ボクが初めて就職したところは、設計事務所
なのであるが、珍しい「ユニオン・ショップ」
制度を導入している会社であった。人数は
30人弱ぐらいであったが、バブルのおかげで
順調に人が増えていき、ボクが辞める頃には
10人ぐらい増えていたと記憶している。
「ユニオン・ショップ」と言っても元々、
労働組合運動で出来た会社で全員が組合員で
あったので、自然な流れだったかもしれない。
だが、新入社員で入社した若者は何もわからず、
労働組合に入ることになる。
そして1年間の内、何回か研修を受けさせられ、
メーデーの参加や大阪府が支給している、西成の
釜ヶ崎(あいりん地区)の労働者へのボーナスを
支給する手伝いなどをやっていた。
そういえば、ビラ配りなどもやっていて、ボクは
ビラを配るのが、得意でノルマ達成が早かった。
もう30年以上前なので、研修内容なんかは
覚えていないが、皆勤賞をもらったなあ。(笑)
そんな中で一言だけ覚えている言葉がある。
「裁量労働制」という言葉だ。その時の組合長の
方とは小中学校が同じ出身であり、いろいろと
話をしている中で聞いた言葉だ。
「裁量労働制」とは、労働形態のひとつであり、
労働時間と成果・業績が必ずしも連動しない職種に
おいて適用される制度~~Wikipedia~~
その時は、デザイナー等、時間と関係ない成果を
求められる職業に使われる制度で、本来は「建築士」も
そうなんだよ、ということを聞いた。
デザイナーやソフト関係の職業などは、時間でなく
成果が求められるのでそういう制度が出来たと記憶
している。本来は建築士もそうなのであるが、実際は
時間を積上げて設計料を算出する方法も多く取られていて
その場合は、「裁量労働制」でもなんでもない。
そうなるとソフトの部分や専門性がが評価されていない
ということになり、そこには価値が見出されていない。
というようなあいまいな記憶ではあるが、そういう
理解をしていた。国会でいろいろもめているが、
職種によって「裁量労働制」を決めている今の現状で
何がいけないのであろうか。よく勉強していないので
よくわからない。国は何をしたいのか。
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