【ある日突然、宣告される大きな病に戸惑い、動揺し、闘病生活が始まるとき、同じ痛みやつらさを経験した医師からの温かい励ましの言葉は、どれだけ患者さんや、その家族の心を軽くしてくれることだろう。】
★見ると聞くとは大違いか 百聞は一見に如かずか>
::::::::
2021/03/13 07:05
【プロフィール】
松井基浩(まつい・もとひろ)/1986年、大阪府生まれ。高校1年の秋に悪性リンパ腫と告知される。浜松医科大在学中に若年性がん患者団体「STAND UP!!」を設立。東京都立小児総合医療センター血液・腫瘍科勤務。
松井基浩(まつい・もとひろ)/1986年、大阪府生まれ。高校1年の秋に悪性リンパ腫と告知される。浜松医科大在学中に若年性がん患者団体「STAND UP!!」を設立。東京都立小児総合医療センター血液・腫瘍科勤務。
高校1年生、まだ16歳という若さで血液のがん・悪性リンパ腫を発症。入院、闘病生活のなか「医師になって子どもたちを助けたい」と復学後も通院治療を続けながら、医科大学へ進学。かつて自分を助けてくれた命の恩人でもある主治医と共に働く医師がいる。ライターの服部直美氏が、一般社団法人AYAがんの医療と支援のあり方研究会(AYA研、LINE IDは@ayaken)発起人の一人である松井基浩医師に、医師を志したきっかけと、若年性がん患者が持つ悩みについて聞いた。
●取材・文/服部直美(はっとり・なおみ)/香港中文大学で広東語を学んだ後、現地の旅行会社に就職。4年間の香港生活を経て帰国。ブルネイにも在住経験があり、世界の食文化、社会問題、外国人労働者などを取材。著書に『世界のお弁当: 心をつなぐ味レシピ55』ほか。
:::::::::::::::::::
■高校へ復学しても「日常」には戻れなかった
■治療以外の不安や悩み、そんな気持ちにも寄り添いたい