★東京周辺のファミリー向け賃貸は好調か>
2021/02/08 06:00
アパートなどの賃貸物件。これまで市場をリードしてきた東京23区内の単身者向けワンルームや1Kに人気がなく、新築でも埋まりにくくなっている。
その半面で神奈川や千葉など東京周辺のファミリー向け賃貸は好調で、むしろ値上がり傾向にあるという。「居住用賃貸に関しては、23区ひとり負け」という分析すらある。
考えてみれば当然かもしれない。テレワークで通勤・通学の負担が軽減されたとしても、都市部の生活の利便性は手放したくない。そのため住居費が割安な郊外へ緩やかなシフトが動き出した。
一方、コストのかかる単身赴任は、できればテレワークに置き換えたい。あるいは新入社員や新入学の学生も、実家にいたまま新生活をスタートできれば経済的に大いに助かる。それで単身者向け賃貸の需要が低下しているという仮説が成り立つ。テレワークはどうやら、地方移住を一気に加速するものではなさそうだ。