「たてなおしの福祉哲学―哲学的知恵を実践的提言にー」(徳永哲也著 晃洋書房 2007年刊)
第2回 著者の叙述から。
福祉には人間論が欠けているのではないか。という疑念がもたげてくる。
例えば、高齢社会について、長寿社会は「長きを寿ぐ」社会、長生きを喜ばしく受け止める社会であるはずが、高齢者は、「対策」の対象とされ、「お荷物」扱いされている。
障害者については、バリアフリーや障害者の雇用などは進みつつあるが、障害者の心の充足度や自己実現の実感につながっていない。
生活保護や雇用・労災保険の制度化と運用については、財政問題もあり、審査が厳しくなる方向にあり、ウェルフェア・スティグマ(弱者の烙印)を押されたような精神的ダメージを受たり、ウェルフェア・フロード(ただ乗り、不正受給)といった問題が発生している。人間の心性の根本から考えるに到っていない。
福祉は、弱者救済という発想からの脱却が必要である。可能性としては、みんなが障害者・生活困窮者の予備軍であり、「みんなの問題」として共有する想像力が必要である。
カネに頼らない福祉づくりが必要である。カネに頼らないところで工夫できる福祉づくり、カネが全てではない社会づくりは、先人の知恵と今の技術を使えばできる。
私は、資本主義社会を前提とする限り、人間論的な福祉には限界があると考える。この社会の本質として、企業も人間も競走社会の中でその生産性が問われる。一定の社会貢献を認めるにしても企業は営利追及が必要である。これらのことは、人間の意識を基底部から縛る。
しかし、別の社会を空想してばかりで、何もしないわけにもいかないのだろう。何かが少しだけでも良くなりそうならば、前に進むしかないのでしょう。
最近のニュースを見ていての疑問
①国際ハンドボール協会とアジアハンドボール協会の見解が異なっている中で、日韓戦を強行したが、日本が敗戦した途端に、「未だ世界選手権がある」ということを言い出し始めた。
②中国のギョーザに農薬、大量加工している製品なのに、なぜ10人だけが中毒になったのか。製造段階での事故では無い可能性があるのではないか。中国製品にダメージ。
①も②も、排外主義の匂いがする。
週末、仕事の後、何とか体育館で短時間のランニング&ウェイトトレーニング、最近肩に違和感、これっていわゆる50肩ってやつかな。かなり痛い。
暖かいグァムでキャンプを張っているコンサドーレの選手がうらやましいです。
第2回 著者の叙述から。
福祉には人間論が欠けているのではないか。という疑念がもたげてくる。
例えば、高齢社会について、長寿社会は「長きを寿ぐ」社会、長生きを喜ばしく受け止める社会であるはずが、高齢者は、「対策」の対象とされ、「お荷物」扱いされている。
障害者については、バリアフリーや障害者の雇用などは進みつつあるが、障害者の心の充足度や自己実現の実感につながっていない。
生活保護や雇用・労災保険の制度化と運用については、財政問題もあり、審査が厳しくなる方向にあり、ウェルフェア・スティグマ(弱者の烙印)を押されたような精神的ダメージを受たり、ウェルフェア・フロード(ただ乗り、不正受給)といった問題が発生している。人間の心性の根本から考えるに到っていない。
福祉は、弱者救済という発想からの脱却が必要である。可能性としては、みんなが障害者・生活困窮者の予備軍であり、「みんなの問題」として共有する想像力が必要である。
カネに頼らない福祉づくりが必要である。カネに頼らないところで工夫できる福祉づくり、カネが全てではない社会づくりは、先人の知恵と今の技術を使えばできる。
私は、資本主義社会を前提とする限り、人間論的な福祉には限界があると考える。この社会の本質として、企業も人間も競走社会の中でその生産性が問われる。一定の社会貢献を認めるにしても企業は営利追及が必要である。これらのことは、人間の意識を基底部から縛る。
しかし、別の社会を空想してばかりで、何もしないわけにもいかないのだろう。何かが少しだけでも良くなりそうならば、前に進むしかないのでしょう。
最近のニュースを見ていての疑問
①国際ハンドボール協会とアジアハンドボール協会の見解が異なっている中で、日韓戦を強行したが、日本が敗戦した途端に、「未だ世界選手権がある」ということを言い出し始めた。
②中国のギョーザに農薬、大量加工している製品なのに、なぜ10人だけが中毒になったのか。製造段階での事故では無い可能性があるのではないか。中国製品にダメージ。
①も②も、排外主義の匂いがする。
週末、仕事の後、何とか体育館で短時間のランニング&ウェイトトレーニング、最近肩に違和感、これっていわゆる50肩ってやつかな。かなり痛い。
暖かいグァムでキャンプを張っているコンサドーレの選手がうらやましいです。