机の上

我、机の上に散らかった日々雑多な趣味(イラスト・劇画・CG・模型・HP・生活)の更新記録です。

令は和は

2019-04-10 02:57:00 | 楽描き
 それこそ水を差すようで悪いが、令に二すいへんを付けると冷たいになる。
雨でも降れば零になる。別に難癖をつける訳ではないので誤解のないようにお願いしたい。
ただ漢字って面白いなぁと深夜なんとはなしに想っている。
令という字には美しいという意味合いもあるとか、無学であるからピンとこないのが正直なところだ。

 一方で和、これは何となくわかる。のぎへんは穀物が由来であり、これに口であるから満腹だ。これに勝るものはない。
美しく満腹であるから、いい時代になるのであろう。
子や孫達にとっても希望に満ちた時代だ。

 学歴は所得に左右する。
中学を出て、昭和・平成と生きてきた。そして令和。
無学は身から出た錆なので、とやかく言わないが貧しいながらも生きてこれたのは運がよいのだろう。
子供の頃は時代の流れもあり仕方がなかったが、社会に出てからは、そこそこ美しく満腹であった。

 結婚してからも所得は低く、女房や子供達にも苦労をかけた。
それでも子供達には一戸建ての住宅を、学歴をと頑張ってきた。
表で救急車のサイレンが鳴っている。この頃はこの辺も以前に比べて救急車の往来が多いな。

 十五から社会に出て、早出残業の連続であった。だからと言うわけではないが時事にはうとい。
今さっき深夜のテレビで偶然、平成三十年間を振り返るドキュメンタリー番組を観た。
 
 平成の大投手。野茂英雄。
当時、彼の事はまったく知らなかった。
まして彼が大リーガーに渡る時期は不景気で会社が倒産して新しい会社に馴染まなければならない時期と重なっていたからだ。

 テレビで改めて大リーガーの打者をキリキリ舞いさせている野茂英雄の姿を見ると感激して身が震えてきた。
誰かが言った。野茂英雄には国民栄誉賞はないのか?
なるほどこういう事だったのかと当時の彼の沢山の苦労が偲ばれる。

 野茂英雄の事は世間の方がよくご存じだから、これ以上書かないがもっと語られてもいい人物なのだと改めて思った。

 証券会社や銀行が倒産する時代、政治が腐敗している時代、世の中が災害や不景気に襲われる時代の中で、彼個人の生き様は、金銭をド返ししてでのメジャーとの契約、社会人時代の薄給であっても、美しく満腹であったのであろう。

 今、令和の時代に向かうにあって野茂英雄は少年野球に尽力している。
焼け野原にバッタバッタと飢えて死んでいく子供達の時代から七十余年。
美しく満腹な時代が続きますように願う次第である。
子や孫を持つ親としてこれ以上のことはない。
 


 写真はデッサン人形にトルネード投法をとらせてみた。
背番号の16は親友のとんねるずの石橋貴明がメジャーリーグ2という映画の中で16を付けていたからとあるが、当の石橋貴明はどうなのだろう。
背番号16というと巨人の川上哲治を思い出すが、マンガの星飛雄馬からとったのであろうか。

 そうだとしたら、なんと夢のある人達だろう。
この夢を次代につなげたい。この次の令和に思うなどと書いていると夜が明けてきた。

劇画を描かなきゃ。