レクスト SH-SP7

戯休「また遅くなっちゃったなぁ・・・。　今日はレクストのスピーカー『SH-SP7』を取り上げようか。」
法師「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・また・・・・渋い外見だな・・・・。」
執事「我々からすると、実に好ましい風貌ではありますがな。　これは別にウィスキー樽の様に特別な素材を使っている訳ではないのでしょうな。」
戯休「まぁ、バーチ材だからね。　とはいえ、一言でバーチ材っつっても色々だから、一括りには出来ないけど。」
法師「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・意匠だけで・・・選んだ訳では・・・無いだろうから・・・・問題あるまい・・・。」
執事「それにしても、新品の割に、大分古びた印象を受けますなぁ。　落ち着いた色合いだけとは思えますぬぞ。」
戯休「HPから抜粋させてもらえば、『長年使い込まれた無垢材の表情を、職人の手により1本1本丁寧に再現。製材した状態で高熱乾燥させた表面の反りや曲がりをそのまま残し、ワイヤーブラシで表面の凸凹を、グラインダー等でノコ刃の跡を表現。節や割れは、同じ材料を削って粉状にして割れた部分を埋めして処理しています』との事で。」
法師「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・そういう・・・事か・・・・・。」
執事「ふむぅ・・・。　何だか、新品でありながらビンテージ物の衣装を生産しているのに似ていますのぅ・・。」
戯休「実際に木工職人さんが手がけているんだから、工場生産品であろうそれと一緒には出来ないけどね。　しかし・・・個人的には微妙な気はする。」
法師「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・狙い過ぎている・・・・気がするか・・・・？」
戯休「いや、そうじゃなく・・・。　木工職人さんとかフローリング材が元だとか・・・・何と言うか、リアルの仕事の絡みが多くて・・・・。」
執事「そればかりは仕方がありませぬな。　気にし始めては泥沼にはまりますぞ。」
戯休「でもさ、例えば塗装にしてもさ・・・。　情報サイトで『植物油と植物性ワックスを使用した天然木材保護塗料によるオイルフィニッシュ』なんてあるから、『VATONかよ？！』なんて冗談で思ってたらさ・・・。」
法師「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・VATONだった・・・・・？」
戯休「VATONでした・・・。　きちんと☆☆☆☆・・・。　これでシックハウス対策も万全さぁ・・・・。」
執事「仕上げまで身近なのは初ですかのぅ。」
戯休「きっと目の前で見てたら、今迄の現場の苦労がフラッシュバックしてくるわ・・・。　だって、大概VATONを使うような現場はさ・・・・うふふふふふ・・・・。」
法師「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・重症だ・・・・。」
執事「ス・・・スピーカーとしてはどうですかのぅ？　外観も重要ですが、何より音こそが本質ですからの？」
戯休「きっと、俺が好きな感じの音かなぁ、と。　何せ、個人的に好きなアルパインのDDリニア・ユニットだしね。」
法師「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・昔から・・・・好きだったな・・・・・。」
執事「まだ池袋でオーディオフェアがやっていた時のデモで、大分感動したのでしたな。」
戯休「学生の頃の甘酸っぱい思い出さぁ・・・。　レクストは最近ずっとこのユニットを使ってくれてるから、嬉しいよ。　いつか欲しいと思う。」
法師「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・これは・・・・・比較的・・・・・安価ではあるな・・・・。」
戯休「そだね。　ちょっと能率は気にかかるけど、手を出しやすいと思う。」
執事「ユニットそのものの価格を思えば、仕上がりがこれでのこの価格は、お買い得かもしれませんな。」
戯休「・・・逆に、材質がバーチでも、普通にOS塗装にすればもっと安くならないかなぁ・・・。」
法師「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・そこには・・・・もう触れるな・・・・。」
執事「傷口を自ら広げてますぞ・・・。」
戯休「うう・・・。　普通なら、知ってる材料とかを使われればニヤリとするだろうに・・・何故俺は・・！！」
執事「まぁ、捻くれてるからでしょうな。」
法師「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・仕事が嫌いだから・・・では・・・？」
戯休「・・・よし、今晩はふて寝決定！！」