★悪人、犯人、病状探し、欠点指摘、閉塞感強調、病名発見すれど治療処方箋無し、問題解決策提言無し、悲観論強調、 うつ病や認知症発症(注1)拡大洗脳工作報道か>
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2021/02/10 07:00
著者:鈴木 ケンイチ
鈴木 ケンイチ(すずき けんいち)Kenichi Suzuki
モータージャーナリスト
1966年生まれ。茨城県出身。國學院大学経済学部卒業後、雑誌編集者を経て独立。レース経験あり。年間3~4回の海外モーターショー取材を実施。日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員。
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■2020年 欧米ブランドEV(電気自動車) 動向
■2020年通年の販売台数は1万1286台で、前年比57.0%(日本自動車販売協会連合会発表)。
■■メインとなるのは「プロパイロット」などのADAS系の洗練とコネクテッド系のサービス追加、9インチカーナビの標準装備など。
一方で外観や走行性能に直接関係するようなものは、新色の採用とシャークフィンアンテナの標準装備程度にすぎない。新車効果も薄れた中でのテコ入れとしては、力不足だったのではないだろうか。
■同時期に欧米から多くのEVが導入されたことも、リーフの販売に悪影響を与えたことであろう。ガソリン車よりも高額なEVを購入するのは、いわゆるイノベーターと呼ばれる先進的な考えを持つ人だ。つまり、そもそも購入意欲を持つ人が少ない。その限られた人を、フレッシュな輸入車EVとリーフが奪い合うのだから、競争は相当に厳しいだろう。そういう意味では、デビュー3年目のリーフは、もう少し力の入った何かを行うべ
きだったかもしれない。
■日産「リーフ」年間1万台という販売台数をどう見るか
2020年の輸入車EVの販売台数は、全ブランドを合計しても2812台しかない(日本自動車販売協会連合会・燃料別販売台数乗用車より)。この数字には、もちろんEV専業メーカーのテスラも含まれている。
また、9月に「ホンダe」を発売したホンダのEVは、427台。月間わずか120〜180台という規模だ。
一方、リーフは、イマイチと言われながらも年間1万1286台の販売で月販の平均は940台ほど。ライバルと比較してみれば、リーフの販売台数は多い。
■効率のよさは圧倒的に上回る
航続距離は、搭載する電池の容量が肝となるが、一方で効率のよさも重要となるのだ。リーフは、その交流電力量消費率に優れており、WLTCモードで155Wh/km、JC08モードで120Wh/kmとなっている。
これに対して、欧米ブランドのEVの数値がどうかといえば、メルセデス・ベンツEQCは245Wh/km(WLTCモード)。アウディのe-tron sportbackは、223〜237Wh/km(WLTCモード)。ヘビー級のSUVということもあり、同じ1kmの距離を走るのに1.5倍以上も電力が必要なのだ。また、コンパクトカーのプジョーe-208は、131Wh/km(JC08モード)、DSのDS3 CROSSBACK E-TENSEが135Wh/km(JC08モード)。BMWのi3で127Wh/km(WLTCモード)と、コンパクトカーと比較しても、リーフの効率が上回っている。
とはいえ、2020年の販売成績が前年比57%になってしまったことに、日産にとっても忸怩たる思いがあるはず。その思いを晴らすためにも、何かしらかのテコ入れが行われることだろう。2021年のリーフの逆襲に期待したい。