おかあちゃん ワン子 逃亡！！

おかあちゃん。
ワン子を、朝庭に出してつないでおいた。
さあ散歩に連れて行きましょう。そしたらね。
いないんだ。「しまった。」金具があまくなっていた。
ワン子は、自由になって走って行ったんだね。
私は、ワン子を呼びながら人に　ワン子を見なかったか聞きながら散歩のコースを
捜した。車に引かれていないだろうか。どうしよう。電車の踏切に入り込んで　嬉しそうに
走っているんじゃないだろうか。色々頭を過ぎるった。
おかあちゃん、あいつは面倒だな。って思う事もあるけど　やっぱりいないと困る。
あいつは、相棒なんだ。必死に呼びながら捜した。

私が、必死に探してもうダメかな。ごめんね。って思った。
あいつは、いた。お米の御用聞きさんに、甘えていた。
必死に探している私を、「ワンちゃんですか」と言ってくれた。
お米屋さんとお客さんが、良かったね。って。
奴は、私を見てすごく喜んだ。
私は、あわてて走ったためリードを持っていなかった。
お客さんが、リードを貸して下さった。
あのリードは捨てた。

私は、体調が悪かったのに本当によく走った。
沢山の人が　「あっちに走って行きましたよ」って教えてもらった。本当にありがとう。
帰ったら、あいつは高いびきで寝ていた。

おかあちゃん、奴は着せていた洋服も着ていなかった。
泥どろになってた。女の子なのに洋服脱いでくるなんて問題だ。
車の下にネコを見つけたんだろう。
洋服を着ていて良かったのか、引っかかって動けなくなる心配もある。
とにかく良かった。私の不注意だ。帰ってリードの他にビニール綱で繋いだ。

おかあちゃん、ホッとした。

おかあちゃん、ありがとう。好き好き好き好き好きだよ。愛しているよ。
これからも、ズーとズーとズーとズーとズーと一緒だよ。よろしくね。

おかあちゃん 桜

おかあちゃん、今日は四条河原町に用事があって木屋町に行ったよ。
桜が綺麗で。ワン子を連れて歩いたよ。
ワン子に、「桜　綺麗ね」って言ってもまるで関心がない。
始めての場所なので興奮して歩いてた。お尻をフリフリ…
桜は５分咲きってとこかな。
今週末位には、満開だね。
丸山公園のしだれ桜も、まだって聞いたよ。行ってみたかったけどワン子が・・・ね。
鴨川沿いの桜も　まだだった。
「おかあちゃん、見てる」って左肩を見たよ。私の肩に乗って見てるよね。
「ヒロちゃん、もう少しだね」ってそう言っているね。
私は、夢でおかあちゃんに会えなくたって感じるよ。
おかあちゃん、また見に来ようね。

《木屋町の桜》

　

おかあちゃん、ありがとう。好き好き好き好き好き。愛している。
これからも、ズーとズーとズーとズーとズーと一緒だね。よろしくね。

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おかあちゃん 笑ったね

おかあちゃん、覚えてますか。
私が、教科書を大きな声で読んでいた。
「一寸の虫にも五分の魂」
聞いていないと思ったのに、「うん？ヒロちゃん　いっすんじゃない」
私は「ちょっとの虫にも五分の魂」と言った。
私…　しばらく無言。
「そんなふうに読む事もある。」って言った。
後は、２人　お腹抱えて笑ったね。２人が笑うのにネタは尽きなかったね。
毎日　毎日　笑っていた。
今は思いだすたび、泣いている。嬉しいんだよ。
私達はいい親子だったね。仲良しだったね。
きっと会えるよ。どうか　どうか　会いに来て。
私ね。今　楽しみなの。おかあちゃんに会ったら　何を話そうかって。
でも、きっと何も話さないで抱き合うって動かないだろうね。
気持ちは、それで伝わる。楽しみだよ。

