お早うございます。ご訪問ありがとうございます。さて、今年もあと6日で終わりますね。今年はどんな一年だったでしょうか?日曜日には新年。新しい年があなた様にとって今年以上に素晴らしい年になります様に!
前回までのあらすじ 廻船問屋池田屋が謎の中国人(カンフーの達人)と企み、婦女子をかどわかし異国に売り飛ばし不当な金銭を荒稼ぎしているとの噂を耳にした金さんこと南町奉行遠山金四郎なんたらは、密偵の三次に裏取りを命ずる。
ことがことだけに早急に真相解明しなけりゃあ、なるめい。池田屋か~あれだけ大店(おおだな)となりゃあ、こう丁稚か、出入りの商人になりすまし時間を掛け、ことの真相を掴むのが俺様の普段のやり方だが今回はちょいと事情が・・・と無名橋の欄干に腰かけつつ考え込む三次。半時ほどして、よっしゃ、これしかあるめいとポンと膝を打ち、即座に歩き出す。川沿いの小道は桜が満開の春。風が吹くと舞い散る花吹雪がひたすら美しい。
「ほほう、あんたが三次さんか。で、なにやら大儲けの話があるってことらしいが、話をきかせてもらおうじゃあないか」。ここは池田屋。なんと三次思い切った行動に出たものである。商売人の一番の歓心ごとは金儲けであるから、旨い話があるからと池田屋の番頭に取り入り、店主池田哲吉に直接の直談判からの罠を仕掛け、真相を確かめるという策である。成金趣味の池田屋、奥の間、真新しい畳は金糸仕上げ。
「へへ、旦那、百や、二百のしみったれた話じゃあありませんぜ、上手くいきゃ、千。二千の儲けが旦那の懐にずっぽり入る計算で・・・」
「おう、こりゃ面白れぇい。で、中味をとくと聞かしてもらおうじゃあないか」「へい、まずは江戸の町でも名うての廻船問屋、旦那がお持ちの外海を自由に行き来できる大船、これを旨い具合に仕掛けし、まあ、ここからは大きな声で言えませんが、あっしが女をかどわかし、まあ一回に付20名ばかしを密輸にて異国に売り飛ばせば、一人頭10両で合計200両。これを10回で2千両。あっしは100両の手間賃で結構ですので・・・」と詳しく説明を始めるが、池田屋の頭の中は・・・
(あれ、これって僕チンが今やってる事と全く同じじゃん。なんか変、この三次って野郎、よほどの阿呆か、待てよ、もしかして密偵?う~まさかね。でも、怪しいのは即、排除ねっうおじいちゃんの教えが有るから、どうしようかな~?、どれにしようか仏様の言う通り。3番の紐をプール。)
隣室にいた、やとわれ浪人で用心棒の近藤房の助雲助、ザザッと現われ夢中に喋り続ける三次の背後から脳天唐竹割の一手。哀れ三次、頭が真っ二つ。真上に飛び散る血しぶきのもの凄さに、池田屋、あわわと後ずさりしつつ、「も~お掃除が大変、次回は出血の少ない切り方ヨロシク」「ラジャー」
所変わって、奉行所。
「お奉行、三次が密偵にヘマして切り殺されました」「え、まあ、なんと、あっさりと。で様子は?」
「へい、大惨事で!」二人同時にぎゃははは~と笑いが止まらず、お奉行心の片隅に、これ以上笑ったら発狂するかもと恐ろしくなり始めて、やっと正気に戻り、
「こうなりゃあ、金さんの出番だな」と決め台詞。
続く・・・わけはありませんね。
〆サバ、烏賊と野菜のかき揚げ、あなご白焼き。どれも500円位です。(うりずんあん・新年は面白い事が有りそうです)
楽しい年末をお過ごしください。
よんでくれてありがとうございます。ぺこり。