【運転席と助手席のシートベルト装着部分の設計が不十分で、使用を重ねると金属疲労で部品が損傷】
★設計上の故障で全車種に波及か>
★売上高と利益低下に影響か>
★中国製(注1)部品が原因=迷宮入り=か>
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2021/03/11 15:41
スウェーデン・ボルボの輸入元は11日、シートベルトに不具合があったとして、乗用車「S80」「V60」など7車種計5万7545台(2006年9月〜18年10月輸入)のリコール(回収・無償修理)を国土交通省に届け出た。
国交省によると、運転席と助手席のシートベルト装着部分の設計が不十分で、使用を重ねると金属疲労で部品が損傷し、衝突時に拘束力が弱まる恐れがある。
(注1)ボルボ、中国からの部品調達比率を拡大=一帯一路戦略実践例か=
2020年11月12日 成都発
中国の浙江吉利控股集団傘下のボルボ=一帯一路戦略実践例か=は11月6日、2020年度アジア太平洋サプライヤー大会を四川省成都市で開催した。ボルボアジア太平洋地域の袁小林総裁、李海同購買担当副総裁のほか、成都市の曹俊杰副市長が参加した。
同日、ボルボのサプライヤー6社が成都経済開発区との間で、自動車シートやバンパーなどの自動車部品製造、新エネルギー車の電池パック製造のため、総額50億元(約800億円、1元=約16円)の投資に関する協議書に署名した。具体的には、上海李爾汽車系統が10万台分のシート製造、北京北汽模塑科技が30万台分のバンパー製造を行う予定としているが、これら部品は主に高級SUV(スポーツ用多目的車)のXC90、高級EV(電気自動車)のポールスターなどに使用されることになっている。XC90は2021年から成都工場で生産を開始する予定だ。
袁小林総裁によると、中国のサプライヤーからの部品調達は2010年時点ではほぼゼロだったが、現在では1,700社を超えるほどになっており、中国からの部品調達は全世界からの調達の30%を超えるという。また、李海副総裁によると、現在サプライヤーの50%超が中国東部地域に位置しているが、これを成都など内陸部の生産拠点の近くに呼び寄せることで、現地生産の実現とサプライチェーンに柔軟性を持たせたいという。
ボルボにとって中国は主要市場の1つともなっており、2020年1~10月では13万台近くを販売しているが、これは全世界での販売台数の4分の1を超える規模だ。ジェトロは10月30日に自動車工場等視察プログラムを実施し、ボルボ成都工場を訪問した。その際、同社の担当者は「世界で最も多く販売されているのが成都工場で生産されている車であり、成都工場ではXC60を生産している。これは主に欧州、アジア太平洋地域にも輸出されており、欧州向けには中国と欧州を結ぶ鉄道「中欧班列」を使用して輸出されている」と述べた。
https://www.jetro.go.jp/biznews/2020/11/154f38555eb5d326.html