おかあちゃん、ありがとう。好き好き好き好き好き。愛しているよ。
これからも、ズーとズーとズーとズーとズーと一緒だね。よろしくね。

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おかあちゃん 愛している

おかあちゃん、私ね。
今日　ＢＳで映画を見たの。
『きみに読む物語』
老人ホームでの男女。痴呆の老女に愛の物語を老人が毎日聞かせる。
老女は、自分の夫である事　２人の物語である事も忘れている。
でも、時々「聞いた事がある。」そして読んでいる老人が夫である事を
思いだす。でも５分と持たず、「あなたは誰」と叫ぶ。
老女は、痴呆でホームに収容された。家族からは「おかあさんは、もう何も分かっていない。
だから、おとうさん帰って来て」と言われても「愛しているから離れられない。」と施設にいて
物語を読んで聞かせる。'40 代のお話だ。

私が涙した場所は、彼女が御主人と分かってダンスを踊った。
とても嬉しそうだった。すぐに「あなたは誰」と騒ぎ出した。
その彼女を、病院のスタッフが特別の部屋に連れて行く。
何も分からない老人ばかりが座って何を話すでもなく一点を見つめて座っている。
長く生きてきて、記憶がなくなったからと言って物を集めるように扱う。
それが、悲しかった。辛かった。
罪だろうか。人が老いて過去を忘れたって。人格を無視しないでほしい。
隔離された老女の元に、老人は行き　老女も正気を取り戻す。
スタッフが部屋に入り　ベットに添い寝して息をしていない２人を見つける。
それで物語は終わる。

おかあちゃん、私は　おかあちゃんを今までズーと独り占めにしてきた。
もう自由にしてあげないとね。愛した人に会えましたか。
それで楽しくしているなら　少しは私の事を忘れてもいいよ。
私　おかあちゃんの自由を奪っていたのかな。
おかあちゃん　でもでも　やっぱり私だけのおかあちゃんだよ。
私を　私だけを見て。２人で笑いあった幸せなあの日々が。
おかあちゃん、ごめんね。守ってあげられなかった。
もっと早く気がついていれば。気がつく機会はあった。
１年前に　分かっていればおかあちゃんを失わなくてすんだ。
ごめんね。辛い思いばかりさせたね。愛していた。失いたくなかった。
おかあちゃん、会おうね。きっと　きっと。

おかあちゃん、幸せだよ。おかあちゃんに会えてよかった。
今度は、私がおかあちゃんのおかあちゃんになって　おかあちゃんを守るよ。

おかあちゃん、ありがとう。好き　好き　好き　好き　好き。愛している。
これからも。ズーとズーとズーとズーとズーと一緒だよ。よろしくね。
　
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おかあちゃん ごめんね

おかあちゃん、ごめんね。
年数が経ったら、悲しみは癒えるなんてうそね。
私は、やっぱり悲しいよ。
愛がなくなった。私は誰とも愛を語らえる事はないのね。
おかあちゃんの優しい顔が、目に浮かぶ。
そしたらね。涙も一緒に出てくるよ。
おかあちゃん、会いたいよ。声が聞きたい。
時が経つにつれ、ごめんね。ばかり。
ああもしてあげれば良かった。こうもしてあげたかった。
そんな事ばかり考える。
守ってあげれなかった。ごめんね。
約束したのに。きっと治してくれるお医者さまを見付けるって。
なのに、何も出来なかった。ごめんね。
おかあちゃん、楽しい事があった日は特に寂しい。
私は、いままで通り明るいヒロだよ。
旅行に行っても、みんなにヒロと一緒だと楽しいと言われるよ。
おかあちゃんと来たかった。そう思うと…
ホテルの部屋で、電気を消して寝る時　無意識に『おかあちゃん』ってつぶやいていた。
幸せだよ。いつかおかあちゃんにお話ししたいね。

