病院帰りに歩いていたら前に中学生の学生が3人いておそろいのTシャツを着ていた。
多分、体育会系のクラブに所属している学生であると思うが、Tシャツの背の部分に文字がかいてある。
「努力は無限である」 ん~いい言葉。現在、プロ野球のヤンキース 松井選手も中学生の頃からの座右の名は 「努力できることが才能である」 という言葉である。ん~なかなか努力できない人間としては耳が痛いが・・・。いい言葉っていうのは とにかくいいのだ。
連日、北京オリンピックで感動しているのである。ソフトボール、「金メダル」おめでとうございます。いや~感動しました。あの上野投手も「才能があるのはいいですね~」などと軽く取材されると 「違います、努力した結果です」ということを言うらしい。とにかく、努力できる人はすごいのだ。
そうそう、昨日の日経新聞に載っていた「10000時間」というコラム。これは分子生物学者の福岡伸一氏が書いていたのだが、おもしろい調査結果をかいていた。あらゆる分野の圧倒的な力量を誇示するプロフェッショナル(そんじょそこらのアマチュアなど全くよせつけない存在のプロフェッショナル)が、いかに形成されているか。
一見、そのプロフェッショナルたちを見ている我々は、あの人たちは天から授かった才能を持ち、凡人とは出来が違うのだ~と思っている場合が多い。(記事を簡単に書くとこんな感じ)しかし、プロフェッショナルの多くは皆、ある特殊な時間を共有しているという調査結果があるというのだ。
本文を参照すると、『 「10000時間」幼少期を起点として少なくとも10000時間、例外なくそのことだけに集中し専念したゆまぬ努力をしているのだ。10000時間といえば、一日3時間練習をしたりレッスンを受けるとして、1年に1000時間、それを10年にわたってやすまず継続するということである。その上に初めてプロフェッショナルが成り立つ。 』
最後にDNA研究者として、プロフェッショナルは遺伝ではないと言い切っている。DNAの中にはそのような遺伝子は存在していない。人を生かすための仕組みが書かれてはいるが、いかに活かすかについては一切記載はない。そして、 『 親はDNAではなく環境を与えているのだ。やはり、氏より育ち。DNA研究者の偽らざる感慨である。 』 と結んでいる。
ボクはDNAのことなどよく知らないし、そんな知識はないのだけれどこのコラムを読んで、とてもそんな気がした。今、活躍している人たちの話を聞いていると幼少期ぐらいで興味を持ったり、親の影響ではじめたことをやり続けて、努力し続けて現在に至っているように思える。それは環境の影響が大きいのだろうということも想像がつく。そして親が大変だったのも想像がつく (いやいや、楽しみながら環境づくりをしておられたのだと思いますが)。
が、しかしそんなことを今さら悟っても ボクの場合はもう時はすでにとてもとても遅いのだ。40歳をすぎた人間にはどうしようもない。そこで そんなに他を寄せ付けないような天才的なプロフェッショナルにはなれないが、他の人が気軽に声を掛けてくれそうなプロフェッショナルにはなれればいい、いや、なれそうな気がする。見た目が悪いから気軽には・・・無理か。いやいやアルコールの席であれば知らない人も回りは、皆友達。。。
そもそもプロって技術だけでなく、精神面が大切で・・・ん、これはかえって自分の首を絞めるようなものか。そうそう、プロって気持ちが大切なのである。おお~これならボクは立派なプロでいられそうな気がする。で、なんのプロでしょう???