以前に設計した住宅のBSアンテナの調子がおかしいといわれ、先日、工務店に連絡を取り、電気屋に見てもらった。まあ、これが原因がわからす、調整に3時間ほどかかったそうであるが、無事に解決した。
BSアンテナは非常に微妙な調整を必要とし、少しの角度が違うだけで映らなくなるらしい。だから雨や風のきつい日には映りが悪くなる場合がある。
今回の原因は屋根の軒~。見た目の角度ではどう見てもBSアンテナが電波を障害するような角度ではなく、電波をひらっているように見えるのである。だから職人さんも他が悪いのではないかということで一生懸命 原因を探していたのだが、結局はアンテナの角度であった。正確にいうと軒先が出ているのでアンテナの位置を少し下げただけ。それだけのことであるが、これがなかなかわからない。
見た目は大丈夫そうなので疑わないのだ。見た目による思い込みみたいなものである。映るようになってよかった。よくぞ、発見してくれたものだ。
昨日、ハウスGメンの技術本部から連絡が入り、以前検査した住宅から雨漏りがしているらしい。検査員のボクの役目は基礎の配筋のチェックと木造構造部分の金物等のチェックなので直接、雨漏り部分の検査とは関係がないのであるが検査した建物ということで、こういったときには対応している。
今日資料が送られてきた写真をみてみると、1階の天井と壁の入隅(廻り縁)の辺りからもれている。その壁の上には バルコニーがある。来週の木曜日くらいに水漏れの検査に立ち会う予定。雨漏りというと屋根からのイメージが強いですが、実際は壁からの雨漏りも多い。壁で考えられるのは 開口部(窓)と外壁の取合い、バルコニーがある場合はバルコニーと外壁の取合い、その他 外壁と設備関係との取合い・・・要は外壁の穴があく部分との関係の場所が多いのである。
でもですね~。水というのは毛細管現象のように下に動くとは限らす、少しの隙間があれば回りますから探すのは難しいのです。(毛細管現象:例えば、コップに水を入れてティッシュを水に浸すと水はティッシュを利用して上に進んでいくような現象)4年くらい前の建物ですからまだ新しい。屋根のFRP防水が切れたというのが一番あやしい・・・。今、バルコニーなどで使われているFRP防水というのは、あの時代だと木造に関しては5年保障しかつきませんでしたから。日本は雨が多いから 水の処理にはかなり注意しなければいけない。