おかあちゃん、ありがとう。好き　好き　好き　好き　好き。愛しているよ。
これからも、ズーと　ズーと　ズーと　ズーと　ズーと　一緒だよ。よろしくね。

おかあちゃん 経過観察だって…

おかあちゃん、今日は温かい1日だった。
血圧が高いので、医者に行ってきた。
すぐに入院なんて言われるのかな。と思ったけど　様子を見ることになった。
乳がんの経過診察で血圧の薬をもらっていた。
それを先生に見せると、朝ではなく　夜　寝る前に飲むことになった。
頭がフラフラするのは　改善されない。
血圧は、１５０／９０　くらいを前後している。
一応　下がってきてはいる。とにかく今は、安静にしているよ。
毎日　暖かかったり　寒かったり　体がビックリしてるのかな。

この頃、暖かい日はワン子を外に出しておく。
その間に、掃除をしたりしている。ワン子がいないと助かるよ。
甘えん坊のワン子は、私を見ると飛びついてくる。
いい相棒だよ。
夜は、やっぱりゲージには入らず、私の横で寝ている。
何か寝事のようにゴチャゴチャ言っているよ。

おかあちゃん、大丈夫だから安心してね。

おかあちゃん、ありがとう。好き好き好き好き好き。大大大好き。愛しているよ。
これからも、ズーと　ズーと　ズーと　ズーと　ズーと　一緒だよ。よろしくね。

おかあちゃん 体に異変が…

おかあちゃん、私ね。
血圧が高くて　頭痛がするの。何だかフワフワするよ。
１９８／１０１　昨日午前４時頃　様子を見ようと　昼に測ると１２０／８８だった。
そして何度か測ると１６０／９０　前後だった。
そして今、頭痛がするので　測ると１８２／９３だった。（午前２時）
フワフワして、頭痛と背中が痛い。
朝になったら、医者に行ってみるよ。
このまま寝たら　目が明かないかなって思ったりする。
その時は、おかあちゃん　私を迎えに来てね。
そして、手を繋いで連れて行ってね。
結構、幸せな気分だよ。会えるのかな。
それでもいいよ。愛している。

今日は、寝てようと思ったけど　ワン子の散歩は行ってやらないと。
何もしないけど、眠ってはいない。
夜は雨が降っていたので、１０時過ぎに連れて行った。
ワン子は、おしっこも我慢しているから連れて行ってやらないと。
ワン子は、私の家族だし。

おかあちゃん、大丈夫だよ。朝になったらお医者様に見てもらうからね。

おかあちゃん、好き　好き　好き　好き　大好き。愛しているよ。感謝している。
これからも、ズーと　ズーと　ズーと　ズーと　ズーと　一緒だね。一緒だよ。

おかあちゃん 花粉が多くてね…

おかあちゃん、花粉が多くて目も　鼻も辛くて
鼻は　水道栓を開きっぱなしみたい。
目は　掻かないでおこうと思っても手がいく。
おかあちゃん、くしゃみも何連発か分からない位たくさん出るよ。

おかあちゃん、お隣に住んでた奥さんがよくくしゃみをした。
おかあちゃんが「ヒロちゃん、お隣の奥さんがくしゃみして　『ハクション～。ちきしょう。」
って言うんだよ」って。
私が「へー。そんな事　言わないやろ」「ほんまやって」そんな会話をして笑ってた。
ある日、外に出て奥さんがくしゃみをした。
「ハクション～。。。ちきしょう」って言ってた。
私は、おかあちゃんに駆け寄って「おかあちゃん、おかあちゃん、お隣の奥さん、くしゃみをして　ちきしょうって
言ってたよ。本当やな。」
２人は、お口を押さえて　笑ったね。聞こえてくるくしゃみとちきしょうを聞きながら
笑いを抑えて　長い事笑ってたね。
こんな日常が、幸せだったんだね。ありがとう。
日常を思い出すたび　メソメソしてしまう。
幸せな気分と　辛い気持が　一緒になる。
おかあちゃん、震災からもう２年。テレビは特集が多い。
その中で、家族を亡くされた方が　日々が経つにつれ悲しみが募ると言われた。
もちろん、違うけど　大切な人を亡くすのは一緒だと思う。
私が、メソメソしてもいいのかな。って思うよ。

