おかあちゃん(高齢者のガン)私のオッパイ(石灰化)??? とワン子

2006年8月母は肺がんと診断される。完治目的の定位放射線治療を受ける。

おかあちゃん 笑ったね

2013年03月25日 21時53分38秒 | 母の事(肺がん) そして絆
おかあちゃん、覚えてますか。
私が、教科書を大きな声で読んでいた。
「一寸の虫にも五分の魂」
聞いていないと思ったのに、「うん?ヒロちゃん いっすんじゃない」
私は「ちょっとの虫にも五分の魂」と言った。
私… しばらく無言。
「そんなふうに読む事もある。」って言った。
後は、2人 お腹抱えて笑ったね。2人が笑うのにネタは尽きなかったね。
毎日 毎日 笑っていた。
今は思いだすたび、泣いている。嬉しいんだよ。
私達はいい親子だったね。仲良しだったね。
きっと会えるよ。どうか どうか 会いに来て。
私ね。今 楽しみなの。おかあちゃんに会ったら 何を話そうかって。
でも、きっと何も話さないで抱き合うって動かないだろうね。
気持ちは、それで伝わる。楽しみだよ。

おかあちゃん、ありがとう。好き好き好き好き好き。愛しているよ。
これからも、ズーとズーとズーとズーとズーと一緒だね。よろしくね。


************************************************
3月24日のアクセス数
順位: 29,977位 / 1,845,903ブログ中 (前日比 ↘ )
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

おかあちゃん 愛している

2013年03月25日 00時30分11秒 | 母の事(肺がん) そして絆
おかあちゃん、私ね。
今日 BSで映画を見たの。
『きみに読む物語』
老人ホームでの男女。痴呆の老女に愛の物語を老人が毎日聞かせる。
老女は、自分の夫である事 2人の物語である事も忘れている。
でも、時々「聞いた事がある。」そして読んでいる老人が夫である事を
思いだす。でも5分と持たず、「あなたは誰」と叫ぶ。
老女は、痴呆でホームに収容された。家族からは「おかあさんは、もう何も分かっていない。
だから、おとうさん帰って来て」と言われても「愛しているから離れられない。」と施設にいて
物語を読んで聞かせる。'40 代のお話だ。

私が涙した場所は、彼女が御主人と分かってダンスを踊った。
とても嬉しそうだった。すぐに「あなたは誰」と騒ぎ出した。
その彼女を、病院のスタッフが特別の部屋に連れて行く。
何も分からない老人ばかりが座って何を話すでもなく一点を見つめて座っている。
長く生きてきて、記憶がなくなったからと言って物を集めるように扱う。
それが、悲しかった。辛かった。
罪だろうか。人が老いて過去を忘れたって。人格を無視しないでほしい。
隔離された老女の元に、老人は行き 老女も正気を取り戻す。
スタッフが部屋に入り ベットに添い寝して息をしていない2人を見つける。
それで物語は終わる。

おかあちゃん、私は おかあちゃんを今までズーと独り占めにしてきた。
もう自由にしてあげないとね。愛した人に会えましたか。
それで楽しくしているなら 少しは私の事を忘れてもいいよ。
私 おかあちゃんの自由を奪っていたのかな。
おかあちゃん でもでも やっぱり私だけのおかあちゃんだよ。
私を 私だけを見て。2人で笑いあった幸せなあの日々が。
おかあちゃん、ごめんね。守ってあげられなかった。
もっと早く気がついていれば。気がつく機会はあった。
1年前に 分かっていればおかあちゃんを失わなくてすんだ。
ごめんね。辛い思いばかりさせたね。愛していた。失いたくなかった。
おかあちゃん、会おうね。きっと きっと。

おかあちゃん、幸せだよ。おかあちゃんに会えてよかった。
今度は、私がおかあちゃんのおかあちゃんになって おかあちゃんを守るよ。

おかあちゃん、ありがとう。好き 好き 好き 好き 好き。愛している。
これからも。ズーとズーとズーとズーとズーと一緒だよ。よろしくね。

 
***************************************************
3月23日のアクセス数
順位: 25,175位 / 1,845,472ブログ中 (前日比 ↗ )
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする