風景写真春秋

残日録代わりの風景写真です。
もちろん「日残りて、昏るるに未だ遠し」という意味合いです。

赤目四十八滝 その2(厳窟滝~荷担滝)

2015-07-14 | 三重県・山・伊賀
 三重県名張市、赤目四十八滝です。
 滝の上流の出合茶屋から出発し、下りで最初に出会う滝、厳窟(がんくつ)滝まで来ました。
 ここから赤目滝が始まりますが、正直いって赤目滝は、滝としてはたいしたものではありません。
 滝の落差、横幅、水量、いずれをとっても物足りないもので、豪快な滝をイメージして行っては落胆します。
 赤目四十八滝の魅力は、滝を取り巻く室生火山群が造り出した柱状節理の大岩壁、小さいながらも次々に岩盤を落下する滝の数々、滝と滝の間の趣のある繊細な渓流などの総体にあります。
 ほんとうは赤目四十八滝と題せず、赤目渓谷としたかったのですが、赤目四十八滝の名前のほうがよく知られているため、そのようにしたものです(^^;)。

①②厳窟滝は下の入り口から上ってくると最後の滝。
 ここで右側の人造湖から暗渠で流れ込んでくる水と出会い、合流して左手奥へ流れていく。




③~⑥いつしか、薄日が差してきた。
 木洩れ日が煩わしいが、川に緑が映り込み、さわやかな感じがする。








⑦赤目五瀑とよばれているもののひとつ琵琶滝。
 日が差し込み、滝のまわりの緑があざやかになった。


⑧帰りに写した日差しがない流動感あふれる琵琶滝。


⑨小さな滝、琴滝の上から。


⑩⑪雛壇滝の上部。
 緑の苔の間を縫う繊細な流れ。




⑫⑬雛壇滝の名のとおり、階段状に落ちる滝だが、水量が多すぎてその感じが出ない。
 ⑫は日差しあり⑬は日差しなし。




⑭ここで右奥、山椒谷からの流れと合流し、水量がより多くなる。
 本流は滝川(丈六川)という。
 かすかに見えるのは夫婦(めおと)滝だが、そこへ行く一般的なルートはない。


⑮⑯水量を増した川はいよいよ荷担滝となって落下しようとしている。




⑰荷担滝上部の小さな滝。


⑱そして赤目滝で最も有名な荷担(にない)滝。


 その3に続く。

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2 コメント

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赤目の滝々 (こだる)
2015-07-14 16:24:41
こんにちは。
赤目四十八滝が始まりましたね、多くの人が下から登るのですが
上流からの案内はすごく新鮮です。
赤目は50センチとか1mの滝に名前があったりします、それらも名がある滝です。
こだる=小滝 ですからそれらの「小滝」も大好きです(笑)
記念切手にもなった荷担滝、横からもグッドですね!
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こだるさま (いせえび)
2015-07-14 18:35:18
ありがとうございます。
赤目の「小滝」を、軽んじてはいけませんね(^^)。
伊豆に河津七滝(ななたる)があり、また木島平に幻の滝「樽滝」がありますが、この一日限定の滝は、こだるさんとは違い、私はまだ行ったことがありません。
荷担滝は昔、切手にもなっていますね。
私の持っている「ビジュアル 日本切手カタログ」(日本郵趣協会)によると、1951年の観光地百選の瀑布の部の第一位に、なんとなんと南都雄二か南都銀行か(また出ましたが(^^)、南都銀行はご存じないかもしれませんね)、赤目四十八滝が入っているのです。(切手は荷担滝と千手滝)。
その当時の、人々の観光地の選定判断の一端がわかりますね。
ちなみに、10部門で第一位が切手になっているのですが、山岳が「蔵王」、海岸が「和歌の浦・友ヶ島」、湖沼が「菅沼・丸沼」、渓谷が「昇仙峡」です。
時代を感じますね。
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