風景写真春秋

残日録代わりの風景写真です。
もちろん「日残りて、昏るるに未だ遠し」という意味合いです。

赤目四十八滝 その1(出合~厳窟滝)

2015-07-13 | 三重県・山・伊賀
 三重県名張市、赤目四十八滝です。
 四十八滝は岐阜県の宇津江四十八滝などと同様、滝の実数ではなく数の多いことを表しています。
 赤目四十八滝ももちろんそんなに多くはなく、名前のついている滝は20ほどです。
 私は普通、県道が走っている滝の上流から下って行きます。
 今回も上流の出合い茶屋の駐車スペースに車を置き、いつものように流れに沿って下って行き、千手滝で引き返してきました。
 4回にわたり掲載します。

①赤目滝は現在では、年間10数万人が訪れる観光地だが、一般客が訪れ出したのは明治後期からだ。
 かっては、山岳宗教家、役の行者(えんのぎょうじゃ)が修業したともいわれる宗教の霊場だったようだ。
 赤目の名の由来は、役の行者が修業中に、赤い目の牛に乗った不動明王を見たとの伝説による。
 杉の大木の薄暗い道を歩いていると、そのような信仰の道に思えてくる。


②~⑦梅雨時で雨が多く、特に前日は大雨だった。
 いつもに比べ、川の水量は多い。
 岩に付いた苔が美しい。
 先日行った、福井県平泉寺白山神社の見事な苔が思い出される。












⑧~⑪川沿いの滑りやすい小道を、場合によっては川の中に入りながら歩く。
 釣り用のフェルトスパイクの滑りにくい長靴をはいている。
 この川が荷担滝までの間、県境をなしている。
 対岸は奈良県だ。








⑫~⑯小雨が止み、時折り薄日が差してきた。
 木々の青葉が川面に映り込む。












⑰~⑲平凡な林間の流れだが、スローシャッターで写すと、流れの美しさ、繊細さ、優しさ、流動感あるいは躍動感さえも際立ってくる。
 木の橋が見えてきた。
 あの橋を渡れば厳窟滝はすぐそこだ。
 赤目四十八滝と題しておきながら、長々と変哲もない渓流ばかりご紹介してきたが、一つの滝もないこの間の川沿いの静かな流れと歩きが私の好みであり、またこの流れが意外と絵になるからである。






⑳上流から下ってきて最初に出会う滝、厳窟(がんくつ)滝。
 これまで下ってきた道、つまりこの滝より上へは、香落渓へぬけるハイカーでないと普通は行かない。


 その2(厳窟滝~荷担滝)へ続く。

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2 コメント

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赤目渓流 (こだる)
2015-07-13 07:17:27
いせえびさま おはようございます^^)
赤目四十八滝、まってました!(笑)
林間の渓流を絵にしてしまうすごい撮影術、素晴らしいです。
しっとり感と水の流れがたまりません!
フェルトスパイク、沢も、斜面にも強いですね、ツルツルの岩だけには
スパイクで滑るんでご用心ください。
一枚目の道、よく似たところを歩いた記憶があります。
20代のころ赤目渓谷から峠を越えて香落渓に下りましたが~ 
懐かしい!です、体力的に峠越えはもう無理ですが(笑)
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こだるさま (いせえび)
2015-07-13 07:59:25
おはようございます。
やはり、振り返って見ると少し長々とこの平凡な流ればかり紹介しすぎたように思います(^^;)。
私はこれまで磯釣り用のスパイクだったのですが、この前いただいたこだるさんのアドバイスを入れて、フェルトプスパイクにしました。これで安心というわけでなく、滑らないよう注意します。
地元に住んでいる私でさえ、赤目~香落渓ルートはたった一回だけです。
県外からわざわざ来られているとは、すごいです!
しかし、私も同様、このルートはおもしろくもなく、体力的にももうゴメンです(^^)。
次回から、滝ですが、滝アドベンチャーのこだるさんから見れば、まことに凡庸な滝ばかりでしょう。
赤目渓谷、赤目渓流としてご覧ください(^^)。
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