おかあちゃん、ワン子はね。今日　温かだったので　外に出しておいた。
しばらくは、おとなしく遊んでた。でもね。呼ぶのよ。
ワンワン吠えて、中に入れろと言うの。
私が出て行くと、すごい歓迎。飛びついて　低く頭を地に付けて　お尻を上げるその格好が可笑しい。
それからクルクル回る。そのまま散歩に行ったよ。
帰ったら　お疲れで寝てしまった。

おかあちゃん、ありがとう。好き好き好き好き　大～大～大～好き。愛しているよ。
これからも、ズーと　ズーと　ズーと　ズーと　ズーと　一緒だよ。よろしくね。

おかあちゃん すごいよ

おかあちゃん、ワン子の抜け毛がすごくって。
困ってたんだ。コロコロとガムテープと掃除機を置いて。
いつも、ワン子がプルプルしたら、掃除してた。
1日何回もだよ。布団にも入ってくるし。
シーツは毎日変えて。本当に大変だよ。

ネットで何かいいグッツはないものか捜してた。
あったんだよ。絨毯についた毛を取るもの。
ワン子の毛を取るもの。すごいよ。
家のワン子は、何枚毛布を着ているの。って位　抜けるよ。すごいよ。
ブラシに付いた毛は　シートのように綺麗に取れる。面白いほど。

絨毯に付いた毛も取れる　取れる　一緒に絨毯のほこりも取れるよ。
本当に　いい物を見つけた。
これで、家の掃除も減るといいな。

おかあちゃん、塩コンブを作ったよ。
おかあちゃんが、残してくれた山椒の佃煮を入れた。
すごくおいしく出来た。天才かなって思ったり
おかあちゃんにも、食べてね。ってお仏壇に置いた。
山椒のお掃除大変だったね。私も手伝った。
「毎年　毎年　しないとあかんの。まだあるやん。」って文句ばかり言ったね。
今　美味しく頂いているよ。ありがとう。

おかあちゃん、ありがとう。好き好き好き好き好きだよ。愛しているよ。愛してくれてありがとう。
これからも、ズーと　ズーと　ズーと　ズーと　ズーと　一緒だね。よろしくね。

おかあちゃん お雛祭りだよ

おかあちゃん、今日はお雛祭りだよ。
お雛様は　叔母さんの家に預けていたので昨日取りに行った。
本当は、もっと早くから飾ってあげたかった。
ごめんね。来年からはもっと早くからお飾りするからね。
お雛様のお寿司は、前から注文しておいた。
美味しかったね。綺麗だね。
季節　季節に　色んな行事を、小さい頃からしてくれた。
私の、体にしみ込んでいるんだね。
おかあちゃんが、してくれたようにはいかないけれど
日本の季節　季節の事はやろうと思う。自然とね。

おかあちゃんと選んだお雛様
やっぱりいいね。

来年は、自分で作ってみようかな(*^_^*)

お雛様は、去年出られなかった事を分かっていらしゃるのかな。
おかあちゃん、お二人とも　美しいお顔をしておられるね。
今までになく　美しいと思う。
お飾りしておかあちゃんに見てもらった。
「おかあちゃん、お雛様だよ。綺麗だね。うれしいね。」
そう言ったら、涙が出てた。
おかあちゃん、私は毎日　阿弥陀様に　
「私の世界一のおかあちゃんです。おかあちゃんは、はのかみ屋さんで恥ずかしがり屋です。
みんなの処に行けないかも知れません。その時は、どうか手を繋いでおかあちゃんをみんなの処に連れてやって下さい。」
そう言ってお願いしているんだよ。
おかあちゃん、待っててね。その時が来たら私は、1番におかあちゃんのとこに行くからね。
いっぱいの思い出を持って行くからね。お話しようね。
今から、とっても楽しみだよ。その為にも、おかあちゃんが望んでくれたように
生きるよ。楽しくね。最高に楽しく生き生きと。安心してね。おかあちゃん。

おかあちゃん、ありがとう。好き　好き　好き　好き　好きだよ。愛しているよ。
これからも　ズーと　ズーと　ズーと　ズーと　ズーと一緒だよ。よろしくね。