縁があって、タケノコを採りにいく。採りにいくと
いうか、掘りにいく。場所は京都府八幡市の石清水八
幡宮のすぐ近くの竹林である。
そんなに大きくない場所であるが、今年は豊作で
あった。この八幡の竹というのは 昔、エジソンが
電球を発明して大量生産する時にエレメントという
電球の中心にある発光部分の材料に使われた。
そういう意味で「エジソンの竹」と言われている。
それは世界中に輸出され、竹の消費量は凄かったと
言われている。八幡だけでは足りないので近辺の竹も
八幡産として輸出されたという。
「エジソンの竹」は授業でのネタでもある。(笑)
何が違うのかわからないが、世界中の竹の中から、
八幡の竹が最適だとエジソンに認められ、使われる
ようになった。
そういえば、タケノコも少し違うようだ。たいていは
小さなタケノコは柔らかいのであるが、ここのは硬い
そうだ。大きすぎると硬いのだが、ある程度の大きさ
が柔らかいようだ。ということを山の持ち主から教え
てもらう。
そういうことなので、タケノコを採るというよりも
掘るのである。大きいので重労働なのである。そして
筋肉痛なのである。ただし、ここでも達成感というも
のがタケノコを掘るモチベーションになる。
うまく掘れた時は気持ちがいいのだ。失敗して途中で
もげたりするとタケノコに申し訳なく、うなだれる。
そういうことを繰り返し、タケノコは積み上げられて
いく。成功と失敗の繰り返し。タケノコ掘りは人生の
縮図なのである。(笑)