『市場には心がない』(都留重人著 岩波書店 2006刊)
93歳の著者、ほぼ5年ごとに世情についての思いを公刊してきたという。著者自ら「おそらくこれが最後になるだろう」と語っており、本書が発刊された2006年2月、著者も同時に亡くなった。
コイズミ改革は、「民でできることは民にゆだねて市場メカニズムを活かし、同時に小さな政府に変えていく」というものであった。
市場では、競争により利潤追求を動機としながらも効率化が図られるとするものである。
はたして、市場は万能なのか、「市場には心がない」と、著者はコイズミ改革を批判する。
市場経済か、計画経済か、「民間」か、「公共」か、資本主義経済か、社会主義経済か。
お役所仕事、民間は儲け主義という言葉もある。
ソ連型社会主義が崩壊、資本主義が勝利、しかし、次第に資本の本性が現れる。規制緩和、リストラ、格差社会・・資本主義も矛盾だらけ。
あたかも、資本主義と社会主義の負け比べだったかのように。
この転換期の今こそ、人間の知恵が試されている。
93歳の著者、ほぼ5年ごとに世情についての思いを公刊してきたという。著者自ら「おそらくこれが最後になるだろう」と語っており、本書が発刊された2006年2月、著者も同時に亡くなった。
コイズミ改革は、「民でできることは民にゆだねて市場メカニズムを活かし、同時に小さな政府に変えていく」というものであった。
市場では、競争により利潤追求を動機としながらも効率化が図られるとするものである。
はたして、市場は万能なのか、「市場には心がない」と、著者はコイズミ改革を批判する。
市場経済か、計画経済か、「民間」か、「公共」か、資本主義経済か、社会主義経済か。
お役所仕事、民間は儲け主義という言葉もある。
ソ連型社会主義が崩壊、資本主義が勝利、しかし、次第に資本の本性が現れる。規制緩和、リストラ、格差社会・・資本主義も矛盾だらけ。
あたかも、資本主義と社会主義の負け比べだったかのように。
この転換期の今こそ、人間の知恵が試されている。