何回も見て溜息をつきました。
額絵にしては大きいな。いや屏風絵かな。美術さんが写真に撮って引き伸ばした物を表具したのかな。いやそれならコストがかかるだろう。今なら大型プリンターもあり安価にできるだろうが。
やはり本物を飾ったんだろう。
ここはひとつ、朝丘さんのきもいりで「父の絵をバックに飾りたいわ」などと進行して。
いや待てよ、カット割されているから違う場所での別撮りか。バーのシーンとのつながりはないからな。持ち出し厳禁か。そうか監督の粋な演出か。
最初シーンの壁に飾られた絵はどなたの絵かな。伊東深水氏の物なのかな。画風が違う気もするし。
などと妄想しながら、何度も何度もその絵を見ました。
本当に素晴らしい芸妓さんの絵でした。
なんだか、この映画の本当の価値から、はずれてしまったようです。
スタッフ
監督 藤田敏八
脚本 藤田敏八 、 中岡京平
原作 中岡京平
音楽 アリス
キャスト
黒岩隆三 江藤潤
野崎辰雄 永島敏行
野崎加代 朝丘雪路
西螢子 根岸季衣
竹村真紀子 浅野真弓
平井由美 竹田かほり
戸川佐吉 中村敦夫
野崎文雄 草薙幸二郎
平井ふさ 吉行和子
田岡 丹波義隆
製作年 1978年