11時10分、門出駅にて降りました。ゆるキャン聖地巡礼にて何度も大井川鐡道本線を利用していますが、この門出駅に降りるのは今回が初めてでした。
門出駅の駅名標です。まだ新しい感じで、駅のホームもまだ新築といった感じでした。それもそのはず、この門出駅は2020年11月に新設されたばかりの新駅です。
上図は、門出駅に直結している観光施設の「KADODE OOIGAWA」の玄関です。門出駅のホームに繋がっています。無人駅なので改札口は無く、外からの出入りも連絡通路によって出来ますが、「KADODE OOIGAWA」からも駅ホームに出入り出来るようになっているため、待合室を兼ねた休憩ルームが玄関内に設けられています。
「KADODE OOIGAWA」館内に入りました。観光物産品の販売コーナーや陳列棚などが並びます。いわゆる「道の駅」施設の一種であるようです。
この「KADODE OOIGAWA」には他に農産物直売所やレストランなどが入っており、地元の島田市が新東名高速道路島田金谷インターチェンジ周辺の開発事業の一環として整備した「賑わい交流拠点」の中核施設として位置づけられています。そして拠点の一部として、隣接する大井川本線に新駅として門出駅が設置されたということです。
館内には観光案内所もあり、その向かいの壁面には大きな黒板がかけられ、大井川流域の観光スポットの案内が書かれていました。その下のカードボックスには観光チラシというか観光カードのような形の案内資料が並んでいて、自由に貰えるようになっていました。
施設の外へいっぺん出てみると、建物のちょうど真ん中のエントランス空間に上図の蒸気機関車が展示されていました。かつて大井川鐵道で動態保存されていたC11形312号機です。
ということは、大井川鐡道が保有している蒸気機関車6輌のうちの1輌がここに静態展示となったわけですか。すると動態で大井川鐡道本線に居る蒸気機関車は5輌、これに2022年2月に兵庫県加東市から譲渡されてレストア中のC56形135号機が加わったのだから、全部で6輌・・・。6輌も動ける蒸気機関車を保有しているのか大井川鐡道・・・。
現在、全国各地の鉄道路線で動態にて運行されている蒸気機関車の合計が約20輌である、と聞いたことがありますが、そのうちの6輌が大井川鐡道にあるわけです。すごいなあ、と改めて感心してしまいました。
C11形312号機の説明板によれば、その最終運転日が平成19年だったということで、それから15年を経てここに展示されているわけです。
次の写真の、2019年時点のボロボロの廃車同然の姿に、エエッと驚かされました。こんな状態になっていたのを、いま元通りにレストアして復元したのか・・・、部品とかどうやって調達したんだろう・・・。大井川鐡道の新金谷車両区の整備工場にストックとかあったのでしょうか・・・。
あの写真のボロボロのスクラップが、いま立派に復元されて、元通りの姿をみせているわけです。すげえなあ、と本気で感心してしまいました。
私のガルパン模型で仮に同じことを試みるならば、間違いなく大半は自分でプラ板をカットしたりしてのパーツ作りから始めますから、本物の蒸気機関車でそれを行なうことがいかに大変なことかがよく実感出来ました。
C11形312号機の復元美をじっくり堪能した後、館内に戻ってゆるキャンコーナーはどこかと探しましたが、C11形312号機の後ろのすぐ横にありました。来る時に気付かずに横を通り過ぎてしまっていたのでした。
ここにも原作者あfろ氏の描き下ろしパネルがありますね。犬と一緒にビーノに乗る志摩リン、ですか。なかなか凝った構図ですね。
その左右にかけてあるヘッドマークは、昨年のコラボキャンペーン期間中に実際に使用されたものであるそうです。志摩リンと犬山あおいが普通列車のヘッドマークになっていたということは、あとの三人は・・・?
ゆるキャンコーナーは観光案内所の一角にありました。
こちらでも大井川鐡道オリジナルのコラボ商品のみを扱っていました。全てがあfろ氏の原画を使用しており、アニメグッズとしては貴重かつ贅沢な品揃えだと思います。
ここではポストカード、トートバッグ、ほりにしスパイスゆるキャンラベル、の3点を買いました。
こっ、これは、あのハンバーグではないですか・・・! 思わず買いかけましたが、生物であることを思い出して係りの人に「これは常温で売っているのですか」と聞きました。答えは「冷凍状態でお出ししますので、そのままお持ち帰りいただけますが・・・・」でした。
これから家山や川根まで行く予定があるので、冷凍品を持って回るのは無理だと分かり、購入は諦めました。これをどこかのレストランでメニューに出してくれれば、食べに行くのになあ、と思いました。 (続く)