

以前紹介した野球肘の患者さん。
下のレントゲン写真が骨癒合した画像
当初、整形外科で受診し肘を使う運動は3ヶ月間は禁止されていた。
CCRKに来院下のは受傷後3週間たってからである。1,2回の治療後、身体の全体的な調子をみて投球を再開させた。
その後、約1ヶ月(受傷後2か月)順調に回復し練習メニューも他の選手と同じに消化させている。最近、再度レントゲン検査を行い骨癒合の状態を確認した。
特別過剰な仮骨の発生も無く正常は癒合を確認できた。
初検時にあった肘関節の伸展障害も無く全快である。
スポーツ選手はスポーツができないことはかなりのストレスになる。好きなことができないのは辛い。大人も子供も同じである。
この選手は多少の投球制限はしたものの練習はほぼ同じメニューで消化させた。
離断性骨軟骨炎は結果であり原因ではない。
西洋医学的にみると骨折の治療のみで終わってしまうが、骨折の治療と原因を分けて同時進行で治療を進めていくことが大切である。
原因が解決しないと再発する可能性は大である。骨折はじわじわと進行し限界に達すると急激な激痛とともに骨折が確認される。
小児の骨折は外傷以外は骨軟骨に影響が出ることが多い。関節の周辺の靭帯より軟骨のほうが力学的に弱いらしい。よって、骨軟骨の障害が発生する。
関節に力学的な問題がでるのは機械的に考えると「フォーム(動き)」に目を向ける。動きは関節に依存する。関節が硬いともいえなくも無い。
対策として柔軟性の向上のためストレッチング、あるいはフォームの矯正などして予防を行う。ここまでが一般的な機械論的な考えかたである。
さて、ここからがアクティベータ・メソッドの本質的な捉え方である。やはり、構造の問題は構造を構成する各機関の協調性がかけると筋骨格系に影響がでる。
その大元は神経機能である。中枢系と末梢系の連係機能が欠けると各系の乱れが生じる。この乱れは筋骨格系だけでなくその他の機能も影響する。
中枢系の乱れは反射系の機能低下も起こる。運動にはこの反射系の機能低下は致命的といってよい。相反神経も機能せず共縮がおき関節もかたくなる。
当然フォームに問題がでる。知らず知らずのうちにフォームが乱れるが、指導者は乱れたフォームは指摘してくれるがどうしたら直るかわからない。動きは指導してくれるが選手はなかなか直らない。
直る、直らないは選手が動きを意識して矯正するしかないのだが、動きの命令系である神経系が改善しないと動きも改善しない。
反射機能は中枢系でも脊髄レベルの無意識の問題だが脳の意識的な関与でも脊髄レベルの反射機能に大きな影響力を持つ。
意識的、無意識的な心理的な感情は脳の関与である。脳の関与は反射機能の乱れをつくり運動機能に顕著に現れる。
反射機能の乱れを改善するには縦系、横系の神経への刺激が重要である。適切な振動刺激は中枢系、末梢系を含めた低下した神経機能を賦活化させ改善させる働きがある。
AMのすばらしいとこは上記のような神経への働きかけが誰がやっても、同じ評価で簡単にできることであり、更にいつ「矯正すべきか、どこを矯正すべきか、矯正しないか」が客観的に判断でき患者さんのリスクが少ないところである。
拳骨
ポチおね
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