いざ今回のラストスパート

戯休「おっと、今日もこんな時間になってしまったぜ・・・。」
公爵「はっはっはっは・・・・。　検査前はいつものこととはいえ、大変だねぇ。」
戯休「でもまぁ・・・ひと月ほど前の事を思えば耐えれるな、うん。　俺一人頑張れば済むんだもの。　気が楽だわぁ・・・。」
旗本「・・・根本の腐れが完治するには今しばらく時間が必要の様だな・・・。」
戯休「でも、でもね？　何とか明日は休めそうなの！　逆に言うと、その為にここ数日頑張ってたの！」
公爵「結構結構。　休みを餌に能率を上げるのは、金銭の次に有効な事だからねぇ。」
戯休「本当を言えば月曜も休みたかったけどもさ。」
旗本「ぬ・・・流石に無理か？」
戯休「この期に及んでまだ書類を届けない業者がいるんだよ・・・。　今日中に持って来いって口を酸っぱくして言ったのに。　その分のまとめは月曜日だぁね・・。」
公爵「それは残念。　久し振りの連休のチャンスだったのにねぇ。」
戯休「本当にね。　今日来てれば、どんなに遅くなっても仕上げたものを・・・・。」
旗本「まぁ本番に書類が間に合うというのであれば、それで良しとせねばなるまいな・・・。」
戯休「どっちにしろ、月曜日とか結構携帯電話鳴りそうな予感がするし。　明日もそうなんだけど、月曜日はガチで来そう。」
公爵「無理に休んでも休んだ気持ちにならないかもねぇ・・・。」
戯休「発注者のほうは俺が休みなく書類を作ると思い込んでたみたいだけどね・・・。　そうはさせるか。　自分で休みを作ったぞどちくしょうが！」
旗本「もしかして、出勤するよう促されでもしたか？」
戯休「結構露骨に。　『え？　戯休さん何気に休むつもりなんですか？』とか言われたぞ。」
公爵「恐ろしい話だねぇ・・・。　一種のパワハラじゃないか。」
戯休「そこで俺としては、『お盆が全部出勤だったんで親戚回りも出来なくて、行かにゃならんのですよ』と言わせていただいた。　ちなみに嘘ではないんだけどね。」
旗本「・・・田舎の親戚付き合いを甘く見ると痛い目を見るからな・・・・。」
戯休「そしたら『来週があるじゃないですか』と言われたぞ。　すかさず『御彼岸前に済まさないと拙いですよ？』と言ったが。」
公爵「・・・まぁそれも嘘ではないよねぇ・・・。」
戯休「ちなみに・・・・・世間の目を欺くために提出する日誌に今迄の休日出勤の代休を偽装しろと言われたが、工事後の平日全てをそうしたって足りない事が分かりました。　勿論そんな代休なんてありませんでした。」
旗本「何というか・・・・・・変な意味で大変だな・・・・。」
戯休「さてさて、ラストスパートはどうなるかねぇ・・・。　出来れば睡眠時間位は普通に取りたいもんさぁ・・・。」