風景写真春秋

残日録代わりの風景写真です。
もちろん「日残りて、昏るるに未だ遠し」という意味合いです。

棚田百選・坂本の棚田 その2

2015-07-02 | 三重県・山・北勢
 三重県亀山市、坂本の棚田です。
 野登山麓の斜面に440枚の棚田が広がっています。
 
①車1台幅の道の際を、水路が通っている。
 水の勢いを抑えるため、階段状に作られている。


②~④さまざまに組まれた石積みの妙に感心する。






⑤写さなかったが、田んぼにはオタマジャクシが無数にいる。


⑥やむを得ず放置せざるを得なかったであろう、休耕田もいくつか見られる。


⑦駐車場にあった案内板によると、棚田の傾斜度は10分の1。
 これは普通の自転車では上がって行くのは無理なようだ。


⑧棚田の中ほどにシンボル的な二本の柿の木があった。


⑨小さな白い花を咲かせる野草、ヒメジオンがたくさん咲いている。


⑩棚田をうるおした水は安楽川に流れ込み、やがて鈴鹿川に合流して、四日市南部で伊勢湾に注ぐ。


⑪休耕田の中には、水草のようなあざやかな草や小さな花に埋もれているものもある。
 ここにはアザミの花がいくつか咲いていた。


⑫背後は杉の林。
 ここも周囲を電気柵に囲まれている。


⑬振り返って棚田全体をながめる。
 坂本集落は右手にある車のすれ違い可能な道路を上がって行く。
 そこには駐車場やトイレが整備されている。


 草刈り機であぜ道の草を刈り終えたばかりの、おばさんと少し話をしました。
 「これだけの棚田を維持管理していくのはたいへんですね」
 「自分とこの田んぼやで、出来る間はきちっとやっていくのは当たり前や」
 さわやかな話振りだった。
 3年前まで地域の交流事業として、餅つきや農産物の販売などをする「棚田まつり」を行っていたが、人手が少なくなったなどの理由で中止しているとのことでした。

 次回は、尾瀬・ワタスゲです。
 

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