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ゆるキャン△の聖地を行く44 その9  野反湖 シラカバ淵を過ぎて

2025年01月07日 | ゆるキャン△

 野反湖ハイキングの続きです。約5キロの湖畔西岸ルートをたどりました。今回は上図の「蛇帝ガ原」から「シラカバ淵」を過ぎて少し進んだ地点までの約1キロの赤線のコースを紹介します。

 

 「蛇帝ガ原」から100メートルほど進むと、千島笹の群生の背丈が低くなっていきました。各地点ごとに千島笹の背丈が異なるのは、生育時期が異なるからなのかな、と左右を見回しつつ考えました。

 標高1500メートル級の高山域の山道を歩くのは、私の場合は、20代後半期に登山に一時期はまって北アルプスや立山連峰の縦走などにアタックしていた時を除けば、30代や40代に故郷奈良県の大台ケ原(おおだいがはら 標高1695メートル)および大峰奥駈道(おおみねおくがけみち 標高1000から1900メートル)を歩いたぐらいですが、いずれも千島笹の群生の中を進んでいた記憶があります。

 それで、千島笹の群生を見ると標高1000メートル以上の高いところに居るな、といつも思います。

 

 ですが、大台ケ原でも大峰奥駈道でも湖というのはありませんでしたから、千島笹の群生の向こうにあおあおとした広い水面が見えること自体、私にとっては初めての体験でした。

 それもそのはず、野反湖はダム人造湖としては国内で2番目に高い所にある、稀に見る高山域の湖です。他で似たような標高レベルにある人造湖は長野県の奥三川湖のみで、あとは火山のカルデラ湖しかなく、それも標高1500メートル以上の高さにあるケースは稀です。

 なので、今回の野反湖は、ゆるキャン聖地の一つではありますが、それ以上に国内では稀な低地帯上限地域の湖として知られ、亜高山帯に近いために現地の自然や植物相にも独特のものがあり、登山ルートとしても珍しい部類に入るエリアとして知られています。
 ですが、知名度は関東地方でもそんなに高くないそうで、関西では知られていないようです。私自身もゆるキャンを通して初めて知りましたが、西日本では野反湖のような観光地がまったく存在しないことを考えると、国内でも稀有の穴場的スポットではないかと思います。

 

 道は僅かに登り坂となりましたが、ハンディGPSの高度計は1メートルも上がらず、また下りになって上図の雑木林に入りました。樹木の大半はブナとカバのようでしたが、見た事のない曲がりくねった木も混在していました。後で調べてダケカンバと分かりました。

 

 そのダケカンバ交じりの林を抜け、ハンディGPSの高度計が次第に下がるのを見、前方の上図の景色を見ました。エビ山の北東尾根が湖面に丸く突き出す地形の先端部を、等高線に沿って曲がるあたりで、野反湖の湖面が視界の半分ほどを占めて広がってきました。

 

 野反湖は南北に長い湖なので、西岸の中央部から眺めると上図のように横長の大きな湖に見えます。富士見峠から眺めた景色とまったく違う雰囲気なので、別の湖に思えてしまいました。景観の変化が楽しめる、というのはこういうことだな、と改めて感じました。

 

 個人的にはこのあたりの道と野反湖の景色が気に入りました。歩速も少し落として、ゆっくりと進みながら右手の景色をまったりと眺めました。

 

 真っすぐな道は、再び左に曲がっていき、前方に湖面が回ってきましたので、また西側に汀線が張り出すエリアであることが実感出来ました。

 

 間もなく、上図の標識の横を通りました。富士見峠から3.5キロ地点の「シラカバ淵」ですが、地形的には淵と思えるような低湿地帯は見当たらず、周囲の地面は千島笹の群生に覆われていました。

 

 標識の周りの景色です。「シラカバ淵」の名の通り、シラカバの林の中でした。

 

 そのシラカバ林を抜けると、右側つまり湖面側の千島笹の群生が途切れ、別の植物の群落が上図のように広がりました。後で調べて、オオバショリマおよびイワノガリヤスの群落と分かりました。

 

 なおも進むと、右側の植物相が再び変化しました。御覧のように枯れ草ばかりの茶色の群落になり、その奥にはススキのようにも見える別の植物の群落がありました。
 高山域にもススキがあるのか、と思いましたが、後で調べるとやっぱりススキでした。ただ、幾つかの種に分かれるようで、ノガリヤス、クロヅル、オヤマリンドウ、ノハナショウブを区分種としてススキ群落にまとめられる、と報告資料では述べられています。

 

 ススキっぽい群落の次は、上図の低い枯れ草まじりの群生が湖畔までの広い範囲を埋めていました。葉の形が笹とは違うので笹類ではないと分かったものの、名前までは分かりませんでした。枯れてボロボロになっているせいもありましたが、2、3種類の植物が混在しているように見えました。そのうちの1種はシラネアオイと後になって知りました。

 

 野反湖の湖面が左つまり北にいくにしたがって狭まってきていました。北端が近づいているな、と感じました。

 

 そして、やや後方を振り返ると、なんとなく既視感があるような景色が広がっていました。手前の木々が無ければ、作中の景色によく似ているのでした。

 

 このシーンです。湖面の向こうの八間山の姿が似たような形で望まれます。作中で各務原なでしこがテントサイトから眺めていた景色のワンシーンですので、テントサイトに近づいていることがよく分かりました。  (続く)

 


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